Google Analytics4の集客レポート

今回はGA4の集客レポートについて紹介します。 レポート表示方法 集客レポートは、ライフサイクルの「レポート」>「集客」をクリックすることで表示されます。 「集客」の下に、以下のレポートがあります。 概要 ユーザー獲得 トラフィック取得 集客サマリー 集客サマリーでは、オーガニック検索、ソーシャルネットワーク、ウェブサイトの参照元など、トラフィックがどこから来たのかをより理解するための獲得データを表示します。広告プラットフォーム(Google広告など)と統合すると、プラットフォーム固有のサマリーカードが追加され、特定のマーケティング活動の効果を評価できるようになります。またGoogle広告と連携している場合、Google広告キャンペーンのセッションデータを表示することができます。 ユーザー獲得 ユーザー獲得では、クロスチャネルのラストクリックアトリビューションモデルに基づいて、ユーザーが最初に獲得されたメディア、参照元またはキャンペーンを調べます。 ユーザースコープのディメンションを使用して、新規ユーザーがどこから来ているかを確認できます。 これらのディメンションには接頭辞「ユーザーの最初の」が常に表示されます (これは、新規ユーザーに対するデータであること示します)。 このためユーザーが再度別のチャネルからウェブサイトやアプリに戻っても、対象ユーザーに割り当てられる値は変わりません。 トラフィック獲得 トラフィック獲得では、ユーザーではなく、そのセッションの獲得チャネルを調べます。 各ディメンション「セッションの参照元/メディア」などは、ユーザーが新しいセッションを開始するときにどこから来たかを設定します。ユーザー獲得の「最初のユーザーの参照元/メディア」とは異なり、「セッションの参照元/メディア」は、ユーザーがウェブサイトまたはアプリを訪問するたびに変化します。 集客レポートだけではありませんが、GA4のレポートでは、標準のレポートビューで特定のデータを抽出するために、セカンダリーディメンションを追加することができます。また、検索を使ってデータをフィルタリングすることも可能です。 補足 2022年7月11日、Google Analyticsは、UTMパラメーターのutm_contentとutm_termが利用可能になったことを発表しました。 こららのデータは、探索レポート、標準レポート、オーディエンスビルダーで見ることができます。 また、これら 2 つのパラメーターには、ユーザースコープとセッションスコープのディメンションがあります。 ユーザースコープでのディメンション名は次の通りです。 ユーザーの最初の手動広告コンテンツ ユーザーの最初の手動キーワード セッションスコープでのディメンション名は次の通りです。 セッションの手動キーワード セッションの手動広告コンテンツ Implement DigitalではGoogle Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

GA4から追加される新しい参照元について

Google Analytics4(GA4)の切り替えまであと1年を切りました。そろそろGA4を使い始めた方も多いのではないでしょうか。 色々と変わったGA4ですが、参照元(流入元)について、従来のUA版の参照元とGA4では少しだけ変更点があるのをご存知でしょうか。そこで今回GA4で変更のあった参照元について、解説したいと思います。 GA4のディメンション:参照元/メディアの数々 GA4で設定されている参照元がいくつあるのか・・・探索レポートから、ディメンションの選択画面より「参照元」で検索をかけてみましょう。 そうすると、これだけの数の参照元に関わるディメンションが出てきます。 GA4には、参照元に限らず3つの異なるタッチポイントがあります。 ・ユーザースコープのディメンション(最初のユーザーの参照元/メディア) ・セッションスコープのディメンション(セッションの参照元/メディア) ・イベントスコープ(アトリビューション)のディメンション(参照元/メディア)   この3つの異なるタッチポイント別に参照元のディメンションがありますので、それぞれを理解しておく必要があります。 ここでは、その3つに絞って説明して行きたいと思います。 最初のユーザーの参照元/メディア 『最初のユーザーの参照元/メディア』は、新規ユーザーの初回訪問時の参照元/メディアを計測します。『最初のユーザーの参照元/メディア』は、ユーザーが繰り返しサイトを訪問しても、この項目については変わることはありません。 最初のユーザーの参照元/メディア レポート例 ※レポート>集客>ユーザー獲得 レポート(Google Analytics Demo Accountより) セッションの参照元/メディア 『セッションの参照元/メディア』は、ユーザーの新規・リピーターに関わらず、新規セッションの参照元/メディアを計測します。 UA版を使っていた方は、「セッションの参照元/メディアはUA版と変わらないのでは?」と思う方もいるかも知れません。 たしかにUA版では、セッションが切れるタイミングの1つが参照元が変わるときと定義されているため、「毎回新規セッションの参照元になるのでは?」思うかもしれません。   ここでGA4のセッションの切れるタイミングについて、確認してみましょう。 こちらの公式ヘルプ(https://support.google.com/analytics/answer/9191807)に書いてありますように「デフォルトでは、30 分間操作がなければセッションはタイムアウトのため終了します。」のみとなります。UA版で切れていた「参照元の情報が変わるとき」「日付が変わったとき」は、GA4ではセッションが切れなくなりました。 例えば、SNSで流入し、離脱してすぐにGoogle広告から流入、またすぐに離脱してYahoo広告から流入・・・なんて目まぐるしく出入りした(30分以内に操作が行われた)場合も、1セッションとなり、セッションの参照元/メディアはSNSからの流入としてカウントされます。   セッションの参照元 レポート例 ※レポート>集客>トラフィック獲得 レポート(Google Analytics Demo Accountより) 参照元/メディア 最後にイベントスコープでの『参照元/メディア』についてですが、イベント(コンバージョン)が行われた場合計測されるものになります。 この説明だけだとこれもまたUA版と変わりがないように感じますが、GA4ではアトリビューションモデルによって計測が変わってきます。 まずはモデル比較レポートを見てみましょう。   参照元/メディア レポート例 ※アトリビューション>モデル比較 レポート(Google Analytics Demo Accountより) 赤枠で囲ってあるアトリビューションモデルに注目してください。 イベントスコープの参照元/メディアは、アトリビューションモデルによって計測ポイントが変わってきます。この場合は、左側がラストクリック、右側がデータドリブンになります。 今回は、アトリビューションモデルの詳細については割愛しますが、このようにイベントスコープでの参照元/メディアはアトリビューションによって変わってきますので、どのアトリビューションモデルで、その場合の計測ポイントがどこか・・・という点を理解した上でレポートを出す必要があります。 まとめ…

Google Analyticsが企業にとって重要である理由

Google Analyticsの簡単な紹介 Google Analyticsは、ウェブサイトのトラフィックを分析するための最も一般的で強力なデジタル分析ツールの1つです。これはGoogleの無料のウェブ解析サービスで、ウェブサイトの訪問者を分析することができます。 誰があなたのサイトを訪れているのか、彼らはあなたのサイトで何をしているのか、何を見ているのか、どのようにあなたのサイトにたどり着いているのか、などといった本質的な洞察を得ることができるのです。つまり、Google Analyticsを使えば、デバイスやプラットフォームを問わずウェブサイトの訪問者を完全に把握することができるのです。 なぜあなたのビジネスにとって重要なのか? ビジネスやウェブサイトの所有者として、顧客の行動やウェブサイトへの訪問者を理解することは重要です。顧客中心の測定を行い、顧客がブラウジングによりどうサイトとインタラクトするかを理解することは、マーケティングの側面とビジネス戦略にとって非常に重要です。 ビジネスにおいては、ユーザー獲得データ(ウェブサイトユーザーがどこから来たか)とユーザー行動データ(ウェブサイトユーザーがサイト上で何をしたか)について、明確な分析視点を持つことが不可欠です。そして、これらのインサイトをわかりやすいインターフェイスと共有可能なレポートでチームと議論することで、マーケティングやビジネスプランのよりよい方向性を導き出すことができるのです。マーケティングの学術的な理論からも、カスタマージャーニーを理解し、それに基づいた戦略を立てることは、ビジネスを成功させる上で重要な戦略です。 Google Analyticsは、あなたのビジネスを形成するのに役立つ貴重な洞察を提供することで、あなたをカバーしています。 Google Analyticsを使ってビジネスを改善する方法 ここでは、Google Analyticsを使ったビジネス改善の方法をご紹介します。 1. ウェブサイト訪問者の行動をより良く理解する 消費者行動は急速に変化しており、正確なデータに基づいたリアルタイムの意思決定が重要になってきています。ウェブサイトを訪問してもらうだけでなく、その訪問者を定着させ、再び訪れてもらうことも重要な課題です。 Google Analyticsを使うと、訪問者がウェブサイト上でどのような行動をとっているかを知ることができ、ウェブサイトのどの部分が魅力的なのかを理解したり、より多くの訪問者を惹きつけるためにマーケティングキャンペーンを改善する必要があるかどうかを判断したりすることができるようになります。これにより、顧客維持のための計画を策定することができます。 2. ウェブサイトのオーディエンスをより深く理解する オーディエンスを知ることで、そのオーディエンスの好みに合わせて、製品やサービスの提供及びコンバージョン戦略の立案が可能になります。Google Analyticsは、あなたのウェブサイトを訪問した観客について、人口統計学的および地理的な情報を含むデータを提供し、データ収集の時間と労力を節約することができます。これにより、ウェブサイトの利用者についてよりよく知ることができ、ビジネスやマーケティングに関連する行動や決定を効果的に行うことができます。 3. 新しいターゲット市場の開拓 Google Analyticsを利用することで、サイト訪問者が多い背景を知ることができ、新規市場開拓の意思決定に役立てることができます。例えば、年齢層、性別、国別、さらには前述のようにデバイスの種類などです。このデータは、現在の市場の状況を把握するための裏付け情報として、また新たな市場を開拓するためのマーケティングプランとして活用することができます。 4. デジタルキャンペーンを追跡する ビジネスオーナーとして、訪問者の注意を引くことで、より多くの顧客やリードを獲得しようと定期的に努力していることでしょう。顧客にアプローチするマーケティングキャンペーンを行う際に、このキャンペーンがどれだけのトラフィックを生み出すのか、このキャンペーンがどれだけ成功したのか、などのキャンペーンの影響や効果をGoogle Analyticsで測定することができます。そして、Google Analyticsのデータに従ってキャンペーンをブラッシュアップし、より多くのリードや顧客を集めることができるようになるのです。 5. ビジネス目標を測定する 目的やビジョンがなければ、データは単なる数字にしかなりません。明確なビジネス目標を持ち、その状況を把握することは、マーケティング活動を強化するための柱となります。ビジネスゴールがどれだけ達成されたかを追跡することができますので、ご安心ください。Google Analyticsでは、ビジネスのビジョンに基づき、フォームへの入力から購入までのゴールやコンバージョン数を設定することができます。この情報によって、どれだけの訪問者が目標にコンバージョンしたかを明確に把握することができます。Google Analyticsでキャンペーンやビジネスの具体的な目標を確認し、よりよいビジネス上の意思決定を行いましょう。 まとめ さて、Google Analyticsを使って、ビジネスの改善につながることは、ある程度お分かりいただけたかと思います。しかし、これらはほんの一例に過ぎません。Google Analyticsを自社に適用し、デジタルデータで業務を分析することで、マーケティング活動や計画を改善することができますし、より明確なウェブサイトデータでサポートされるため、売上を伸ばすことも可能です。Google Analyticsを活用することで、ウェブサイトのパフォーマンスを確認し、ビジネスの目標を達成することができます。 Implement DigitalではGoogle Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Google Tag ManagerとGoogle Analytics 4によるクリック数のトラッキング

Google Analyticsは、ウェブサイトでのユーザー行動を計測するための優れたツールです。Google Analytics 4も同様です。 マーケティング担当者は、常にデータを分析し、マーケティングのパフォーマンスを向上させる方法を考え出すことを求められています。中でもクリックトラッキングは、ウェブサイトやアプリ、あるいはメールなど、いつどこでクリックされたかを一元的に計測・分析できる優れたアナリティクス機能の1つです。 本記事では、Google Tag ManagerとGoogle Analytics 4によるクリックトラッキングの設定方法について紹介していきます。 クリックの種類 クリックトラッキングを計測し、ユーザーの行動を十分に理解することはとても重要です。Google AnalyticsとGoogle Analytics 4の両方で使用されるクリックトラッキングの共通点は以下の通りです。 ボタンクリック(「お問い合わせ」ボタンなど) 離脱リンクのクリック(第三者サイトへの外部リンクのクリック) お問い合わせリンクのクリック(メールアドレスや電話番号のクリック) ファイルダウンロード(PDFなどファイルをダウンロードするリンクのクリック) GA4による自動クリックトラッキング GA4ではGoogle Tag Manager(GTM)の追加設定を行わなくても、拡張計測機能を利用して外部リンクをトラッキングできますが、内部リンクのクリックを計測するにはGTMの設定が必要です。GA4で自動的にクリックをトラッキングするには、強化された計測を利用するオプションがあります。この機能は、ページビュー数、スクロール率、離脱クリック、サイト内検索、動画エンゲージメント、ファイルダウンロードを含むアクティビティーを自動的に計測するものです。 管理画面に移動し、GA4の関連プロパティの下にある「データストリーム」をクリックしてください。そして、データストリームを選択します。 関連するデータストリームを選択すると、「拡張計測機能」というセクションが表示されます。 例えば離脱クリックの計測機能は、デフォルトでオンになっていますが、これを無効にしたり、実際に機能しているかどうかを確認したい場合は、画面右下隅にある歯車アイコンをクリックします。またこのアイコンから必要に応じてこれらの計測を無効にすることができます。 GA4でのカスタムクリックトラッキング GA4の拡張計測機能で計測できないクリックをトラッキングしたい場合は、Google Tag Managerの使用は検討すべき最良の選択肢です。Google Tag Managerが提供する様々な組み込み変数により、タグの設定がよりシンプルになります。 Google Tag Managerの左メニューで「変数」をクリックします。次に「組み込み変数」が表示されますので「設定」をクリックします。「クリック」の下にある変数を全てチェックする必要があります。 次にリンククリックのトリガーを作成します。 左メニューの「トリガー」を選択します。 「新規」をクリックし、トリガーの種類を「リンクのみ」にします。 「すべてのリンククリック」を選択すると、Google Tag Managerで全てのリンククリック機能が有効になることが確認できます。 その後、自分のウェブサイトにあるリンクをどれでもいいのでクリックしてください。 プレビューモードを起動すると、リンククリックイベントに気付くはずです。プレビューモードの、最初のLink Clickイベントをクリックして、Variablesタブを選択します。ウェブサイト上のどのリンククリックに対しても、リンククリックが正しく動作していることが確認できます。 また、例えばClick URLというリンククリック変数の1つを使用して、特定のリンクのクリックを正確に追跡することができます。 前のトリガー設定を変更するか、新しいトリガーを作成します。 「一部のリンククリック」を選択します。 下のドロップダウンリストで「Click URL」を選択します。条件は自由に定義できます。ここでは “含む”を選択します。 ボックスには、希望のリクエストURLを記入します。 トリガーを設定したら、この特定のリンクのクリックトラッキングのために新しいGA4タグを作成しましょう。 左のメニューバーから「タグ」をクリックし、「新規」をクリックして新しいタグを作成します。 「Googleアナリティクス:GA4イベント」を選択します。…

GA4の自由形式レポートの紹介

今回はGA4の探索機能のひとつである自由形式レポートについて紹介します。 ユニバーサルアナリティクスでは、「カスタマイズ」→「カスタムレポート」でカスタムレポートを作成することができますが、GA4では、カスタムレポートは「探索」という名前に変更されました。 探索レポートには以下のテンプレートがあります。 自由形式 ファネルエクスプロレーション パス探索 セグメントオーバーラップ ユーザーエクスプローラー コーホートエクスプロレーション 自由形式レポートの概要 自由形式とは、探査レポートの一つで以下のことが可能です。 データを表やグラフで表現する 行や列を自由に配置できる 複数の指標を並べて比較する カスタムセグメントやフィルターを適用して、データを絞り込む 設定オプションの説明 GA4プロパティに移動し、「探索」メニューをクリックし、自由形式のテンプレートを選択します。 自由形式のインターフェイスには、変数、タブ設定、自由形式の3つのカラムがあります。 変数列には、日付範囲、セグメント、ディメンション、メトリクスが含まれます。また、インターフェイスの左上でレポート名を変更することができます。 タブ設定欄では、変数欄からディメンションとメトリクスをドラッグ&ドロップすることでレポートを制御できます。また、仮想化タイプ(表、ドーナツチャート、ラインチャート、散布図、棒グラフ、ジオマップ)を選択することができます。 セグメント比較では、変数列のセグメントセクションに既に含まれている4つのセグメントを追加することができます。 「行」セクションで、テーブルの行として使用するディメンションを含める必要があります。 テーブルの列としてディメンションを使用する場合は、「列」セクションで追加する必要があります。 レポートの「値」セクションに、列として表示するメトリクスを配置できます。 フィルターを使用してデータを絞り込むことができます。 自由形式のサンプルレポートを作成する 自由形式でランディングページレポートを作成してみましょう。 ステップ1:GA4のプロパティに移動し、「探索」をクリックします。 ステップ2:自由形式のテンプレートを選択します。 ステップ3:レポートに名前を付けます。 ステップ4:ディメンションとして「ページの参照URL」と「イベント名」、指標として「イベント数」と「利用ユーザー」を選択します。 ステップ5:行に「ページパス」、値に「イベント数」と「利用ユーザー」を適用します。 ステップ6:レポートにフィルターを適用します。フィルター:イベント名がsession_startと完全に一致する。 ステップ7:その後、以下のようなランディングページのレポートが表示されます。 自由形式レポートの共有とダウンロード方法 レポートから無料で共有するには、右上の欄にある共有アイコンをクリックしてください。 「共有」をクリックします。 右上のダウンロードボタンをクリックすると、報告書をダウンロードできます。 ダウンロード形式は、Googleスプレッドシート、TSV、CSV、PDF、PDF(すべてのタブ)から選択できます。 今回はGA4の自由形式レポートについてご紹介しました。参考になりましたら嬉しく思います。 Implement DigitalではGoogle Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Google Tag Managerの自動イベント変数を利用して外部リンクのクリック数を計測する方法

ウェブサイトの計測においてページ内の外部リンクをクリックした数および、その属性情報を計測したいケースがあると思います。 本記事ではGoogle Tag Managerの自動イベント変数を利用してGoogle Analticsユニバーサルアナリティクス(以下、UA)及びGoogle Analytics4(以下、GA4)で計測する方法を紹介していきます。 前提となる計測仕様 計測タイミング 外部リンクをクリックしたとき UAイベントカテゴリ/GA4イベント “外部リンククリック”という文字列 UAイベントアクション/GA4イベントパラメーター(ev_action) クリックURL UAイベントラベル/GA4イベントパラメーター(ev_label) ページURL 外部リンク判定用ユーザー定義変数の作成 以下の内容でユーザー定義変数を作成します。 変数名 ExternalLink 変数のタイプ 自動イベント変数 変数タイプ 要素URL 要素タイプ アウトバウンド ※要素タイプに「アウトバウンド」を指定することでクリックした要素のURLが外部リンクかどうかを判定し、外部リンクのときはtrueをそれ以外のときはfalseを返す変数が定義可能です。 また「アフィリエイトドメイン」で自ドメイン以外のドメインを内部リンクとして定義することも可能です。(複数ドメインの場合はカンマ区切りでを指定) 外部リンククリック用トリガーの作成 以下の内容でトリガーを作成します。 トリガーのタイプ クリック・リンクのみ このトリガーの発生場所 一部のリンククリック トリガーの条件 ExternalLink:等しい:true 計測用UAタグの作成 以下の内容でタグを作成します。 タグの種類 Googleアナリティクス:ユニバーサルアナリティクス トラッキングタイプ イベント カテゴリ 外部リンククリック アクション {{Click URL}} ラベル {{Page URL}} トリガー 先に作成したExternal Link Click 計測用GA4タグの作成 以下の内容でタグを作成します。…

ウェブサイトの計測におけるGoogle Analytics(UA)とGoogle Analytics 4(GA4)のディメンション・指標の違いを紹介

ウェブサイトの計測において、Google Analyticsのユニバーサルアナリティクス(以下、UA)とGoogle Analytics4(以下、GA4)のディメンションと指標はどのような違いがあるのかが分からず戸惑ってしまったことはないでしょうか? UAで見ていたデータをGA4で見るにはどのレポートを見るべきか? UAでは存在していたがGA4にないデータはどのようなものがあるか? GA4で新たに見れるようになったデータはどのようなものがあるか? こららのような疑問をクリアにするため、UAとGAの各ディメンション、指標の対応と違いについて調査を行いまとめましたので紹介したいと思います。 はじめに 今回の内容はウェブサイトの計測において主要と思われるディメンション、指標についてまとめています。(全ての項目は記載していませんのでご了承ください。) この調査結果は2022年5月時点の内容となっています。今後GA4のバージョンアップなどで内容が変更になる可能性はあります。 ディメンション UAのディメンションはGA4ではどのディメンションに対応しているか、またGA4で新たに追加されたディメンションがあるか、という観点でまとめています。※「説明」欄はUI上のTipsの内容をそのまま引用しています。 UA GA4 UAとGA4の違い​ ディメンション名 カテゴリー​ ディメンション名​ カテゴリー​ 説明​ ページ 行動 ページ遷移 + クエリ文字列 ページ / スクリーン ユーザーが訪問したウェブページが URI 別に表示されます。URIとは、ページのURL のうち、ドメイン名の後の部分のことです。例えば、www.example.com/contact.htmlのURIは「/contact.html」 の部分です。 違いなし ページタイトル 行動 ページタイトル ページ/ スクリーン サイトで使用されているウェブページのタイトルです。 違いなし – – ページ タイトルとスクリーンクラス ページ/ スクリーン ウェブページのタイトルと、アプリのデフォルトのスクリーン クラスです。 GA4のみ(アプリの計測データも含まれます) – – ページ タイトルとスクリーン名 ページ/…

Google Analytics(UA)をGoogle Analytics 4(GA4)に移行する際の注意点

先日Google Analyticsのユニバーサルアナリティクス(以下、UA)のサポート終了が発表されGoogle Analytics 4(以下GA4)へ移行の必要がでてきましたが適切に移行できるか不安に思われている方も多いのではないでしょうか? Implement Digitalでも事前にある程度GA4について調査を行っていましたが、実際に移行作業をすすめる中で気づいた点が多々有りました。 本記事では、実際に移行作業を行った際に感じた注意点をまとめて紹介しています。 ぜひ参考にしていただき移行作業をスムーズに実施いただければと思います。 なお今回の内容はGoogle Tag Manager(以下、GTM)でUAを設定している環境を前提としています。 カスタムディメンションのスコープ UAではカスタムディメンションのスコープがヒット、セッション、ユーザー、商品の4種類が指定可能ですが、GA4ではイベントとユーザーの2種類になっています。 ヒットはイベントで、ユーザーはそのままユーザーで定義すれば良いのですが、セッションはヒットかユーザーのどちらかに設定する必要があります。 このため要件に合わせてどちらにするか検討していくのが良いでしょう。 カスタムディメンション、カスタム指標の送信タイミング UAでカスタムディメンションやカスタム指標をページビューのトリガーで送信する場合、「Googleアナリティクス設定変数」の「カスタムディメンション」「カスタム指標」 の設定項目で「インデックス」と「値」を指定していると思います。 GA4でもタグの種類で「Googleアナリティクス:GA4設定」を利用し「設定フィールド」もしくは「ユーザープロパティー」の設定項目で 「フィールド名」「プロパティー名」と「値」を設定可能ですが一点注意が必要です。 GA4では一度に送信できるイベントパラメーターが最大で25個という制約があります。このためUAで25個以上のディメンションや指標を設定している場合は設定することができません。 ページビューのタイミングで多くのパラメーターを送信したい場合には、page_viewイベントを別途追加し、その中のイベントパラメーターで設定する必要があります。 カスタムイベントの変数設計 UAでページビュー以外のイベントトラッキングを行う場合、標準ディメンション変数として「イベントカテゴリー」「アクション」「ラベル」「値」のイベントトラッキングパラメーターが用意されていますがGA4ではこれがありません。 このためこれらの変数をカスタムディメンションで定義し移行するのが良いでしょう イベントパラメーターの制約事項 GA4ではイベントパラメーターに設定する値の最大サイズが100文字という制限があります。 UAでは特にこの制限がなかったのですが、GA4ではカスタムディメンションやイベントトラッキングパラメーターに100文字以上の値を設定することができません。 ちなみに100文字以上の設定した場合はレポーティングしたときに100文字目の箇所で切り落とされてしまいます。もし100文字以上の値を設定する必要がある場合は、パラメーターを分けるなど計測仕様の見直しが必要になるでしょう。 ビュー機能がないことによる弊害と対応 UAではビューのフィルターによってクエリーパラメーターを除外したビューを設定し、クエリーパラメーターを除外したレポートを実現しているケースがあります。 しかしGA4ではビューという概念がありませんので、クエリーパラメーターを除外したデータを計測したい場合には、別途対応が必要となります。 具体的にはページビューのイベントパラメーターでクエリーパラメーターを除外したURLの情報を追加し、これをカスタムディメンションで計測する方法が考えられます。 その他制限事項 本記事でいくつか制約事項を紹介しましたが、公式サイトにこれ以外の制約事項について記載があります。移行を行う際には事前に目を通りておくと良いでしょう。 [GA4] 収集と設定の上限 https://support.google.com/analytics/answer/9267744?hl=ja まとめ 今回はUAからGA4に移行する上での注意点をまとめて紹介しました。 カスタムイベント、カスタムディメンション、カスタム指標を利用していない場合は、それほど手間にならないと思いますが、これらを駆使した設定の場合には、それなりに注意すべき点があることをご理解いただけたのではと思います。 Implement DigitalではGA4への移行を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。