GA4 データ保持の仕様を理解する

GA4のデータ保持仕様

GA4のデータはデータの種類ごとに保持の仕様が異なります。これらの仕様を把握することで適切なデータ分析が行えるようになりますのでしっかり理解しておきしょう。

ユーザーデータ、イベントデータ

ユーザーデータ、イベントデータとはデバイスID(クライアントID、アプリインスタンスID)、ユーザーID、広告IDに関連付けされたユーザー単位、イベント単位のデータのことを示します。

これらのデータは プロパティで設定されたデータ保持期間は保持されますが期間が過ぎると月単位で自動的に削除されます。

※ただし標準レポートではなく探索レポートのみが対象となります。

ユーザー属性データ

年齢、性別、インタレストカテゴリなどのユーザー属性データには、設定に関係なく常に2か月の保持期間が適用されます。

このため該当ユーザーのアクセスが2ヶ月ない場合はそのユーザーのデータは自動的に削除されます。

Googleシグナルデータ

Googleシグナルのユーザー属性データには、設定に関係なく常に26か月の保持期間が適用されます。

ただし、データ保持期間の設定が26か月よりも短い場合は、その期間が保持期間となります。

データ保持に関する設定内容

データ保持期間

データ保持期間は以下の期間を変更可能です。

無償版/有償版 設定可能な保持期間
無償版 2ヶ月(デフォルト)
14ヶ月
有償版 2ヶ月(デフォルト)
14ヶ月
26ヶ月
38ヶ月
50ヶ月

新しいアクティビティのユーザーデータのリセット

ユーザーデータのリセット方法をオン/オフで指定します。

設定 説明
オン(デフォルト) あるユーザーからのアクセスがある度にそのユーザーデータの保持期間がリセットされます。 たとえばデータ保持期間が2ヶ月に設定されており、あるユーザーが最初にアクセスしてから2ヶ月以上経過した場合は保持期間が過ぎてしまうため、そのユーザーのデータは削除されますが、2ヶ月以内に再度アクセスした場合には保持期間がリセットされその時点から2ヶ月間データが保持されます。
オフ オフにした場合は、リセットされませんので最初にアクセスしてから2ヶ月後にデータが削除されます。

データ保持の設定方法

  1. GA4プロパティの管理メニューから「プロパティ>データ設定>データ保持」を選択します。
  1. 「ユーザーデータとイベントデータの保持」の画面で「イベントデータの保持」で保持期間、「新しいアクティビティのユーザーデータのリセット」を選択し「保存」をクリックします。

データ保持期間変更時の注意点

  • GA4でデータ保持期間は柔軟に変更できます。 保存期間が終了すると、データは毎月自動的に消去されます。
  • データ保持期間を短縮すると、影響を受けるデータは次の月に削除されます。たとえば、14か月から2か月に変更すると、2か月以上経過したデータは次の月に削除されます。
  • データ保持期間を変更した場合、適用されるまでに24時間かかります。このため、データに影響を与えることなく元に戻すことができます。

まとめ

今回はGA4のデータ保持に関する仕様と変更可能な設定内容、具体的な設定方法、注意点について紹介しました。データ保持の機能について正確に理解した上で効果的かつ効率的なデータ分析を実施いただければと思います。

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