最新のGoogle Analytics4アップデート情報(2024年6月27日現在)

はじめに

Googleが無料で提供するアクセス解析ツールGoogle Analytics4(GA4)は2020年10月に公式にリリースされ、既に3年半が経過しています。
その3年半の間、GA4は常にアップデートを実施し、新機能が追加されたり既存の機能も改善されるなど、日々進化してきました。
直近では、5月・6月で合わせて13件の最新のアップデートが行われています。その中で、6月前半に更新された3件の詳細について、共有させていただきます。

1.カスタムイベントデータのインポート

2024年6月より、GA4のデータインポート機能に「カスタムイベントデータ」が追加されました。
管理画面>プロパティ設定>データの収集と修正>データインポートの画面を表示し、「データソースを作成」をクリック後の画面で、「カスタムイベントデータ」の追加が確認できます。

  • データのインポートの画面
  • 「データソースを作成」設定画面
上記の更新により、既に集めたデータ、カスタムディメンションなどの「イベントパラメータの値」を基に、ディメンションを拡張することが可能になりました。分析の視点を自由に追加することができ、既存のデータと一緒に分析できるため、全体像のより詳細な分析が可能になります。
今回の更新についての公式ヘルプは、以下となります。
※カスタムイベントとは、GA4で自動的に収集されない特定のユーザー行動を追跡するために各自で作成するイベントのことです。カスタムイベントの設定をすることで、自分で必要なデータの計測が可能となり、更に今回ご紹介したインポート機能を使用することで、ニーズに応じた分析が可能になります。

2.アトリビューションモデルの更新

GA4のアトリビューションモデルが更新されます。有料検索キャンペーンに対するコンバージョンの貢献度を割り振る精度を、強化するとのことです。2024年6月10日に発表され、6月末にアップデートが完了する予定です。
この更新により有料検索に貢献度が割り振られるコンバージョンの数が増え、広告キャンペーンの費用に影響が及ぶ可能性があり、重要な更新内容だと考えます。
アナリティクスヘルプページでも、予算の上限を確認し、必要に応じて調整することが強く推奨されています。
以下が、更新内容の詳細となります。
更新前は、コンバージョンに対する貢献度として有料検索に割り振られるべきものが、誤ってオーガニック検索に割り振られることがありました。この現象は、シングルページ アプリケーションで特によく発生します。具体的には、有料検索のクリックを識別する「gclid」パラメータが、ページビューをまたいで保持されない場合に発生します。
今回の更新では、コンバージョンの貢献度の割り振り方を調整し、各ページの最初のイベントでキャンペーン情報が正確に取得されるようにします。サイトから離脱したユーザーが別のチャネルから戻ってきた場合、そのアトリビューションが適切に更新されるようになります。

3.リアルタイム レポートの [過去 5 分間のユーザー数]

GA4 のリアルタイムレポートで、過去30分間だけでなく「過去5分間のユーザー数」の確認も出来るようになりました。
サイトやアプリを利用しているユーザー数を 1 分単位で明確に把握することが可能になったため、より詳細な分析が可能となりました。
リアルタイムレポートについての公式ヘルプは、以下になります。

まとめ

以上が、最新のGoogle Analytics4のアップデート情報となります。
Google Analytics4では、今後も頻繁にアップデートが行われる予定です。
最新情報は、アナリティクスヘルプのページで
確認ができます。
Google Analytics4を最大限に活用し、より正確な分析を行い、マーケティング戦略の改善に役立てましょう。
 
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