今回はAdobe LaunchでappendVisitorIDsToを使ったクロスドメイントラッキングの実装方法とその留意点をご紹介します。
複数のドメインをまたいで訪問者を追跡したい場合に、Safariなどのブラウザーではサードパーティーのクッキーがブロックされているため、追跡できない場合があります。
この問題を解決するには、Visitor.appendVisitorIDsTo(“宛先url”)を実装します。
これにより、ブラウザーがサードパーティークッキーをブロックしていても、IDサービスが複数ドメインにわたってサイト訪問者のExperience Cloud IDを共有し、適切に追跡できます。
appendVisitorIDsToは、アドビに訪問者のIDのリクエストを送信するのではなく、元のドメインから宛先ドメインへのURLリダイレクトのクエリーパラメーターとしてmidが追加されます。
var o = document.querySelectorAll(‘a[href*=“www.example.com”]‘);
for (var i=0; i
https://www.example.com/example.html?adobe_mc=MCMID%3D11645519559004017160548304056618788・・・・
この関数を使用するには、IDサービスを実装し、ソースドメインおよび宛先ドメインを所有している必要があります。
Googleでキャッシュされるリンクがこのmid付きのリンクとなってしまうことがあります。
対策としては、カノニカルタグをHTML実装すると良いと思います。
ページ遷移による効果の分析にはメリットがある一方で、デメリットとしてmidを上書きしてしまうので、遷移以前に訪問があった時の訪問者とは別訪問者扱いとなってしまいます。
通常はAdobe LaunchのDOM ReadyもしくはPage BottomのEVENTルールのカスタムコードで実装しますが、appendVisitorIDsToで生成したリンクには有効期限があるようです。
リンク生成後 数分(?)を過ぎて開いた場合は、midは引き継がれないようなので、ページ表示時から実際クリックするまで時間を要するページ構成の場合は、click EVENT時にリンクを生成した方がよいかと思われます。
今回はAdobe LaunchでappendVisitorIDsToを使ったクロスドメイントラッキングの実装方法とその留意点をご紹介しました。参考になりましたら嬉しく思います。
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