Adobe Tagsで指定した条件・単位で指定した回数のみルールを発火する方法(Max Frequency)

はじめに

Adobe Tags(旧Launch )でルールを設定する際に以下のような条件で発火したいケースはないでしょうか?

  • 発火タイミングは複数あるが1回のみ発火したい。
    (例)ページビューの計測をDOM Readyとクッキー同意したときのどちらかで1回のみ発火
  • 訪問者単位ででのみ発火したい。
    (例)CTAボタンクリック時の計測を訪問者単位で1回のみ発火

このような場合にAdobe TagsのCore Extensionの機能であるMax Frequencyを利用することで簡単に実現できます。

今回はこのMax Frequencyの概要と利用方法について紹介します。

Max Frequencyの概要

Max FrequencyはAdobe TagsのCore Extensionの一部の機能でありルールのConditionで指定可能なCondition Typeです。期間・単位(Unit)と回数(Count)が指定可能で、特定の期間・単位でのルールの発火回数を自由に設定可能となります。

なお期間・単位(Unit)は以下から選択可能です。

期間・単位(Unit) 説明
page views ページビュー単位
sessions セッション単位
visitor 訪問者単位
seconds 秒単位
minutes 分単位
days 日単位
weeks 週単位
months 月単位

※visitorの場合は回数(Count)の指定ができません。

Max Frequencyの設定例

1. ページビューの計測をDOM Readyとクッキー同意したときのどちらかで1回のみ発火ケース

EVENTSの設定はDOM Readyとクッキー同意したときのOR条件で設定しています。
またCONDITIONでMax Frequencyを指定しています。
1_setting-up-events

Max Frequencyの設定は以下のようにUnitは「page views」、Countは「1」を指定しています。

1_setting-up-max-frequency

これによりこのルールのページビューの計測はDOM Readyとクッキー同意したときのいずれかで実行されるようになります。

2. CTAボタンクリック時の計測を訪問者単位で1回のみ発火

EVENTSの設定はClickを設定しています。
またCONDITIONでMax Frequencyを指定しています。
2_setting-up-events

Max Frequencyの設定は以下のようにUnitで「visitor」を指定しています。

2_setting-up-max-frequency

これによりこのルールのCTAの計測は訪問者単位で1回のみ実行されるようになります。

まとめ

今回はAdobe Tagsで指定した条件・単位で指定した回数のみルールを発火する方法を紹介しました。参考になりましたら嬉しく思います。
Implement DigitalではAdobe Launchの導入、運用を支援するサービスを提供しています。
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