Adobe Launchで読了計測を実装してみる

はじめに 記事が読了されているかどうかが気になる、というお話はそれなりに耳にすることがありますので、Adobe Launchにて読了計測を実装してみる例を取り上げてみたいと思います。 Enters Viewport LaunchのEnters Viewportは特定のHTML要素が見えたときにルールを発火させるEVENTです。 これを利用して、読了位置(多くはフッター近辺だと思います)が見えたら読了を計測する、というルールを設定することで読了計測を実現します。 読了計測を行う上で決めること 読了位置を決めることが重要です。 今回の例としてIMPLEMENTDIGITALのコラム記事ページの読了計測をするとして、フッターブロックの「お問い合わせ」のHTML要素が見えたら読了とみなします。 例: ルール例 その他、以下の条件/要件を追加してルールを作ってみます。 「どのコラム記事」が読了されたかは、本例ではページURLやページタイトルを利用するものとし、eVar1〜3にて計測します 読了計測対象のページはIMPLEMENTDIGITALのコラム記事ページのみとする トップページやカテゴリトップページなど他のページでは計測しない 読了数のカウント用にevent50を策定する (専用のカスタムイベントがあると読了数をレポーティングしやすいため) 設定してみたルール例がこちらとなります。 ●EVENTS もちろんEnters Viewportです。 また、読了とみなすHTMLブロックが見えた際に即時かつ最初の1回のみ発火と設定しています。 ●CONDTION ドメインとパスとでIMPLEMENTDIGITALのコラム記事ページのみ対象とするとしました。 ●ACTIONS いつものAdobe Analytics計測の設定です。 Clear Variablesは設定項目がないACTIONのため割愛しております。 Set Variables Send Beacon 読了計測はページビュー数のカウントをさせたくなかったのでs.tlを選び、カスタムリンク計測としました カスタムリンクレポートに「Finish Reading Tracking」という値も計測されるようになるため、読了計測のみを絞り込む際などに活用します。 なお、本例では挙げていませんが、ドメインやサイトセクション、記事カテゴリ、タグなども一緒に計測するとより面白い分析ができるかもしれません。 Implement DigitalではAdobe Launchの導入、運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Target のアクティビティIDからアクティビティを特定する

はじめに Adobe Target のアクティビティを確認したい場合に、アクティビティIDからアクティビティを特定する方法を紹介します。 ※アクティビティIDとはアクティビティの詳細情報に表示されている数字を指します。 手順 アクティビティ一覧を表示します。 ブラウザーの開発者ツールを開きます。 ページの再読み込みを行います。 ネットワークパネルで、「activities.at.json」でフィルタリングを行います。 activities.at.jsonのレスポンスを整形表示にします。 対象のアクティビティIDで検索します。 アクティビティの件数が多くて現在のページに全て表示されていない場合は、アクティビティ一覧を下までスクロールさせてさらにactivities.at.jsonを読み込ませて同様に検索を行います。(アクティビティが大量にある場合は、すべてのアクティビティのリストを表示させて後でレスポンスの検索からIDを検索する方法が有効です) activities.at.jsonのitems > sync > root > targetIdがアクティビティIDにあたります(①)。少し上にある「jcr:title」がアクティビティ名称(②)になりますので、対象のアクティビティが特定できます。 まとめ 今回は個別のTarget実装というよりは、トラブルシューティング等で複数のアクティビティから特定のアクティビティを見つけるような時に使えるようなTipsになります。 もし何かの時にお役立て頂けましたら幸いです。 Implement DigitalではAdobe Targetの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analyticsのワークスペースプロジェクトがログインしなくても見れるようになった

はじめに Adobe Analyticsのアカウントを持たないユーザでも、ワークスペースプロジェクトが閲覧できるようになりました。早速試してみましょう。 任意ユーザに共有する方法 ワークスペースの「共有」から「任意のユーザーと共有」を選択します。 「読み取り専用プロジェクトを任意のユーザーと共有」をアクティブにします。(デフォルトは非アクティブです。) 専用リンクをコピーして、共有したいユーザに展開するだけです。 認証を要求することもできます。その場合は、「Experience Cloud 認証を要求を」をアクティブにします。 共有されたユーザができること ログインなしにワークスペースプロジェクトを読み取り専用で閲覧することができます。 集計期間を変更することができ、変更した期間の集計データを確認することができます。これはPDFレポートではできなかった操作です。 共有の際の注意点 この機能はデフォルトで有効になっています。逆に利用させたくない場合は、管理者が無効にする必要があります。 プロジェクトの中にビジュアライゼーションが50以上ある場合は、共有することができません。 多数のユーザが同時にアクセスすると、アクセスできなくなる場合があります。 まとめ まだ限定リリースですが、これまでそのためだけにアカウントを作成するもの手間がかかると思っていた方、代わりにPDFレポートを配信をしていた方などには朗報です。 是非一度試してみてください。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

最新のGoogle Analytics4アップデート情報(2023年5月17日現在)

はじめに Google Analytics ユニバーサル アナリティクスの終了まであと2ヶ月を切りました。 皆さんはもうGoogle Analytics4への切り替えも行い、Google Analytics4でのレポーティング作業も始まった人も多いかと思います。 Google Analytics4は、常にアップデートを実施しております。 先日も最新のアップデートが行われたので、その詳細について共有したいと思います。 1. アトリビューションモデルについての変更 2023年5月よりファーストクリック、線形、減衰、接点ベースのアトリビューション モデルが廃止されました。既存で使われているこれらのアトリビューションについては9月よりサポートされなくなります。 これに代わり、Google Analytics4ではより高度なアトリビューションモデルが導入されており、より効果的なマルチチャネルマーケティングが可能になりました。これにより、どのチャネルやタッチポイントが最も重要であるかを理解し、マーケティング戦略を改善し、ROIを最大化することができます。 今後はGoogle Analytics4のアトリビューションモデルを活用し、より精度の高い分析を行いましょう。 ※アトリビューションモデルとは・・・ アトリビューションモデルとは、顧客の購買行動を複数のマーケティングチャネルやタッチポイント(広告、SNS、ウェブサイトなど)によって分析し、それぞれがどの程度貢献したかを測定するための手法のことです。これは、マルチチャネルマーケティングにおいて、どのチャネルやタッチポイントが最も重要であるかを理解するために必要なものであり、マーケティング戦略の改善やROIの最大化に役立ちます。 2. 正規表現を使用してイベントを変更、作成 Google Analytics 4では、正規表現を使用してイベントを変更または作成することができるようになりました。この機能により、ユニバーサルアナリティクスからGoogle Analytics 4に移行する際に、より柔軟な設定が可能になりました。正規表現を使用してリンク先とイベントの目標を定義することで、より正確な分析が行えます。これにより、マーケティング戦略の改善につながる情報を得ることができます。 3. アカウントで使用できるプロパティ数の変更(100→2000) Google Analyticsのアカウントに設定可能なプロパティの数が増加しました。以前は100でしたが、2,000に増え、プロパティをより柔軟に整理できるようになりました。また、Google アナリティクス360で使用できるサブプロパティ数の上限が400に設定されましたが、必要に応じてサポートに依頼して増やすことができるようになりました。 まとめ 以上が最近行われたGoogle Analytics4のアップデート情報となります。 Google Analytics4は、今後も頻繁にアップデートが行われる予定です。 最新情報は、アナリティクスヘルプのページ (https://support.google.com/analytics/answer/9164320?hl=ja)より 確認ができます。Google Analytics4を最大限に活用し、より正確な分析を行い、マーケティング戦略の改善に役立てましょう。 Implement DigitalではGoogle Tag Manger/Google Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

GA4で複数選択項目をカスタムディメンションで計測する方法

はじめに GA4で複数の選択項目を計測する場合、どのように設定するのが適切でしょうか? 例えば、商品検索フォームで複数の商品カテゴリーを指定できる場合、訪問者がどの商品カテゴリーを選択して検索を行ったかを計測することができます。これにより、興味のある商品カテゴリーを把握することができます。 本記事では、このような場合にどのように計測を実現するかを紹介していきます。 計測仕様 訪問者が検索を行った際に、どの商品カテゴリーを選択したかを以下の2種類のカスタムディメンションで計測します。 カスタムディメンション1:検索カテゴリー_組み合わせ このディメンションでは、訪問者がどのような組み合わせで商品カテゴリーを指定したかを把握することができます。ただし、それぞれの商品カテゴリーがどのくらい指定されたかを集計するのは大変です。 イベント名 search_multiple イベントパラメータ名 search_category_multiple イベントパラメータ値 商品カテゴリーをコロン(:)で連結した値 イベントパラメータ値の例 (cat1、cat2、cat3を選択した場合) cat1:cat2:cat3 カスタムディメンション2:検索カテゴリー_個別 このディメンションでは、組み合わせを把握することはできませんが、各商品カテゴリーが検索された回数を把握することができます。 イベント名 seach_single イベントパラメータ名 search_category_single イベントパラメータ値 商品カテゴリーの値 イベントパラメータ値の例 (cat1、cat2、cat3を選択した場合) cat1 cat2 cat3 ※3回に分けて計測します。 この2つのディメンションを計測することで、様々な分析が可能になると考えます。 それでは、具体的な設定方法について見ていきましょう。 検索フォームのHTML構造 今回紹介する設定方法は、検索フォームが以下のようなHTML構造になっているものとします。 商品検索 カテゴリー1 カテゴリー2 カテゴリー3 カテゴリー4 カテゴリー5 GA4の設定 カスタムディメンションの設定 以下の内容で2種類のカスタムディメンションを設定します。 ディメンション名 検索カテゴリー_組み合わせ 範囲 イベント イベントパラメータ search_category_multiple ディメンション名 検索カテゴリー_個別 範囲 イベント イベントパラメータ…

Smartsheetの会話機能

Smartsheetの会話機能とは? Smartsheetの会話機能は、チーム内の重要なコミュニケーションをリアルタイムで管理・監視することができます。会話はSmartsheetの行、シート、ワークスペースのレベルで利用することができます。 ユーザーは、@(アットマーク)でメンションし、シート上で直接リアルタイムに返信、またはアプリケーションを切り替えることなくメールから返信することができます。 シートを共有している全員が、自分の仕事の流れの中で、コメントを追ったり、見たり、返信したりすることができます。 全員が同じ情報を参照することで、会話の生産性が向上し、チームの連携が保たれます。 必要な権限 シートにアクセス権限があれば、会話のコメントを表示または印刷することができます。 以下のアクションを実行するには、追加の権限レベルが必要です。 アクション 必要な権限 コメントの作成または返信 シートの所有者、管理者、編集者、またはコメント作成者のアクセス権が必要です。 コメントの編集または削除 自分が作成したコメントを削除することはできますが、すべてのコメントやコメントスレッドを削除できるのはシートの所有者と管理者だけです。 コメントの追加またはアクセス方法 シート、レポート、またはワークスペースのコメントにアクセスするには、右側にあるメニューから「会話」をクリックすると会話パネルを表示することができます。 シートレベルまたは行レベルのコメントにアクセスするには、以下の方法で会話パネルを表示します。 グリットビュー 対象の行を選択し、一番左の列で、「コメントを追加」または「コメント」アイコンを選択します。 カードビュー 対象のカードを選択し後、右クリックし「コメント…」を選択します。なお既にそのカードにコメントがある場合は、カードの下部にコメントアイコンが表示されます。 注意 レポートの会話パネルは、シートのコメントにアクセスする方法と同様となりまが、シートとは異なり、行レベルのコメントのみが表示されます。 「すべて」「シート」および「未読」のタブは非表示になっています。 会話パネル内の分類 会話パネルでは、シート内のコメントが次のカテゴリに分類されて表示されます。 行 シート すべて 未読 ワークスペースでコメントにアクセスする ワークスペースでは、「コメントの追加」または「コメントのサマリー リストを表示」を選択して、ワークスペース内のコメントにアクセスできます。 ここではワークスペースに関連するコメントのみが表示されます。 特定のシートのコメントを表示するには、そのシートを開く必要があります。 コメントに関するヒント コメントは、投稿または返信された日付に基づいて、会話ペインまたはコメントフォームに時系列で表示されます。 最新のコメントは、会話ペインまたはコメントフォームの一番下に表示されます。 コメントに返信すると、そのコメントと返信 (スレッド) が会話ペインやコメントフォームの最上部に表示されます。 スレッド内の返信は、古い返信から順に表示されます。つまり、最新の返信がスレッドの最後に表示されます。 新しいコメントが付いた行には、新しいコメントの通知が表示されます。 会話ペイン内のコメントは、以下の分類で表示されます。 分類 説明 行 特定の行に関するコメント シート シート全体に関するコメント すべて シートおよび行に関するすべてのコメント 未読 未読のコメント まとめ…

Smartsheetのセルリンク機能

はじめに Smartsheetのセルリンクは、複数のシートからリアルタイムにデータを結合、共有したい場合に役立つ機能です。セルリンクを使用することで、1つまたは複数のソースシートから指定された値を読み取り専用形式でサマリーシートに抽出できます。セルがリンクされているため、ソースシートの情報が変更された場合、サマリーシートのデータが自動的に更新されます。 セルリンクは、異なるシートからデータをマージする場合に役立ちます。セルリンクの主な用途は、ロールアップシートの作成、クロスプロジェクトの日付依存関係の維持、または複数のシート全体でデータが最新であることを保証することです。ただし、リンク処理はデータが含まれるセル、または以前にデータが含まれていたセルにのみ適用されます。またシート全体、行、列をリンクすることはできません。 必要な権限 セルリンクを作成する場合、ソースシートを見るためには少なくとも閲覧者レベルの権限が必要であり、宛先シートに対しては編集者レベル以上の権限が必要です。 リンクタイプ セルリンクには2種類のリンクタイプがあります。 インバウンドリンク インバウンドリンクは、別のシートから値を参照する「リンク先リンク」であることを示します。 また、このような「リンク先リンク」を含むシートは「リンク先シート」ということになります。 インバウンドリンクは以下のようにセルの右側に青色の矢印が表示されます。 アウトバウンドリンク アウトバウンドリンクは。別のシートで値が参照されている「リンク元リンク」であることを示します。 また、このような「リンク元リンク」を含むシートは「リンク元シート」ということになります。 アウトバウンドリンクは複数のシートへリンクすることができ、セルの右側に灰色の矢印が表示されます。 インバウンドリンクの作成(リンク先シートから) リンク先シートからリンク元シート、セルを指定してインバウンドリンクを作成する手順を説明します。 セルを選択し、ツールバーの「セルリンク」をクリックします。 (右クリックで表示されるメニューから「別シートのセルをリンク…」で良いです。) 「別シートのセルをリンク」ダイアログが表示されますので、左側の「データソースの選択」でシートを選択します。 ダイアログの右側で参照するセルを選択し「リンクの作成」をクリックします。 リンク先シートにセルリンク作成されます。 インバウンドリンクの作成(リンク元シートから) リンク元シートから該当のセルを指定してインバウンドリンクを作成する手順を説明します。 複数のリンク先がある場合には、こちらの方法が効率的となります。 リンク元シートで該当のセルを選択し、右クリックもしくはショートカットで範囲をコピーします。 リンク先シートを開き、リンクを作成するセルを選択後、右クリックし「条件付き貼り付け…」をクリックします。 「条件付き貼り付け」ダイアログが表示されますので「コピーされたセルへのリンク」を選択後、「OK」をクリックします。 複数のリンク先シートがある場合は、(2)以降を繰り返します。 セルリンク作成に関するヒント インバウンドリンクを作成すると自動的にリンク元シートにアウトバウンドリンクが作成されます。 リンク先シートでリンクされたセルはリンク元シートと同じ順序で表示されます。 同じリンク元シートから最大500個のインバウンドリンクを作成できます。 リンク先シートでのインバウンドリンクの合計数は最大で20,000個となります。 セルリンクの編集と削除 シート所有者と、編集者または管理者の権限を持つ場合、セル リンクの編集と削除を行うことができます。 インバウンドリンク インバウンドリンクを編集する場合、該当セルをダブルクリックすると「別シートのセルをリンク」が表示されますので、新しいセルを選択します。 また、インバウンドリンクを削除する場合は、該当セルを右クリックし「リンクの削除」を選択します。(リンクは解除されますが、セルの値はそのまま残ります。) インバウンドリンクの編集と削除は複数のセルを選択することで同時に行うことができます。 アウトバウンドリンク アウトバウンドリンクの削除は1つずつ行う必要があります。 該当セルを選択します。 セルの上にカーソルを置くと、削除リンクが表示されます。 「削除」をクリックします。 リンクができないセルタイプ 添付ファイルまたはディスカッションカラムにはリンクを作成することができません。 プロジェクトまたはガントシートで依存関係が有効になっている場合、次の種類のセルでリンクを作成することはできません。 列の数式を持つセル 終了日 先行タスク 親ロールアップ(開始日、終了日、期間、完了率) 依存関係を持つ開始日 まとめ…

Smartsheetの並び替え機能とフィルター機能

はじめに Smartsheetでデータを整理して表示するには、並び替えとフィルターの2つの機能を使用します。 並び替え機能は、シート全体または一部を昇順または降順に並び替えることが出来る機能です。例えば列内の最大値や最小値をすばやく見つけたい場合に便利です。ただし、一度保存すると元に戻すことはできません。 一方、フィルター機能は、特定の条件に基づいて情報を表示または非表示にすることができる機能です。フィルターを保存し、他のユーザーにそのフィルターを共有することも可能です。 並べ替えとフィルターは同時に使用することはできませんので、両方の機能を把握した上で事前にどちらが最適かを検討しておくと良いでしょう。 Smartsheetの並び替え機能 Smartsheetの並び替え機能は、シート全体または一部を昇順または降順に並び替えることが出来る機能です。データを並べ替える場合、以下の2つの方法があります。 シート内のすべての行を並び替え シート内の選択した行を並び替え シート内のすべての行を並び替え シート内の任意の列ヘッダーを右クリックし「行の並び替え…」を選択します。 並び替えダイアログが表示されますので、希望する列を指定し「OK」をクリックします。 選択範囲の行のみを並び替え 対象の行を選択します。 選択した行で右クリックし「行の並び替え…」を選択します。 並び替えダイアログが表示されますので、希望する列を指定し「OK」をクリックします。 並び替えの注意点 並べ替えは、シートの既存の行に対してのみ実行されます。 新しい行が追加された場合は、再度並べ替える必要があります。 並び替えを実施後にシートを保存すると、元に戻すことはできません。(再度並び替えを実施する必要があります。)このため、 想定通りの順序で並べ替えされていることを確認した上でシートを保存するようにしてください。 シートにフィルターが適用されている場合、並べ替えを実施することはできません。 事前にフィルターが適用されていないことを確認してください。 子アイテムがある場合、子アイテムは並べ替えられますが、親行の下からは移動しません。 同様に親子関係が維持されたまま並べ替えられます。 (親行の下に子アイテムがある状態) Smartsheetのフィルター機能 Smartsheetのフィルター機能は、特定の条件に基づいて情報を表示または非表示にすることができる機能です。 「無題のフィルター」と「有題のフィルター」 フィルターには「無題のフィルター」と「有題のフィルター」があります。 「無題のフィルター」はシートにアクセス出来るユーザーであれば誰でも作成し使用することができますが、シートに保存することはできません。また複数の無題のフィルターを作成することもきません。 一方、「有題のフィルター」はシートに編集者以上の権限があるユーザーであれば作成可能で、保存して後で利用することもできます。また複数作成したり他のユーザーに共有することも可能です。 以下に各操作の権限別実行可不可をまとめています。 操作 閲覧者 編集者 所有者または管理者 「無題のフィルター」の作成 ○ ○ ○ 作成したフィルターの適用 ○ ○ ○ 「有題のフィルター」の作成 ✕ ○ ○ シートの全共同作業者に共有すべきフィルターを指定 ✕ ✕ ○ フィルターの作成と適用 「無題のフィルター」の作成方法 ツールバーの「フィルター」をクリックします。…

GA4のユーザー属性データとレポート

GA4のユーザー属性データとは? Google Analytics 4(以下GA4)では、ユーザー属性データを収集しレポーティグすることができます。ユーザー属性データとは、Webサイトの訪問者に関する属性情報のことで、GA4では以下のようなユーザー属性データを収集することができます。 ユーザーの年齢 ユーザーの性別 ユーザーの地理的位置 ユーザーの言語 ユーザーの興味・関心 ユーザーの購入履歴 ユーザーのデバイスやブラウザ情報 これらのデータを収集・分析することで、Webサイトの設計やコンテンツの改善などの意思決定を行うことができます。また、これらの情報は広告のターゲティングやセグメンテーションにも役立ちます。 ユーザー属性データの収集を有効にする Googleシグナルを有効にする GA4ではGoogleシグナルを有効にすることで、より詳細なユーザー属性データを取得することができます。(デフォルトでは無効になっています。)Googleシグナルは、Googleアカウントに関連する情報を使用して、Webサイトの訪問者に関する属性情報を収集する機能です。 以下は、Googleシグナルを有効にすることで取得可能なユーザー属性データの例です。 ユーザーの年齢 ユーザーの性別 ユーザーの興味・関心 それでは、Googleシグナルを有効にする手順を見ていきましょう。 管理メニューから該当プロパティを選択し、「データ設定>データ収集」をクリックします。 「Google シグナルのデータ収集」をONにします。 地域とデバイスに関する詳細なデータの収集 地域とデバイスに関するユーザー属性データはデフォルトで有効になっていますので特に設定変更する必要はありませんが、この機能でどのようなデータが収集できるのかを把握しておくと良いでしょう。 都市 (都市の)緯度 (都市の)経度 ブラウザのマイナー バージョン ブラウザのユーザー エージェント文字列 デバイスのブランド デバイスのモデル デバイス名 オペレーティング システムのマイナー バージョン プラットフォームのマイナー バージョン 画面の解像度 参照:[GA4] 地域とデバイスに関する詳細なデータの収集 ユーザー属性データが表示されない理由 上記の設定を実施してもユーザー属性データが表示されない場合があり、考えられる理由としては以下のようなものがあります。 収集されたデータが不十分:ユーザー属性データが表示されるには、一定数以上のユーザーからのデータが必要です。データが不足している場合は、さらに収集を続けてください。 しきい値による除外:Google シグナルが有効かつ、指定した期間のユーザー数が少ない場合、レポートからデデータが除外されることがあります。Google シグナルが有効になっていると、ユーザー数を含むレポートには、Google シグナルを無効にした後も一定期間にわたってしきい値の適用が継続される場合があります。 データの遅延:GA4はデータをリアルタイムで表示することができますが、場合によっては遅延が発生することがあります。データが収集されていることを確認して、数時間待ってから再度確認してください。 プライバシー設定による制限:GA4は、訪問者のプライバシーを尊重するため、収集されたデータが一定の基準を満たさない場合、レポートでデータを表示しない場合があります。たとえば、特定の属性グループの人数が少ない場合、プライバシーの理由からデータが表示されないことがあります。 ユーザー属性レポートを確認する GA4のユーザー属性データを確認するレポートには「ユーザー属性サマリー」と「ユーザー属性の詳細」があります。いずれも「レポート」メニューの「ユーザー>ユーザー属性」から確認することができます。 ユーザー属性サマリー…

Adobe Analyticsのスクリプトがブロックされる場合のコンテンツセキュリティポリシー(CSP)の設定

はじめに Adobe Analytics の計測タグは、Web サイトにスクリプトを動的に読み込むように設計されたタグ管理システムです。 このAdobe Analytics を導入する際に、初めに下記のように スクリプトエラーが発生することがあります。 この場合の原因として考えられるのが、セキュリティ上の問題の発生を回避するためContent-Security-Policy(CSP)にて動的に読み込まれるこれらのスクリプトをブロックするよう設定している場合があります。 今回は、Adobe Analytics タグで動的に読み込まれるスクリプトを許可するよう CSP を設定する方法を解説します。 Content-Secuirty-Policy(CSP)とは? Content-Security-Policy(CSP)とは、Webサイトのセキュリティを向上させるために使用されるブラウザーの機能です。CSPは、XSS(クロスサイトスクリプティング)攻撃、データ盗難、クリックジャッキングなどのWeb攻撃を防ぐために、Webページで許可されたリソースのみが読み込まれるようにブラウザーに指示します。CSPは、HTTPヘッダーとしてWebサーバーからブラウザーに送信されます。CSPの実装には、Webサイトの開発者が必要です。CSPは、Webサイトのセキュリティを強化するために、現代のWeb開発において重要な役割を果たしています。 (CSP の詳細については、「MDN Web ドキュメント」を参照してください。) CSPがAdobe Analyticsに与える影響 CSPの導入によって、WebアプリケーションにおけるJavaScriptの実行を制限できるため、Adobe Analyticsに与える影響を考慮する必要があります。具体的には、Adobe Analyticsが収集するデータに影響を与える可能性があります。そのため、CSPを導入する場合には、Adobe Analyticsとの連携についても考慮する必要があります。 また、CSPの導入によってWebアプリケーションのパフォーマンスにも影響が出る可能性があるため、導入前にパフォーマンステストを行うことが重要です。さらに、CSPの設定には細かいパラメーターが多数存在するため、導入前に専門家の知見を取り入れることをおすすめします。 影響を回避するための設定方法 Adobe Analyticsタグを CSP と連携させるには、以下2 つの設定が必要になります。 タグライブラリのソースを許可する インラインスクリプトを許可する この条件が満たされない場合、タグライブラリおよびその他の必要な JavaScript ファイルはブラウザーでブロックされ、ページに読み込まれません。 CSP は、サーバー応答に Content-Security-Policy HTTP ヘッダーを追加するか、HTML ファイルの <meta> セクションに設定済みの <head> 要素を追加することで実装されます。 ①タグライブラリのソースを許可する CSP を使用する場合は、信頼されたドメインを Content-Security-Policy ヘッダーの値に含める必要があります。 (アドビ管理ホスティングを使用している場合) ▼HTTP ヘッダーの場合 Content-Security-Policy: script-src ‘self’ assets.adobedtm.com…