Smartsheetの「行の移動」機能でシートの整理を行う

はじめに Smartsheetのワークフローで「行の移動」アクションを使用すると、特定の条件が満たされたときに、行をソースシートから別のシートに自動的に移動することができます。これによりシートをより適切に整理し、タスク管理の時間を節約しすることができます。また、シートの行数が制限に近づいた場合にも役立ちます。 この記事ではSmartsheetの「行の移動」機能の利用例と具体的な設定方法について解説します。 必要な権限 ワークフローで「行の移動」アクションを設定するには、ソースシートと宛先シートの両方で所有者または管理者の権限が必要となります。またライセンスユーザーである必要があります。 「行の移動」機能の利用例 たとえば、Smartsheetのフォームを使用し、さまざまな製品のマーケティング コンテンツに関するユーザーからのフィードバックを収集しているとします。ですが、既に対応済のフィードバックも含めデータが溜まり始めているためシートの管理が煩雑になっています。 そこで、過去30日以内に投稿されたデータのみを管理出来るようシートを整理・合理化したいと考えています。 過去のデータを参照できるように、すべてのデータをを保存する必要があるため、他のシートへのアーカイブが必要になりまが、現在はシート間で手動でコピーして貼り付けしています。 このようなケースでは「行の移動」機能を利用することで、プロセスを自動化することが可能です。 「行の移動」アクションの設定方法 上記利用例のプロセスを実現するための具体的な設定方法について説明します。 「自動化」メニューをクリックし「ゼロからワークフローの作成」を選択します。 ワークフローを作成するには、最初に名前を付ける必要があります。 ルール ウィンドウの上部にあるフィールドに名前を入力します。 「トリガー」で「日付が達した場合」を指定します。 トリガーの実行タイミングはデフォルトは「1回実行」になっていますが、今回はに毎週金曜日に実行したいため「カスタム」を選択します。 「カスタムの定期的なパターン」ダイアログで以下を設定します。 次の間隔で繰り返す:1週間 繰り返しパターン:金曜日 終了:なし トリガーの実行時間を指定します。(ここでは18:00に設定します。) 「条件」で以下を設定します。 Submitted On:≠次の日数以内(過去):30 「アクション」で「行を移動」を選択します。 「+ シートの選択」が表示されますのでクリックします。 「対象シートの選択」ダイアログが表示されますので、検索窓からキーワードを入力し移動先のシートを指定します。 最後に「保存」をクリックしてワークフローの設定は完了です。 まとめ Smartsheetの「行の移動」機能は、プロジェクトの管理において強力で効率的なソリューションを提供します。この機能により、行をシームレスに再配置し、プロセスを合理化し、コラボレーションを強化することができます。その結果、時間を節約し、エラーを減らし、生産性を向上させることができます。タスクの整理、進捗状況の追跡、データの整合性の維持など、どんな場面でもこの機能はワークフローを最適化し、目標達成の可能性を広げます。是非ご活用ください! Implement DigitalではSmartsheet導入・運用支援サービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Smartsheetワークインサイトの紹介

はじめに 多忙な日々の業務の中で、効率的なコラボレーションと効果的なプロジェクト管理が成功に不可欠です。 組織やチームが目標を達成できるようにするためのプロジェクト管理プラットフォームであるSmartsheetは、包括的な機能とツールセットを提供します。 その強力な機能の中には、作業の進捗状況、リソースの割り当て、チームのパフォーマンスに対する貴重な可視性を提供するワークインサイト機能があります。 今回は、Smartsheet のワークインサイトの世界を詳しく掘り下げ、プロジェクトの管理方法に革命をもたらし、ワークフローを合理化する方法を紹介します。 ワークインサイトとは? ワークインサイトは、作業プロセスの全体的なビューを提供するSmartsheet 内の高度な分析ツールです。 これにより、主要な指標を追跡し、情報に基づいた意思決定を推進するための貴重なインサイトを得ることができます。 ワーク インサイトは、チームのアクティビティ、リソースの使用状況、タスクの進捗状況に関する詳細な情報を提供することで、業務の最適化、生産性の向上、組織全体のコラボレーションの強化を可能にします。 必要な権限 Smartsheet のワークインサイトは、シートに対する特定の権限を持つライセンス ユーザーが利用できる機能です。 シートを共有または編集できる管理者、所有者、および編集者は、この機能を利用して作業プロセスを可視化できます。 Smartsheetは、これらの権限のある個人にアクセスを許可することで、適切な関係者がリソース割り当ての最適化、プロジェクトの進捗状況の追跡、コラボレーションの強化に必要なインサイトを確実に得られるようにします。 主な機能とメリット リアルタイム ダッシュボード ワークインサイトは、プロジェクトのさまざまな側面をリアルタイムで可視化する直感的なダッシュボードを提供します。 これらのカスタマイズ可能なダッシュボードを使用すると、プロジェクトのステータス、タスクの完了率、リソースの割り当てなどの重要な指標を監視できます。 明確な視覚化と最新のデータにより、ボトルネックを迅速に特定し、問題に積極的に対処し、データに基づいた意思決定を行うことができます。 リソースの割り当てと管理 リソースを効率的に管理することは、プロジェクトの成功に不可欠です。 ワークインサイトを使用すると、組織全体のリソース使用率を追跡できるため、潜在的なキャパシティの問題を特定し、リソースを効果的に割り当てることができます。 従業員のワークロードの包括的な概要を把握することで、リソースの割り当てを最適化し、ワークロードのバランスをとり、チームが最高のパフォーマンスで稼働できるようにすることができます。 チームパフォーマンス分析 チームのパフォーマンスを理解することは、生産性を最適化し、改善すべき領域を特定するために重要です。 ワークインサイトは、個人およびチーム レベルの貢献を評価するのに役立つパフォーマンス分析を提供します。 タスクの完了率、納期厳守、応答性などの指標を分析することで、パフォーマンスの高い個人を認識し、パフォーマンスのギャップに対処し、継続的な改善の文化を促進することができます。 プロジェクトの追跡とコラボレーション ワークインサイトを使用すると、プロジェクトの進行状況を簡単に追跡できます。 プロジェクトのタイムライン、タスクの依存関係、マイルストーンを視覚化することで、プロジェクトのステータスの包括的な概要を得ることができます。 この可視性により、潜在的なリスクを特定し、タイムラインを積極的に調整し、関係者に常に情報を提供することができます。 さらに、ワークインサイトは透明性とコラボレーションを促進することで、チーム メンバー間の効果的なコミュニケーションを促進し、責任と説明責任を共有する文化を促進します。 ワークインサイトの使用方法 ワークインサイトを使用するには、シートの右側にあるワークインサイトのアイコンをクリックします。なお、シートで初めてワークインサイトを有効にする場合、過去のデータを全て分析するのに数分かかることがあります。 デフォルトでは自動的に以下のような3つのインサイトが表示されます。 列スナップショット 選択した列の値によって分割された行数がグラフで表示されます。 「担当者ごとのアサイン件数」などを確認できます。 時系列 日、週、月、単位で追加された行数がグラグで表示されます。 「今週追加された新規リクエスト数」などを確認できます。 クロス修正 2つの列の値にまたがる行数がテーブル形式で表示されます。 「担当者ごとステータスごとの件数」などを確認できます。 各インサイトでは、インサイトの名称・対象の列・対象の期間を変更することができますので様々な視点で分析を行うことが可能です。 データのフィルター 各インサイトでデータをフィルターする場合、次の 2種類の条件が選択可能です。…

Adobe Launch (Tags)で簡単にYouTube動画計測を行う方法

はじめに Adobe AnalyticsでYouTube動画の再生回数などを計測する場合、いくつか方法がありますが、本コラムでは比較的簡単な方法としてYouTube ビデオトラッキング拡張機能を使った方法をご紹介します。 前提条件 (1)Adobe Experience Platform Data CollectionのLaunch(Tags)プロパティでは、次の拡張機能がExtensions画面から設定されている必要があります。 「Adobe AnalyticsとExperience Cloud ID Service」 ※「Adobe Experience Platform Web SDK」でも動作可能です。 「Core」 拡張機能 (2)各webページのYouTubeプレーヤー埋め込みタグは、以下のようにIFrame Player APIを利用したコードスニペットである必要があります。

Adobe Launch Mapping Tableエクステンションの紹介

はじめに Mapping Tableエクステンションはデータエレメントタイプ「Mapping Table」をインストールしたLaunchプロパティに追加します。 このデータエレメントタイプ「Mapping Table」は特定の文字パターンをもとに計測値を作ることができます。そのため、あまり複雑な構文でなければ、カスタムコードにてJavaScriptでIfやSwitch構文の代わりにもなりえます。 エクステンションのインストール WebプロパティのExtensions画面のCatalogタブをクリックし、下のテキストボックスにてMappingなどの文字列で検索します。 Mapping Tableをクリックすると右タブが表示されるのでInstallボタンをクリックしてインストールします。 Mapping Tableエクステンションの画面が表示されますので、Saveをクリックします。 このエクステンションには設定項目は特にありませんのでインストールはこれで完了です。 ただし、通常のエクステンション同様、このままだと未Publish状態です。 DevelopmentまたはStaging環境へのBuildとProductionへのPublishは忘れず対応してください。 Mapping Tableデータエレメント エクステンションを追加すると、データエレメント画面の左メニュー > Extensionにて「Mapping Table」が選べるようになります。 データエレメント「Mapping Table」の画面 設定例 以下の要件を対応するのにMapping Tableを使用してみます。 要件: Implement Digitalの「プロフェッショナルサービス」の配下ページ群へのアクセスをそれぞれのサービスの製品群カテゴリの粒度(下記)で分析したいとします。 Adobe Experience Cloud Google Marketing Platform Smart Sheet Core Web Vitals Optimizely ただ、「プロフェッショナルサービス」の配下ページはURLパスの第一階層レベルで既に個々のサービスまで分かれています。 例: Adobe Analytics導入支援:/adobe-analytics-introduction/ Adobe Analytics実装支援:/adobe-analytics-implementation/ Adobe Target運用支援:/adobe-target-operation/ 等々…。 よって、URLパスのパターンより各ページの製品群カテゴリを判別する対応が必要です。 これをMapping Tableデータエレメントで対応すると、以下のような例が考えられます。 Default Value:…

WordPressプラグインでjavascript最適化の検証

はじめに Core Web Vitals の指標の評価としてPageSpeed Insightsのスコアがよく用いられています。 今回はWordPressのプラグインを使用してjavascriptに関わる指標がどう変化するかを検証します。 1. Async JavaScript https://ja.wordpress.org/plugins/async-javascript/ WordPressでjavascriptを読み込む際のscriptタグにはasync/deferといった属性はなく、コンテンツののレンダリングをブロックすることになってしまいます。 このプラグインを使用すると、簡単にscriptタグにasync/deferを付与することができます。 async:非同期読み込み。読み込み順序は保証されない。 defer:非同期読み込みだが、読み込み順序が保証される。 Insigthsパーフォーマンス値 Mobile Desktop javascript 非同期未設定 51 82 javascript Async設定 55(↑) 83(↑) javascript Defer設定 57(↑) 93(↑) Deferの方が良い値となりました。 2. GTM Kit https://ja.wordpress.org/plugins/gtm-kit/ Google Tag Managerのタグ/Data Layerをページに簡単に差し込むことができます。 タグの遅延読み込みにも対応しています。 タグの遅延読み込みにはrequestIdleCallbackが使用されています。 requestIdleCallbackは、ブラウザがアイドル状態に実行されるようになります。 Insigthsパーフォーマンス値 Mobile Desktop GTM 遅延読み込み未設定 51 82 GTM requestIdleCallbackでの読み込み設定 41(↓) 79(↓) 残念ながら、パフォーマンスが落ちる結果となりました。 WordPressのプラグイン紹介サイトにあるスクリーンショットには設定項目に「Load…

Adobe Analyticsワークスペースのフリーフォームテーブルから特定の行を非表示にする方法

はじめに ワークスペースのフリーフォームテーブルから特定の行を非表示にしたい場合、皆さんどんな方法を使用していますか?ここでは最近リリースされた機能で、簡単に素早く特定の行を非表示できる機能を紹介します。 フリーフォームテーブルから特定行を非表示する方法 操作は簡単で1クリックだけで可能です。行に「x」アイコンが表示されるようになりましたので、こちらをクリックするだけで非表示することができます。 以下のようにその行のみ削除されます。 非表示にした行を元に戻す方法 上記方法で非表示にすると、フィルターが適用されフィルター内の「常に項目を除外」に自動的に値が設定されていますので、そこをクリアすれば元に戻ります。 他の特定行に絞り込む方法 皆さんご存知と思いますが、行を非表示にする方法として、そのほかには以下の方法もございます。 クイックセグメントでの除外する方法 選択した行のみ表示する方法 選択したい行を選択した状態で右クリックすると、「選択した行のみ表示」ができますので、こちらを選択します。 フィルタを使用する方法 フィルタの条件指定で表示したくない行の条件指定をします。 まとめ 複数行を一気に非表示にすることはできませんが、必要のない行を簡単に非表示にしたい場合は今回ご紹介した削除クリックが一番便利だと思います。皆さん活用してみてください! Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Smartsheet のクリティカルパス、サマリーパス、ドライビングパスをマスターする

はじめに プロジェクト管理では、クリティカルパスとドライビングパスを特定することがプロジェクトの成功にとって重要です。 これらのパスは、プロジェクトマネージャーがプロジェクトの期限に間に合うように期限までに完了する必要があるタスクを決定するのに役立ちます。 Smartsheetは、主要なクラウドベースのコラボレーションおよび作業管理ツールであり、プロジェクトマネージャーがクリティカルパスとドライビングパスを習得するのに役立つ高度な機能を提供します。 クリティカルパス分析(CPA)とは? クリティカルパス分析は、プロジェクトスケジュール内のクリティカルパスを特定するプロジェクト管理手法です。 クリティカルパスは、プロジェクトを期限までに確実に完了するために、期限までに完了する必要がある一連のタスクです。プロジェクトマネージャーがプロジェクトのタイムラインに最も影響を与えるタスクを特定し、それに応じて優先順位を付けるのに役立ちます。 Smartsheetのクリティカルパス機能を使用すると、プロジェクトマネージャーはプロジェクトスケジュール内のクリティカルパスを自動的に識別できます。 この機能を使用するには、ガント チャートビューでクリティカルパスの切り替えをオンにするだけです。 Smartsheet ではクリティカルパスタスクが赤色で強調表示されるため、それらのタスクを簡単に特定して優先順位を付けることができます。 必要な設定 クリティカルパス機能を利用するには、シートをガントビューで表示する必要があります。 上部のツールバーからガントビューを選択し、ガントビューに切り替えてください。 任意の列ヘッダーを右クリックし、[プロジェクト設定の編集] を選択します。 「依存関係の有効化」がオンになっていることを確認します。また「先行タスクの列」「期間」に適切な列が指定されていることも合わせて確認してください。 ※「依存関係の有効化」オンになっていないとクリティカルパス機能を利用することができません。 各タスクに「期間」「開始日」「終了日」「先行タスク」が適切に設定されていることを確認します。 ※クリティカルパス機能を活用するには、「先行タスク」でタスク間の関係をどのように定義するか が大きな鍵となります。 クリティカルパスを表示または非表示にする方法 クリティカルパスを表示するには、シートの右上隅にある「クリティカルパス」 アイコンをクリックします。 プロジェクトのクリティカルパスを構成するすべてのタスクとマイルストーンが赤色で表示され、その重要性が強調されます。 クリティカルパスを非表示にするには、再度「クリティカルパス」アイコンをクリックしてください。 サマリーパスとは? サマリーパスはクリティカルパスの一種で、シート全体のクリティカルパスを表示するのではなく、選択した親タスクのクリティカルパスをより細かく表示するものです。 サマリーパスを表示または非表示にする方法 サマリーパスを表示するには、該当の親タスクをクリックします。 「サマリーパスを表示」オプションを選択します。 選択した親タスク内の子タスクについて赤色で表示され、その重要性が強調されます。 サマリーパスを非表示にするには、親タスクをクリック後、「サマリーパスを非表示」オプションを選択してください。 ドライビングパスとは? ドライビングパスは、タスクの開始日に影響を与える他のタスクを表示するものです。 ドライビングパスを確認し、重要なタスクの開始日に影響するタスクをいち早く見つけましょう。 サマリーパスを表示または非表示にする方法 ドライビングパスを表示するには、該当の子タスクをクリックします。 「影響を与えている先行タスクの表示」オプションを選択します。 ドライビングパスのタスク バーのが紺色になり、ガント チャートで表示されるようになります。 ドライビングパスを非表示にするには、子タスクをクリック後、「影響を与えている先行タスクの非表示」オプションを選択してください。 まとめ Smartsheetには、プロジェクトの依存関係を有効にすることで、重要な依存関係を視覚的に確認できる3つの方法が用意されています。 クリティカルパスは、どのタスクがプロジェクトの完了日に影響を与えるかを表示します。 サマリーパスは、どのサブタスクが特定のサマリー行、つまり親行の完了日に影響を与えるかを表示します。 ドライビングパスには、タスクの開始日に影響を与える先行タスクが表示されます。 これらの機能を活用することで、プロジェクトの期限に間に合うようにタスクを決定し、プロジェクトの効率的な管理を実現できます。 Implement DigitalではSmartsheet導入・運用支援サービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

GA4 IPアドレス除外の設定方法

はじめに 今回は、GA4で特定のIPアドレスからのアクセスを除外する方法について紹介します。また、特定のIPアドレスからのアクセスのみを許可する方法についても説明します。この機能は、社内からのアクセスを除外したり、社内からのアクセスのみを許可したりする場合に役立ちます。 内部トラフィックの定義 まずは、特定のIPアドレスを内部トラフィックとして定義します。 GA4プロパティの管理メニューから「データストリーム>対象のデータストリーム>タグの設定を行う>内部トラフィックの定義」を選択します。 「作成」をクリックし、内部トラフィックルールを定義します。 内部トラフィックルールで「ルール名」「traffic_type の値」「IP アドレス」を指定します。 「ルール名」は「本社」など識別しやすい名称を設定します。 「traffic_type の値」はデフォルト値は「internal」となっています。変更可能ですがここではそのままの設定とします。 「IPアドレス」はマッチタイプとして以下が指定可能です。 マッチタイプ 入力例 IPアドレスが次と等しい 172.16.1.1 IPアドレスが次から始まる 10.0. IPアドレスが次で終わる 255 IPアドレスに含む 0.0. IPアドレスが範囲内(CIDR表記) 24 ビットブロック(例: 10.0.0.0~10.255.255.255): 10.0.0.0/8 20 ビットブロック(例: 172.16.0.0~172.31.255.255): 172.16.0.0/12 16 ビットブロック(例: 192.168.0.0~192.168.255.255): 192.168.0.0/16 IPアドレスが正規表現に一致 192.0.* IPアドレスは複数指定することが出来ます。その場合は「条件を追加」をクリックします。 「作成」をクリックし設定を保存します。 データフィルタの設定 次に内部トラフィックの定義で設定したIPアドレスが除外されるようデータフィルタの設定を行います。 GA4プロパティの管理メニューから「データ設定>データフィルタ」を選択します。 「Internal Traffic」を選択します。 「データフィルタの編集」で各項目の設定を行います。 「データフィルタ名」はデフォルト「Internal Traffic」となっていますが変更可能です。 「フィルタオペレーション」は「除外」または「次のみを含む」が選択できます。 フィルタオペレーション 説明 除外 内部トラフィックで定義されたデータは全て除外されます。 内部トラフィックを除外した場合はこれを選択してください。 (例)社内のIPアドレスを除外したい場合…

GA4 データ保持の仕様を理解する

GA4のデータ保持仕様 GA4のデータはデータの種類ごとに保持の仕様が異なります。これらの仕様を把握することで適切なデータ分析が行えるようになりますのでしっかり理解しておきしょう。 ユーザーデータ、イベントデータ ユーザーデータ、イベントデータとはデバイスID(クライアントID、アプリインスタンスID)、ユーザーID、広告IDに関連付けされたユーザー単位、イベント単位のデータのことを示します。 これらのデータは プロパティで設定されたデータ保持期間は保持されますが期間が過ぎると月単位で自動的に削除されます。 ※ただし標準レポートではなく探索レポートのみが対象となります。 ユーザー属性データ 年齢、性別、インタレストカテゴリなどのユーザー属性データには、設定に関係なく常に2か月の保持期間が適用されます。 このため該当ユーザーのアクセスが2ヶ月ない場合はそのユーザーのデータは自動的に削除されます。 Googleシグナルデータ Googleシグナルのユーザー属性データには、設定に関係なく常に26か月の保持期間が適用されます。 ただし、データ保持期間の設定が26か月よりも短い場合は、その期間が保持期間となります。 データ保持に関する設定内容 データ保持期間 データ保持期間は以下の期間を変更可能です。 無償版/有償版 設定可能な保持期間 無償版 2ヶ月(デフォルト) 14ヶ月 有償版 2ヶ月(デフォルト) 14ヶ月 26ヶ月 38ヶ月 50ヶ月 新しいアクティビティのユーザーデータのリセット ユーザーデータのリセット方法をオン/オフで指定します。 設定 説明 オン(デフォルト) あるユーザーからのアクセスがある度にそのユーザーデータの保持期間がリセットされます。 たとえばデータ保持期間が2ヶ月に設定されており、あるユーザーが最初にアクセスしてから2ヶ月以上経過した場合は保持期間が過ぎてしまうため、そのユーザーのデータは削除されますが、2ヶ月以内に再度アクセスした場合には保持期間がリセットされその時点から2ヶ月間データが保持されます。 オフ オフにした場合は、リセットされませんので最初にアクセスしてから2ヶ月後にデータが削除されます。 データ保持の設定方法 GA4プロパティの管理メニューから「プロパティ>データ設定>データ保持」を選択します。 「ユーザーデータとイベントデータの保持」の画面で「イベントデータの保持」で保持期間、「新しいアクティビティのユーザーデータのリセット」を選択し「保存」をクリックします。 データ保持期間変更時の注意点 GA4でデータ保持期間は柔軟に変更できます。 保存期間が終了すると、データは毎月自動的に消去されます。 データ保持期間を短縮すると、影響を受けるデータは次の月に削除されます。たとえば、14か月から2か月に変更すると、2か月以上経過したデータは次の月に削除されます。 データ保持期間を変更した場合、適用されるまでに24時間かかります。このため、データに影響を与えることなく元に戻すことができます。 まとめ 今回はGA4のデータ保持に関する仕様と変更可能な設定内容、具体的な設定方法、注意点について紹介しました。データ保持の機能について正確に理解した上で効果的かつ効率的なデータ分析を実施いただければと思います。 Implement DigitalではGoogle Tag Manger/Google Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

コラボレーションと承認プロセスの最適化を実現するSmartsheetの校正機能

はじめに 人々に校正をレビューしてもらい、タイムリーにフィードバックを提供してもらうのは面倒な場合がありますが、ありがたいことに Smartsheet の校正機能を使用すると、コンテンツを即座にレビューして複数の関係者に承認してもらうことができます。 Smartsheet の校正機能ではファイルをアップロードしてチェックしてもらい、同僚、ベンダー、クライアントなどの他の人に意見を求めることができます。 自分の考えについて話し、コメントを強調表示し、それに同意するかどうかを示すことができます。 Smartsheetの校正機能では以下のことができます。 コンテンツ内のタイプミスを見つける 画像のデザイン、色、フォント、レイアウトについてフィードバックを得る オーナーや顧客のあなたの作業について承認を得る 校正機能の権限 シートの所有者、管理者、編集者はレビュー用に校正を追加することができます。 また無料ユーザーを含むすべてのユーザーが、校正をレビューしてフィードバックを提供できますが、校正をアップロードしてフィードバックをリクエストするにはライセンスが必要となります。 校正可能なファイル種別 ファイルの種類に関するいくつかの重要な注意事項を確認しましょう。 ファイル種別 サポートされているファイル 注意事項 画像 jpg、jpeg、png、bmp、gif 単一画像または複数画像のプレビューと注釈を完全にサポート 動画 mp4、avi、mov 単一動画のプレビューと注釈の完全なサポート Adobe pdf 単一PDFのプレビューと注釈の完全なサポート Microsoft doc、docx、dot、rtf、xls、xlt、xlsx、xltx、ppt、pot、pps、pptx、potx、ppsx 単一ドキュメントのプレビューと注釈の完全なサポート Smartsheetアイテムに添付されたファイル Smartsheetアイテムに添付できる任意のファイルタイプ コンテンツを直接プレビューしたり、注釈を付けたりすることはできません。 フィードバックをリクエストしたり、コメントを残したり、変更を承認またはリクエストしたり、バージョンを管理したり、校正を完了としてマークしたりすることができます。 校正機能の使用方法 (1)校正の追加 校正はSmartsheetのすべてのシートで利用できる中心的な機能です。 校正用のファイルを追加するには、該当する行の 「校正を追加」アイコンをクリックします。 (2)コラボレーション 校正のコラボレーションには 2 つのオプションがあります。 1 つ目はメンションを通じて行われます。 ユーザーが @でメンションされると、校正が含まれる行に直接移動する通知を受け、校正のレビューを開始できるようになります。 2 つ目はシート外での共同作業と承認のために外部レビューリンクが送信されます。 それでは画像をアップロードしてみます。 「アップロード」ボタンからファイルを選択し画像をアップロードします。 画像をアップロードしたら、レビュー担当者にこのファイルをレビューしてもらう必要があります。 これを行うには、上部に「招待」ボタンをクリックします。 ここで、校正レビューの宛先、件名、メッセージをカスタマイズできます。…