Smartsheet管理者機能(継続的なアカウント管理編)

はじめに システム管理者として組織のSmartsheetアカウントを維持および管理することは、スムーズな運用を確保し、プラットフォームの機能を最大化するために非常に重要です。 グローバル設定の調整からユーザーの追加と管理に至るまで、継続的なアカウント管理には、ユーザー エクスペリエンスとセキュリティを最適化するためのさまざまなタスクが含まれます。今回は、継続的なSmartsheetアカウント管理の重要な側面を詳しく説明し、管理者がプロセスを合理化し、生産性を向上させるための貴重な洞察と戦略をご提供します。 必要な権限 システム管理者とグループ管理者が管理センターにアクセスできます。 管理センターの概要 管理センターはプランの詳細へのアクセス、残りのライセンスの監視、保留中のタスクの管理、最適なパフォーマンスのためのアカウント設定の調整などを行えます。 管理センターにアクセスするには、左下のアバターアイコンをクリックすると表示されるメニューから「管理センター」を選択してください。 管理センターのホーム 管理センターホームには、残りのライセンス、保留中のタスク、アカウント設定など、プランとユーザーの概要が表示されます。 これにより、プランの洞察とユーザー アカウント情報 (権限ベースや管理者アクセスの種類など) へのアクセスが提供されます。 完全なユーザータイプのレポートを取得できます。 中段以降に表示されている「設定」では各項目の設定状況を把握することが出来ます。右側にあるバブルがブルーで表示されている場合はその設定項目がアクティブ、グレーの場合は非アクティブであることを示しています。またグリーンのアップグレードアイコンが表示されている場合は、その設定を使用するにはアップグレードが必要であること、イエローの警告アイコンは注意が必要なことを示しており、マウスオーバーすると詳細情報が表示されます。 管理センターのメニュー 管理センターの左上のメニューアイコンをクリックすると以下のメニューが表示されます。 ライセンス要求リクエスト ライセンス要求リクエストは、ライセンスを要求したプラン内のすべての無料ユーザーが一覧表示されます。 この一覧には、リクエスト者の名前、メール アドレス、要求日、リクエストに含まれたメッセージが表示されます。 右側のアクションを使用して、ライセンス要求を却下またはライセンスの付与を行うことが出来ます。 まとめ 継続的なアカウント管理のための効果的な戦略を実施することで、システム管理者は組織でのSmartsheetの使用を最適化し、チーム全体のコラボレーションと生産性を向上させることができます。 管理者は、管理センターの機能、ユーザー管理のベスト プラクティス、アカウントのセキュリティ対策を明確に理解することで、安全で効率的な作業環境を維持しながら、組織が Smartsheet プラットフォームから最大限の価値を確実に引き出すことができます。 Implement DigitalではSmartsheetの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。 また、製品を無料で試してみたい方、ご購入のご相談などについては下記サイトをご覧ください。 ▶︎Smartsheetの無料トライアル

Smartsheetのワンタイムパスコード (OTP) ログイン方法導入について

はじめに Smartsheetでは、2024年4月末までに新しい電子メールベースのワンタイム パスコード (OTP) ログイン方法が導入されます。 これまでのパスワードベースのログイン方法では非常に脆弱なため、Smartsheetのインスタンスを保護するための追加の措置とのことです。 概要 従来のパスワード ログイン方法とは異なり、電子メールベースの OTP は2 要素認証の一種で、一度限りの一時的なコードを生成し、ログインの試行ごとに電子メールに送信します。OTP では電子メールにアクセスして一時的なコードを取得する必要があり、それによってフィッシング攻撃、パスワードの盗難、不正利用がより困難になります。このようにして、不正利用の危険性を大幅に減らし、ユーザー認証のセキュリティを強化します。 注意事項 OTP は 10 分間のみ有効です。システム管理者はこの設定を編集できません。 ユーザーがコードを 3 回続けて誤って入力した場合は、10 分間待機してから新しい OTP をリクエストする必要があります。 電子メールのフィルター設定で notification@system.smartsheet.com からの Smartsheet メールの受信をブロックしている場合、ユーザーは電子メールで OTP を受け取ることができません。 電子メールベースの OTP によって Google、Microsoft、Apple などの既存のシングル サインオン (SSO) 方法が変わることはなく、追加のログイン オプションとして機能します。 電子メール配信の遅延によりユーザーが複数の OTP を受け取った場合でも、新しいコードのリクエストにより古いコードが期限切れになることはありません。ただし、いずれの場合も有効期限は 10 分です。また、常に最新のコードを使用することをお勧めします。 関連情報 ▶︎電子メールベースのワンタイム パスコード (OTP) の概要 ▶︎トラブルシューティング: 電子メールベースの OTP まとめ 電子メールベースの OTP がリリースされると、現在利用しているログイン方法と併せて、安全な方法で Smartsheet…

Adobe TargetでMobile Viewportを利用する

はじめに Adobe Targetで施策を実施する際にはPCとSPで画面確認が必要なことは多々あるかと思います。 特にレスポンシブデザインのサイト向けであれば、Mobile Viewportが確認の一助になるかと思いますので紹介したいと思います。 Mobile Viewportとは Adobe TargetのMobile Viewportは、平たく言うと、Visual Experience Composer(以下、VECと呼称します)にて様々な画面サイズで画面表示を試すことができる機能です。 HELP: https://experienceleague.adobe.com/ja/docs/target/using/experiences/vec/mobile-viewports ※いくつかのデバイスのビューポートサイズも掲載されています   初期状態ではDesktopしかありませんがこれのパターンを増やすことができます。よって、サイトのガイドラインなどで指定された幅・高さをVEC上で擬似的に再現することで、一次確認などに活用ができます。 例えば、下図はiPhone 14の幅・高さのMobile Viewportを追加した例となります。(画面上部のComposeタブ近くにiPhone 14と表示されています) モバイルビューポートの追加 あらかじめ画面幅や高さ、OSを調べておきます。 その上で、管理者メニューのVisual experience composerメニューを開き、Mobile viewport configurationブロックのAddボタンをクリックします。 登録フォームがモーダル表示されます。 名前、幅、高さ、OSを選択してSaveボタンをクリックします。 Mobile viewport configurationブロックに保存した設定が追加されます。 Mobile Viewportの使い方 VECのギアアイコンをクリックしAdd Mobile Viewportsをクリックします。 ヘッダーメニュー下にモバイルアイコンが表示されるためクリックします。 Viewportsパネルが表示されるので追加するViewportをクリックしてONにします。 VECの画面UI部分がONにしたViewport設定の画面幅や高さにUIが変更されます モバイルアイコン右横をクリックすると横向きの表示も確認できます。 ビューポートは複数ONにできます。 以下はiPhone 12 Pro Maxの画面幅・高さのMobile Viewport設定もONした表示例となります。 帯のViewport名(上図だとiPhone 12やDesktop)をクリックするとそのViewport設定の幅・高さに表示が切り替わります。 以下は上図でDesktopをクリックした後の表示となります。 まとめ いかがでしょうか? Mobile Viewportを設定しておくとVEC設定時にちょっとした表示確認が便利になるかと思います。…

Adobe Mobile SDKのiOS 17 プライバシー マニフェスト対応について

はじめに 2024年春からAppStoreに提出するアプリにはプライバシー マニフェストに対応する必要があります。Adobe iOS Mobile SDKを利用している場合の対応方法について簡単に説明します。 必要要件 Mobile SDK for iOS/iPadOS(iOS AEP SDK) バージョン5以上ではプライバシーマニフェストが含まれていますので、バージョン5以上へのアップデートを行います。 バージョン5を使用しない場合も iOS Mobile SDK Core extensionを4.2.1 以降に更新し、reason 1C8F.1を含む独自のプライバシーマニフェストをアプリケーションに含める必要がありますが、ここでは詳細は割愛します。 プライバシー マニフェストへの記載 プライバシーマニフェストの例 プライバシー マニフェストファイル(PrivacyInfo.xcprivacy)がない場合はプロジェクトに追加します。追加する際はテンプレートにApp Privacyファイルを選択するとデフォルトで「PrivacyInfo.xcprivacy」というファイル名で作成されます。 プライバシー マニフェストのPrivacy Nutrition Label Typesにはアプリが使用しているMobile SDK Extensionに合わせて以下の値を設定します。 Collected Data Type Linked To User Used For Tracking Collection Purposes Used For Tracking と Used For Tracking には以下のIdentityの使用状況に合わせて設定します。 No…

Adobe Analyticsの低トラフィックの閾値が増加

はじめに 「低トラフィック」のしきい値が改善されます。レポート上に「低トラフィック」に分類されて、これまで分析できなかった項目もしきい値が上がることで分析対象となります。 低トラフィックとは 「低トラフィック」とは何かについては、以下の記事を参考にしてください。「低トラフィック」の仕組みを含む記載があります。 Adobe Analytics における低トラフィック値とは しきい値の変更 デフォルトのしきい値が以下のように改善されます。 しきい値のレベル 現在 変更後 低しきい値 5000,000/月のユニーク値 2,0000,000/月のユニーク値 高しきい値 1,0000,000/月のユニーク値 2,1000,000/月のユニーク値 しきい値が改善されてできるようになること セグメントは低トラフィックとして分類される値を、その対象として加えることはできませんが、改善されることでセグメントに加えることができるようになります。 レポート上に「低トラフィック」が表示されなくなります。 注意点 改善前に「低トラフィック」となった変数には適用されません。 まとめ この改善で、ディメンション項目の一意な発生件数が多く困っていた方、細かい分析ができなかできるようになります。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの導入、実装、運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analyticsの変数活用方法(イベントのシリアル化編)

はじめに Adobe Analyticsの変数はトラフィック変数(prop)、コンバージョン変数(eVar)、イベント変数(events)など用途に合わせて利用可能な様々な機能が用意されています。さらに変数の中でも個別に便利な機能が沢山ありますが、多機能なため活用しきれていないことがあるのではないでしょうか? 第一回目はリストprop、第二回目はリスト変数、第三回目はカウンターeVarを紹介しましたが、今回は第四回目としてイベントのシリアル化について紹介します。過去の記事は以下をご覧ください。 Adobe Analyticsの変数活用方法(リストprop編) Adobe Analyticsの変数活用方法(リスト変数編) Adobe Analyticsの変数活用方法(カウンターeVar編) イベントのシリアル化の概要 イベントのシリアル化は、コンバージョンなどの計測を行うevents変数で重複して回数を計測されないようにするための機能です。 例えばお問い合わせフォームの完了数をコンバージョンとして計測する場合、Thanksページのページロード時に計測すると思いますが、訪問者がThanksページを何度もリロードした場合は、その回数分カウントされてしまいます。 そのようなケースでイベントシリアル化機能を利用することで重複を回避し1回のみカウントするようにすることができます。 前提条件 お問い合わせ完了のコンバージョンはevent1で計測することとします。 お問い合わせフォームは完了ページでユニークな問い合わせ番号を発行できるものとします。 イベントのシリアル化の設定例 s.events=”event1:INQUIRY000031″; 「INQUIRY000031」はお問い合わせフォームが発行するユニークな問い合わせ番号です。 このように該当のevent変数の後にコロンを利用してイベントIDを指定することで同じ値を何回計測しても重複されないようになります。 イベントのシリアル化の設定方法 管理者メニューから「レポートスイートマネージャー」を開きます。 レポートスイートを選択し「設定を編集>コンバージョン>成功イベント」でカスタム成功イベントの一覧を表示します。 該当event変数の「ユニークイベントの記録」で「イベントIDを使用」を指定します。(デフォルトは「イベントを常に記録」が指定されています。) 「保存」をクリックします。 まとめ 今回はAdobe Analyitcs変数の活用方法について紹介しました。第四回目はイベントのシリアル化について紹介しましたが、今後も他の便利な機能について随時紹介していきたいと思います。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの導入、実装、運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Smartsheet管理者機能(カスタムブランディング編)

はじめに Smartsheetの管理者はアカウント全体に対し、ロゴやカラーテーマを設定し、組織のブランディングに合わせた外観を適用することが出来ます。また個人のワークスペースにも同様に適用可能です。 今回はこれらのカスタムブランディング機能について説明します。 必要な権限 システム管理者は、アカウント全体に対するデフォルトのロゴとカラーテーマを構成できます。またユーザー個人の設定を許可するかどうかの設定を行うことも可能です。 アイテム所有者と管理者は、作成する新しい Smartsheetアイテム (シート、レポート、ワークスペース、ダッシュボード) のデフォルトのロゴとカラーテーマを選択できます。 アカウント全体への設定方法 左下隅の「アカウント」>「管理センター」を選択します。 管理センターの右側にある「ブランディングとパーソナライズ」の以下から設定を行ってください。 アカウントの色 アカウント全体に対するカラーテーマを設定します。 組織のブランドアイデンティティに合わせた色を選択してください。 アカウントロゴ カスタムロゴをアップロードします。 あなたの会社をよく表す高品質の画像であることを確認してください。 ブランディングのロック ユーザーが個人のブランド設定を適用できないようにします。 組織全体で一貫性を維持したい場合に役立ちます。 変更を加えた後、「保存」をクリックします。 なおこれらの設定は、既存のSmartsheet アイテムや自分が所有者ではないアイテムには遡って影響を与えません。 個人用の設定方法 注意:システム管理者が個人用設定で上書きできないようにしている場合はこの機能は利用できません。 左下隅の「アカウント」>「個人の色とロゴ」を選択します。 独自のSmartsheetエクスペリエンスをカスタマイズします。 背景色とタスクバーの色を選択できます。あなたのお好みの色をお選びください。 カスタムロゴの画像ファイルをアップロードします。 サポートされているファイルの種類とサイズ変更の可能性を必ず確認してください。 「保存」をクリックしてブランディングを適用します。 ワークスペースに適用する方法 ワークスペースは、個人のブランドではなく組織レベルのブランドを継承します。 カラーテーマとロゴを設定した後に作成されたワークスペースの場合、新しい設定が自動的に継承されます。 なお設定前のワークスペースにブランドを適用する場合は以下の手順となります。 該当のワークスペースを選択し右クリックします。 「ワークスペースの色とロゴ」を選択します。 個人への設定方法と同様に、カラー テーマとロゴを設定します。 「保存」をクリックします。 サポートされているファイルの種類 PNG GIF:アニメーションGIF はアップロードできますが、グリッド上で再生はされません。 最初のフレームはプレビューです。 グリッド内の画像をダブルクリックすると、アニメーションが再生されます。 JPG:RGB形式のJPGが利用可能ですが、CMYK形式のJPGはサポートされていません。 まとめ 今回はSmartsheetのカスタムブランディング機能について紹介しました。参考になれば幸いです! Implement DigitalではSmartsheet導入・運用支援サービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Smartsheetでよく使う関数10選

はじめに Smartsheetを利用したプロジェクト管理では、Smartsheet の関数を活用することでプロジェクト データを整理・分析・追跡する能力が大幅に向上します。 今回はSmartsheetでよく使う関数10選と題し有用な関数を紹介します。 よく使う関数10選 1. SUM 概要 説明 構文 SUMはセル範囲の合計を計算します。 一般的に指定された範囲内の数値または値を合計するために使用され、合計を迅速かつ効率的に取得する方法を提供します。 – プロジェクト費用の概要を簡単に計算出来ます。 – 予算の追跡が容易になり、財務管理が向上します。 =SUM(number1, [number 2…]) 2. COUNTIF 概要 説明 構文 COUNTIFは指定された条件を満たす範囲内のセルの個数を返します。これは、特定の基準を超える販売数をカウントするなど、特定の基準を満たすエントリの数を判断するときに役立ちます。 – 効率的なリソース割り当てが可能になります。 – チーム管理を改善するためのワークロード分散を強調します。 =COUNTIF(range,criteria) 3. IF 概要 説明 構文 IFは論理式を評価し、trueの場合は 1 つの値を返し、false の場合は別の値を返すことができます。 これは、条件ステートメントを作成するための基本的なツールであり、指定された基準に基づいた動的な意思決定を可能にします。 – プロジェクトのステータス決定を自動化します。 – 進捗状況の追跡を簡素化します。 =IF(Logical_expression, value_if_true, [value_if_false]) 4. VLOOKUP 概要 説明 構文 VLOOKUP は「垂直検索」の略で、テーブル配列の最初の列の値を検索し、別の列から同じ行の値を返すために使用されます。…

GA4でコンテンツグループを設定する方法

はじめに Web運用担当者の皆さまは、日々Google Analyticsでページ毎の分析をされていらっしゃると思います。しかし、ページ毎の分析だけでは見つけられない「サイトの課題」発見に貢献する機能があることをご存知でしょうか? このページでは、その「サイトの課題」発見の手助けとなる機能「コンテンツグループ」をGA4で設定する方法についてご説明いたします。サイトの新たな課題の発見などのお役に立てれば幸いです。 コンテンツグループの概要 「コンテンツグループ」とは、複数のページをグループ別に分類することが出来る機能です。 GA4での分析は、通常は各々のページ毎のデータのみ表示されますが、コンテンツグループを使い「カテゴリ」や「商品別」など独自のグループに分類することで、より多角的な分析が可能になります。 例えば、アパレル系のECサイトの場合は 「メンズ」「レディース」「ティーンズ」「キッズ」「ベビー」 「アウター」「シャツ」「パンツ」「シューズ」「バッグ」 などが考えられます。ここで「メンズアウター」と「メンズシャツ」を比較して分析したり、「シューズ」内の個々のページを詳細に調査していくことも出来ます。 GA4でコンテンツグループを設定する方法 Googleタグマネージャー経由でコンテンツグループを作成する方法もありますが、本記事では、GA4の管理画面から、イベント>イベントを変更の機能を利用した作成方法について記載します。 イベントの変更の機能を利用することで、すでに収集済みのイベントやパラメータが特定の条件に一致する場合に、イベント名やパラメータ名、パラメータの値を変更したり、新たに追加したりすることが可能となります。 このイベント変更機能で、パラメータ「content_group」を「追加」する方法について紹介いたします。 管理>イベント>イベントを変更>作成 最初は以下のような画面が表示されます。こちらで計測する内容を設定していきます。 以下の画面は、設定内容の例です。 イベントのパラメータの値を変更してコンテンツグループを追加します。 一致する条件 対象とするパラメータ「page_location」が「abc」(第3階層を想定)を含む場合に設定 パラメータの変更 「content_group」パラメータに「abc」を記録 上記の設定で、コンテンツグループの「abc」が作成できました。 あとは、計測をしたいコンテンツグループの分類が完了するまで、こちらの設定を繰り返して作成していきます。 こちらの設定例では、条件にイベント名を指定しておりません。そのため、パラメータに「page_location」が含まれるすべてのイベントで、パラメータ「content_group」に値「abc」が含まれるようになります。 まとめ 今回はGA4でコンテンツグループを設定する方法についてご紹介いたしました。 Implement DigitalではGoogle Analytics / Google Tag Manager の導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

GA4で選択可能なアトリビューション モデルと設定について

はじめに 『アトリビューション』とは、ユーザーがコンバージョンを達成するまでに経由した要素へ貢献度を割り当てることです。どの要素の貢献度が高かったと考えるかは、ユーザーの立場や目的、考え方において異なります。 例えば、ECサイトでGA4の運用をしていて、商品購入がコンバージョンとして設定されているとします。あるユーザーが広告経由でECサイトにアクセスしました。その日は商品を購入しませんでしたが、数日後にサイトを検索して商品を購入したとします。商品購入した日の流入元のみがコンバージョンに貢献したと考える運用担当者もいれば、広告も貢献度が高いと考える運用担当者もいるでしょう。 アトリビューションモデルの設定を変更することで、どの要素に貢献度を割り振るかを変更することができます。 GA4で選択可能なアトリビューションモデル 2024年2月現在、GA4で選択可能なアトリビューションモデルは、「有料チャネルとオーガニックチャネル」と対象範囲としたデータドリブン、ラストクリック、「Googleの有料チャンネル」を対象範囲としたラストクリックの三通りです。管理画面からアトリビューション設定を選択するとレポート用のアトリビューションモデルが選択可能です。 各モデルの詳細は以下の通りです。 「有料チャネルとオーガニックチャネル」:データドリブン コンバージョンに至ったユーザーと至らなかったユーザーの両方の経路情報を使用して、機械学習に基づき各要素の有無やタイミングがコンバージョンにどう影響するかを考慮したモデルです。オーガニック検索の流入も広告流入も貢献度割り振りの対象とします。 「有料チャネルとオーガニックチャネル」:ラストクリック オーガニック検索の流入と広告流入の両方を対象に、ユーザーがコンバージョンに至る前に最後にクリックした要素に全ての貢献度を割り振ります。 「Googleの有料チャンネル」:ラストクリック 基本的には有料広告関連流入を対象に、ユーザーがコンバージョンに至る前に最後にクリックした有料流入(YouTube EVC やGoogle広告など)に貢献度を割り振ります。ただし、経路内に有料要素がない場合は、有料要素以外のラストクリックに割り振られます。 なお、どちらのラストクリックのモデルにおいてもノーリファラーがラストクリックだった場合は、その一つ前に貢献度が割り当てられます。 以前は「ファースト クリック」、「線形」、「減衰」、「接点ベース」といった他のアトリビューション モデルも選択が可能でしたが、提供が終了してしまいました。機械学習に基づいて多面的な角度から要素が評価される「データドリブン」モデルをできるだけ使用してほしいというGoogle側の思惑を感じます。 レポートに使用するディメンションによっては、アトリビューションモデルの変更が反映されないことがある点に注意です。レポートで使用しているディメンションがイベントスコープの場合は変更が反映されますが、ユーザースコープとセッションスコープのディメンションの場合、「有料チャネルとオーガニックチャネル」のラストクリックアトリビューションモデルが使用され、モデル変更による影響を受けません。 計測期間の設定方法 先ほどの管理画面のアトリビューション設定の下で、コンバージョン発生の何日前までをアトリビューションとして含むのかという計測期間の設定が可能です。以前は『ルックバックウィンドウ』という名称でしたが『計測期間』という名称に変更になったようで、わかりやすくなりました。 ユーザー獲得に関するコンバージョンと他のコンバージョンとで計測期間は別々に定めることができます。エンゲージビューコンバージョンとはYouTubeとGoogle ディスプレイ ネットワークでの動画広告によるコンバージョンのことです。こちらの期間設定は、Google広告の管理画面での変更が可能です。 アトリビューションモデルの比較機能 GA4ではアトリビューションモデル同士の比較が可能です。広告から、アトリビューション 内のモデル比較をクリックすることで、各アトリビューションモデルを比較してコンバージョンの付与の違いを確認することができます。 まとめ 今回はGA4で選択可能なアトリビューションモデルと設定についてご紹介いたしました。 Implement DigitalではGoogle Analytics / Google Tag Manager の導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。