デベロッパーツールでのGA4イベント計測確認方法

はじめに Google Analytics 4(GA4)は、ウェブサイトやアプリのユーザー行動を詳細に追跡するための強力なツールです。GA4が正しく設定されているかどうかを確認するためには、Google Chromeのデベロッパーツールを使う方法が便利です。今回のコラムでは、GA4のイベント計測を確認するための方法をご紹介します。 デベロッパーツールとは Google Chromeのデベロッパーツール(Chrome DevTools)は、ウェブサイトの仕組みをチェックしたり、問題を見つけたりするための便利なツールです。ウェブページのデザイン(HTMLやCSS)や動き(JavaScript)をリアルタイムで確認・編集できます。また、ネットワークリクエストを監視して、どのデータがやり取りされているかをチェックしたり、サイトのパフォーマンスを分析して、どこが遅いのかを見つけることもできます。初心者でも使いやすく、ウェブ開発やトラブルシューティングに役立つ便利なツールです。 イベントの計測方法 1. Google Chromeのデベロッパーツールを開く まず、Google Chromeブラウザを開き、GA4が実装されているウェブサイトにアクセスし、以下の手順でデベロッパーツールを開いてください。 ブラウザメニューで右上の縦三点リーダーをクリックしてください。 その他のツールからデベロッパーツールを選択します。 2. ネットワークタブの確認 デベロッパーツールが開いたら、次に「ネットワーク」タブを選択します。このタブでは、ウェブページが送受信するすべてのネットワークリクエストを見ることができます。 ネットワークタブ内で、フィルタを設定してGA4関連のリクエストのみ表示されるようにします。フィルタボックスにcollectと入力します。これにより、GA4のデータ収集リクエストに絞り込むことができます。 3. Headerタブ、Payloadタブの確認 次に、ボタンをクリックする、フォームを送信する、ページをスクロールするといった、ウェブサイトで特定のアクションを実行すると、それらが、GA4でイベント取得の設定がされているアクションであれば、ネットワークタブに新しいリクエストが表示されます。 該当のリクエストをクリックし、詳細を確認します。HeadersタブでリクエストURLとパラメータを確認し、Payloadタブで送信されたデータを確認します。Payloadタブで確認できる主要なリクエストは以下のとおりです。 en – event_name:トリガーされたイベントの名前 例:en=page_view(ページビューのイベント) ep. – event_params :イベントに関連する追加情報 例:ep.button_text=Submit(クリックされたボタンのテキスト) uid – user_id:特定のユーザーを識別するためのID 例:uid=12345(ユーザーIDが12345のユーザー) sid – session_id:ユーザーの訪問ごとに付けられる一意のID 例:sid=67890(セッションIDが67890) ts – timestamp:イベントが発生した日時 例:ts=1628247600000(UNIXタイムスタンプ形式) まとめ 今回は、Gooogle ChromeのデベロッパーツールでのGA4のイベント計測の確認方法についてお伝えしました。クエリ文字列パラメータを確認することで、GA4のイベントが正しく記録されているかどうかを詳細に分析できます。デベロッパーツールの「Network」タブと「Payload」タブを使って、各パラメータが適切に設定され、送信されていることを確認しましょう。これにより、トラッキングの正確性を保つことができます。 Implement DigitalではGoogle Analytics / Google Tag…

Smartsheet管理者機能(Enterprise Plan Manager編)

はじめに Smartsheetは、ワークフローの合理化とコラボレーションを強化し、プロジェクトの可視性を向上させるために設計された強力な作業管理および自動化プラットフォームです。今回は複数のプランを統合管理するEnterprise Plan Managers機能について紹介します。 Enterprise Plan Manager(EPM)の概要 会社が拡大するにつれて、多くの部門がタスク管理のために Smartsheetを個別に実装していることにがあります。このような場合、複数のプランを 1 つに統合し、そのプランで必要なセキュリティ制御を構成して、Smartsheetのプラン全体にセキュリティとガバナンスのルールを一元的に適用することができます。 Enterprise Plan Manager (EPM) を使用すると、会社内のすべての Smartsheetプランがセキュリティ、ガバナンス、コンプライアンスの標準に準拠していることを確認できるようになります。 EPMを使用して以下の2レベルのプラン階層を作成します。 メインプラン:このプランはメインのプランになりポリシーを確立します。これ以外のプランはファミリーとしてこのメインプランに追加されます。 マネージドプラン:これらのプランではメインプランからガバナンスガイドラインが引き継がれます。  重要: Enterprise Plan Managerを使用するには、メイン プランの管理者である必要があります。 メインプランを指定する 通常メインプランは、既存のプランか、Smartsheetエンタープライズ プランを作成することで指定します。メインプランでは、ドメイン検証、ユーザープロビジョニング、および認証を制御します。管理センターから、これらのポリシーを設定し、組織内の他のプランをファミリーとして追加できます。 管理センターからEnterprise Plan Managerにアクセスする メイン プランを指定するには、Smartsheetのテクニカルアカウントマネージャーまたはカスタマー サクセスマネージャーにお問い合わせください。 ※メインプランでプラン管理タスクを実行するには、 [組織/団体ビュー] を使用します。またIT チーム内のユーザーを管理するには、[メイン プラン] ビューを使用します。ビューの切り替えは管理センターの左側メニューの下部にあるビュー スイッチャーを使用します。 ドメインを検証する メインプランの管理者が検証すると、メイン連絡先の電子メール アドレスがドメインと一致するすべてのプランが Smartsheet にリストされます。 メインプラン以外のプランは、マネージドプランになり、メイン プランの設定が引き継がれます。 この手順では、検証済みのドメインで Smartsheet を使用しているユーザーのみが表示されます。他のユーザーのプランには影響しません。 複数のドメインを検証できます。 認証を構成する 組織の全てのユーザーがSmartsheet にアクセスするために使用するサインイン方法を設定します。…

Smartsheetの新機能ピックアップ(2024前半期)part2

はじめに Smartsheet では、2024 前半期に使用方法の効率化と柔軟性をさらに高めるために、いくつかの製品強化が行われました。今回は第2回目として「AI機能」と、「ワークロード追跡機能」についてご紹介します。 Smartsheetの新機能ピックアップ(2024前半期)part1はこちら AIを使用して数式やテキストを生成する Smartsheet は、最初の AI 機能を正式にリリースしました。 https://youtu.be/LB884SmePyM ジェネレーティブAIを使用して、複雑な関数や構文を学習することなく、実用的な数式を作成し、テキストを分析、処理、またはドラフトできます。 Smartsheet は、データの分析、KPI の計算、情報の整理を簡単に行うことができる強力な数式と関数を長い間提供してきました。今回追加されたAI機能は、概念を説明するだけで、AIが残りの処理を行い、シート内で直接列を参照する実用的な数式を生成できます。これにより、シンプルで効率的な数式作成が可能です。 また、AIテキストと要約機能は、シート データを活用して、説得力のある広告コピーの作成、特定のインサイトの抽出、センチメントの分析、テキストの翻訳、タスクの要約などが行えます。 なおこのAI機能は、 エンタープライズ プランのライセンス ユーザーが利用できます。 ワークロードの追跡 複数のプロジェクトを同時に管理し、タスクの割り当て、チームメンバーの作業負荷、プロジェクトの責任に関する不確実性を解決するために2つの新しいワークロード追跡機能が追加されました。 これらの機能は、チームのパフォーマンスを向上させ、プロジェクトの実行を効率化するように設計されています。 ワークロード ヒートマップ このヒートマップは、チームの空き状況を視覚的にスナップショット表示し、タスクを割り当てるメンバーが実際に作業を引き受けられるかどうかの確認ができます。 合理化された意思決定に役立つでしょう。 ワークロードスケジュール この機能により、ヒートマップの拡張ビューが導入され、チーム メンバーが関与しているプロジェクトの概要と、過剰割り当ての理由を特定する詳細な全画面表示が提供されます。このビューでは、タスクの再割り当て、タスクのタイムラインの調整、および割り当ての割合の微調整により、チーム メンバー間でバランスの取れたワークロード分散を確保することで、割り当て超過を効果的に解決できます。 ワークロードの追跡機能は、Smartsheet ビジネス プランまたはエンタープライズ プランのライセンス ユーザーが利用できます。 まとめ 今後もさらに、Smartsheet のエキサイティングな機能や機能強化の最新情報をお届けします。重要な作業を最大化するのに役立てていただければ幸いです。Implement DigitalではSmartsheetの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。 また、製品を無料で試してみたい方、ご購入のご相談などについては下記サイトをご覧ください。▶︎ ︎Smartsheetの無料トライアル

Adobe Analyticsのプロジェクトに目次機能が追加になりました

はじめに Adobe Analyticsのワークスペースプロジェクトに、目次機能が追加になりました。⽬次は、個々のプロジェクト、または特定のユーザーのすべてのプロジェクトに対して有効にすることができます。 目次へのアクセス方法 目次機能はワークスペースの左部ナビゲーションからアクセスします。 アクセスすると、以下のように表示がされます。 目次をクリックすると、クリックしたビジュライザーションに移動します。 また、パネル、ビジュアライザーションを新規に追加すると自動的に目次に追加されます。 メリット プロジェクト全体で、どのような分析項目があるか俯瞰的に把握ができます。 目次をクリックすると、クリックしたビジュアライゼーションに移動しますので、スクロールして探す必要がなくなくなります。 プロジェクトを共有しや方にも、目次を見ることで全体感を視覚的に伝えることができます。 まとめ 多数のパネルやビジュアライゼーションを含む⼤規模なワークスペースプロジェクトを表⽰する場合に非常に便利です。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの導入、実装、運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Node.jsでGoogle Analytics Data APIをローカルで実行してレポートデータをCSV化する方法

Google Analytics Data API について Google Analytics Data API はGoogle Analytics v4 (GA4)のレポートデータにプログラムでアクセスしてさまざまなデータの取得が可能です。 今回は日毎のページビュー数とユニークユーザー数を取得して、CSVファイルに保存する処理を行うプログラムをNode.jsで作成しました。 作成するプログラムについて Google Analyticsの指定したプロパティから日毎のページビュー数とユニークユーザー数を取得 取得するのは1週間前から前日まで すでに取得済みの日付はCSVには書き込まない CSVファイルは初回は新規作成を行い、2回目以降は追記を行う CSVファイルの最終行は空行にしない Google Analytics Data API の準備 こちらのページを参考にして Google Analytics Data API の有効化、プライベートキー情報JSONの取得し、JSONファイルに記述のあるメールアドレスをサービス アカウントGoogle アナリティクス 4 プロパティにユーザーを追加します。(ステップ1〜ステップ3) ただし、サービスアカウントの認証情報の環境変数への設定は.envファイルで行うため、この時点では行いません。 https://developers.google.com/analytics/devguides/reporting/data/v1/quickstart-client-libraries?hl=ja Node.js の準備 Node.js のインストールに関してはここでは詳しく記述しません。必要な方は以下を参照してください。 https://nodejs.org/en/learn/getting-started/how-to-install-nodejs 標準以外で追加で導入する必要のあるモジュールはdotenvとGoogle Analytics Clientライブラリになります。インストールは以下のコマンドになります。 npm install dotenv npm install @google-analytics/data サービスアカウントの認証情報はプログラムと同じディレクトリに「.env」というファイルを作成してそこにプライベートキー情報JSONファイルのパスを記述します。 GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS=./Quickstart-xxxxxxxxxx.json プログラム…

Adobe Launchのカスタムコード(HTML)でデータエレメントを利用する

はじめに 広告タグなどでデータエレメントを使いたい場合など、本記事が参考になるかと思います。 実はLaunchでは%構文という仕組みがあります。これを利用すると、ルールのActionsのカスタムコード(HTML)の任意の箇所をデータエレメントの帰り値に差し替えることができます。 %(パーセント)構文の記法 データエレメント名の前後に%を追加します。 %{データエレメント名}% {データエレメント名}はデータエレメント名に書き換えます。例えば、SampleTagIdというデータエレメントの返り値に差し替えるには以下のように記述します。 %SampleTagId% 設定例 SampleTagIdというデータエレメントにて、www.implementdigital.comとそれ以外のドメインとでIDを出し分け、これをカスタムコード(HTML)のタグで利用します (1) データエレメント例 www.implementdigital.comでは「prd56789」、それ以外は初期値「dev12345」を返す例です。本例ではカスタムコードを利用していますがMapping Tableなどを活用いただいても構いません。 (2) ルール例 ACTIONS設定-1 ACTIONS設定-2 ACTIONS設定-2のscriptタグ <script> window.dataLayer = window.dataLayer || []; dataLayer.push({ uvid : “%SampleTagId%” }); </script> データエレメントの返り値に差し替える箇所を「%{データエレメント名}%」に差し替えます。 注意事項 未設定のデータエレメントを指定すると「%{データエレメント名}%」のままで出力されてしまいます。予めデータエレメントと設定とBuildまたはPublishを行っておくことをおすすめします。 参考 https://experienceleague.adobe.com/ja/docs/experience-platform/tags/client-side/satellite-object Implement DigitalではAdobe Launchの導入、運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analytics 計算指標の活用方法

はじめに Adobe Analyticsの計算指標は、既存の指標に対して四則演算や関数などを用いて計算し、新たな指標を作成することができる機能です。標準で用意されている計算指標もあり、カスタムで独自の計算指標を作成することも出来ます。カスタム計算指標の計算式はドラッグ&ドロップで直感的に作成でき、セグメントを組み合わせることも可能です。 計算指標のメリット 計算指標を利用することのメリットは以下の通りです。 柔軟なデータ分析 標準の指標だけでは把握できない、より詳細な分析が可能になります。例えば「訪問あたりの売上」や「コンバージョン率」など、ビジネスに重要な指標を簡単に算出できます。 Excel作業の削減 これまでExcelで行っていた計算をAdobe Analytics上で完結できるため、作業効率が向上します。 リアルタイムなデータ確認 計算指標はリアルタイムで更新されるため、常に最新のデータに基づいた分析が可能です。 標準の計算指標 Adobe Aalyticsで標準で設定されている計算指標は以下のようなものがあります。 カスタム計算指標の作成方法 (1)上部メニューの「コンポーネント」から「計算指標」を選択します。 (2)計算指標一覧ページで「追加」をクリックします。 (3)指標名、形式、小数点以下の桁数などを設定します。 (4)定義で計算式を入力します。指標、演算子、関数、セグメントなどをドラッグ&ドロップで組み合わせることができます。(5)「保存」ボタンをクリックします。 一般的なカスタム計算指標の活用例 以下は一般的な計算指標の例です。 ECサイトでのカスタム計算指標の活用例 以下はECサイトでの計算指標の例です。 まとめ 今回はAdobe Analyitcsの計算指標について紹介しました。計算指標を活用することで、Adobe Analyticsの分析能力を最大限に引き出し、より深いインサイトを得ることができます。ぜひ、ご自身のビジネスに合わせて、様々な計算指標を作成してみてください。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの導入、実装、運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

最新のGoogle Analytics4アップデート情報(2024年6月27日現在)

はじめに Googleが無料で提供するアクセス解析ツールGoogle Analytics4(GA4)は2020年10月に公式にリリースされ、既に3年半が経過しています。その3年半の間、GA4は常にアップデートを実施し、新機能が追加されたり既存の機能も改善されるなど、日々進化してきました。直近では、5月・6月で合わせて13件の最新のアップデートが行われています。その中で、6月前半に更新された3件の詳細について、共有させていただきます。 1.カスタムイベントデータのインポート 2024年6月より、GA4のデータインポート機能に「カスタムイベントデータ」が追加されました。管理画面>プロパティ設定>データの収集と修正>データインポートの画面を表示し、「データソースを作成」をクリック後の画面で、「カスタムイベントデータ」の追加が確認できます。 データのインポートの画面 「データソースを作成」設定画面 上記の更新により、既に集めたデータ、カスタムディメンションなどの「イベントパラメータの値」を基に、ディメンションを拡張することが可能になりました。分析の視点を自由に追加することができ、既存のデータと一緒に分析できるため、全体像のより詳細な分析が可能になります。今回の更新についての公式ヘルプは、以下となります。https://support.google.com/analytics/answer/15086891?sjid=13316064604817779391-AP※カスタムイベントとは、GA4で自動的に収集されない特定のユーザー行動を追跡するために各自で作成するイベントのことです。カスタムイベントの設定をすることで、自分で必要なデータの計測が可能となり、更に今回ご紹介したインポート機能を使用することで、ニーズに応じた分析が可能になります。 2.アトリビューションモデルの更新 GA4のアトリビューションモデルが更新されます。有料検索キャンペーンに対するコンバージョンの貢献度を割り振る精度を、強化するとのことです。2024年6月10日に発表され、6月末にアップデートが完了する予定です。この更新により有料検索に貢献度が割り振られるコンバージョンの数が増え、広告キャンペーンの費用に影響が及ぶ可能性があり、重要な更新内容だと考えます。アナリティクスヘルプページでも、予算の上限を確認し、必要に応じて調整することが強く推奨されています。以下が、更新内容の詳細となります。更新前は、コンバージョンに対する貢献度として有料検索に割り振られるべきものが、誤ってオーガニック検索に割り振られることがありました。この現象は、シングルページ アプリケーションで特によく発生します。具体的には、有料検索のクリックを識別する「gclid」パラメータが、ページビューをまたいで保持されない場合に発生します。今回の更新では、コンバージョンの貢献度の割り振り方を調整し、各ページの最初のイベントでキャンペーン情報が正確に取得されるようにします。サイトから離脱したユーザーが別のチャネルから戻ってきた場合、そのアトリビューションが適切に更新されるようになります。 3.リアルタイム レポートの [過去 5 分間のユーザー数] GA4 のリアルタイムレポートで、過去30分間だけでなく「過去5分間のユーザー数」の確認も出来るようになりました。サイトやアプリを利用しているユーザー数を 1 分単位で明確に把握することが可能になったため、より詳細な分析が可能となりました。リアルタイムレポートについての公式ヘルプは、以下になります。https://support.google.com/analytics/answer/9271392?sjid=505108107356677694-AP まとめ 以上が、最新のGoogle Analytics4のアップデート情報となります。Google Analytics4では、今後も頻繁にアップデートが行われる予定です。最新情報は、アナリティクスヘルプのページで(https://support.google.com/analytics/answer/9164320?hl=ja))確認ができます。Google Analytics4を最大限に活用し、より正確な分析を行い、マーケティング戦略の改善に役立てましょう。 Implement DigitalではGoogle Tag Manger/Google Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

GA4 レポートの比較機能

はじめに GA4の「比較」機能では、ある特定のディメンションに基づいた複数のデータを比較することができます。例えば、『モバイルトラフィック』『ウェブのトラフィック』『タブレットトラフィック』のユーザーを比較したり、広告で流入したキャンペーンごとの合計収益を比較することが可能です。2024年5月に追加された新機能として、プロパティの管理者または編集者の権限のあるユーザーは、この一度作成した「比較」データを保存し、他のユーザーに共有できるようになりました。プロパティにアクセスできるユーザー全員が、気になるユーザーベースを比較できます。今回は、レポートの作成方法と保存共有の方法について紹介いたします。 比較レポートの作成方法 比較レポートはレポート画面からの作成が可能です。GA4にログインし、左側のナビゲーションメニューから「レポート」を選択します。下の画面はレポートのスナップショットの画面ですが、他のレポートでも同様のアイコンと機能が存在しており、比較が可能です。 ①あるいは②のアイコンをクリックすると、下の画面が表示されます。既存のディメンションを選択して比較することも可能ですが、新規作成ボタンをクリックし、分析目的に応じて条件設定をしたディメンションを新たに作成することができます。 例えば、どのキャンペーンの効果が高かったかを確認するために、広告キャンペーンをきっかけに流入したユーザーをキャンペーンIDごとに確認したい場合、下の画面のように『ユーザーの最初のキャンペーンID』の条件を設定することで比較することが可能です。赤枠内の適用ボタンをクリックすることで、これらの条件の比較を適用し、レポートに反映させることができます。緑枠内の保存ボタンをクリックすることで、一度作成したこの比較条件を保存しておくことが可能です。 保存ボタンをクリックすると、以下のような画面が表示されるため、他のユーザーにもわかりやすいように記載し、確認ボタンをクリックしてください。 保存機能 比較を保存すると、レポートの比較作成画面で既存の項目と一緒に表示されるようになります。保存したこの項目は、他のユーザーも確認し使用することができます。三点リーダーをクリックすると、編集、複製、削除が可能です。プロパティの他のユーザーもこちらの操作が可能です。 管理画面からも比較項目の確認ができます。管理画面でデータ表示リストの中から項目「比較」をクリックしてください。 この画面では、作成者と最終更新日も確認することが可能です。 まとめ 今回は、レポートの作成方法と保存共有の方法について紹介いたしました。よく使用するユーザー層に基づいたディメンションを保存・共有することで、ますますこの比較機能が活用できそうです。 Implement DigitalではGoogle Analytics / Google Tag Manager の導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Smartsheet管理者機能(ユーザー自動プロビジョニング編)

はじめに Smartsheetのユーザー自動プロビジョニング (UAP) は、認証済みドメインに属するユーザーを、Smartsheetアカウントに自動的に追加する機能です。これにより、手動でのユーザー作成やアカウントへの追加が不要になり、管理者の負担を軽減できます。ユーザー自動プロビジョニングを有効にすると、認証済みドメインに属する新しいユーザーが Smartsheet にログインすると、そのユーザーはアカウントのユーザー リストに自動的に追加されます。 ユーザー自動プロビジョニングの利点 ユーザー自動プロビジョニングを使用すると、以下の利点があります。 管理者の負担軽減:手動でのユーザー作成やアカウントへの追加が不要になるため、管理者の負担を軽減できます。 セキュリティの強化:ユーザーが常に認証済みドメインに属していることが保証されるため、セキュリティを強化できます。 コンプライアンスの向上:ユーザーデータが常に最新の状態に保たれるため、コンプライアンス要件を満たしやすくなります。 コストの削減:ID管理システムとSmartsheetの間でユーザー情報を同期する手動のプロセスを自動化できるため、コストを削減できます。 指定可能な自動プロビジョニング動作 指定可能なプロビジョニング動作は以下になります。  動作項目 説明 Off 自動プロビジョニングを無効化します。 On:Add as free user 無料(ライセンスなし)ユーザーとして追加されます。 On:Add as licensed user ライセンスユーザーとして追加されます。 ユーザー自動プロビジョニングの管理方法 (1)Admin Centerにログインします。(2)左側のメニューから「設定>自動プロビジョニング」をクリックします。(3)検証済みのアクティブなドメインのリストは、こちらで確認できます。(4)自動プロビジョニング動作を指定します。ユーザーを無料 (ライセンスなし) ユーザーまたはライセンス ユーザーとして追加したり無効化するには、ドロップダウンオプションを使用します。 ※ユーザー自動プロビジョニングを通じてプランに自動的に追加されたユーザーは、引き続きユーザー管理インターフェースから制御できます。 ユーザー自動プロビジョニングのベストプラクティス Smartsheet のユーザー自動プロビジョニングを最大限に活用するには、以下のベストプラクティスを検討してください。 要件を定義する:ユーザー自動プロビジョニングを導入する前に、組織のニーズと要件を明確に定義してください。どのドメインを認証するか、どのようなユーザー属性を同期するか、どのようなアクセス許可を付与するかなどを決定する必要があります。 ID管理システムを準備する:ユーザー自動プロビジョニングを使用する前に、ID 管理システムがSCIM(System for Cross-domain Identity Management)をサポートしていることを確認してください。また、ID管理システムでユーザー自動プロビジョニングのために必要なユーザーと属性を作成する必要があります。 テスト環境を構築する:ユーザー自動プロビジョニングを本番環境に導入する前に、テスト環境で設定と動作を検証することをお勧めします。 段階的に導入する:最初からすべてのドメインでユーザー自動プロビジョニングを有効にするのではなく、段階的に導入することをお勧めします。これにより、問題が発生した場合に影響範囲を限定することができます。 ユーザーに通知する:ユーザー自動プロビジョニングを導入する前に、影響を受けるユーザーに通知し、変更内容を説明する必要があります。 設定を定期的に確認する:組織のニーズが変化するにつれて、ユーザー自動プロビジョニングの設定を定期的に確認して更新する必要があります。 ユーザーからのフィードバックを収集する:ユーザーからのフィードバックを収集し、ユーザー自動プロビジョニングのエクスペリエンスを向上させるために使用します。 ユーザー自動プロビジョニングの注意点 ユーザー自動プロビジョニングは、Enterpriseプランでご利用いただける機能です。 ユーザー自動プロビジョニングを有効にすると、すべての認証済みドメインに属するユーザーがSmartsheet アカウントに自動的に追加されます。…