GA4の自由形式レポートの紹介

今回はGA4の探索機能のひとつである自由形式レポートについて紹介します。 ユニバーサルアナリティクスでは、「カスタマイズ」→「カスタムレポート」でカスタムレポートを作成することができますが、GA4では、カスタムレポートは「探索」という名前に変更されました。 探索レポートには以下のテンプレートがあります。 自由形式 ファネルエクスプロレーション パス探索 セグメントオーバーラップ ユーザーエクスプローラー コーホートエクスプロレーション 自由形式レポートの概要 自由形式とは、探査レポートの一つで以下のことが可能です。 データを表やグラフで表現する 行や列を自由に配置できる 複数の指標を並べて比較する カスタムセグメントやフィルターを適用して、データを絞り込む 設定オプションの説明 GA4プロパティに移動し、「探索」メニューをクリックし、自由形式のテンプレートを選択します。 自由形式のインターフェイスには、変数、タブ設定、自由形式の3つのカラムがあります。 変数列には、日付範囲、セグメント、ディメンション、メトリクスが含まれます。また、インターフェイスの左上でレポート名を変更することができます。 タブ設定欄では、変数欄からディメンションとメトリクスをドラッグ&ドロップすることでレポートを制御できます。また、仮想化タイプ(表、ドーナツチャート、ラインチャート、散布図、棒グラフ、ジオマップ)を選択することができます。 セグメント比較では、変数列のセグメントセクションに既に含まれている4つのセグメントを追加することができます。 「行」セクションで、テーブルの行として使用するディメンションを含める必要があります。 テーブルの列としてディメンションを使用する場合は、「列」セクションで追加する必要があります。 レポートの「値」セクションに、列として表示するメトリクスを配置できます。 フィルターを使用してデータを絞り込むことができます。 自由形式のサンプルレポートを作成する 自由形式でランディングページレポートを作成してみましょう。 ステップ1:GA4のプロパティに移動し、「探索」をクリックします。 ステップ2:自由形式のテンプレートを選択します。 ステップ3:レポートに名前を付けます。 ステップ4:ディメンションとして「ページの参照URL」と「イベント名」、指標として「イベント数」と「利用ユーザー」を選択します。 ステップ5:行に「ページパス」、値に「イベント数」と「利用ユーザー」を適用します。 ステップ6:レポートにフィルターを適用します。フィルター:イベント名がsession_startと完全に一致する。 ステップ7:その後、以下のようなランディングページのレポートが表示されます。 自由形式レポートの共有とダウンロード方法 レポートから無料で共有するには、右上の欄にある共有アイコンをクリックしてください。 「共有」をクリックします。 右上のダウンロードボタンをクリックすると、報告書をダウンロードできます。 ダウンロード形式は、Googleスプレッドシート、TSV、CSV、PDF、PDF(すべてのタブ)から選択できます。 今回はGA4の自由形式レポートについてご紹介しました。参考になりましたら嬉しく思います。 Implement DigitalではGoogle Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

動画で学ぶAdobe Analytics入門 – YouTubeチャンネルの紹介

はじめに 今回はAdobe AnalyticsのYouTubeチャンネルをご紹介します。 Adobe Analyticsやデジタルマーケティングをこれから始める方向けの解説動画です。 Adobe Analyticsの基本から応用までを知るにはちょうどよい内容となっていますので、ぜひご活用ください。 Adobe Analytics入門 ▼プレイリスト https://youtube.com/playlist?list=PLP… 「Web解析概要」編 ①Web解析とは https://www.youtube.com/watch?v=HXIE15qdCGI&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=1 ②ビジネスゴールとKBO https://www.youtube.com/watch?v=_enNpRhLuBI&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=2 ③俯瞰分析 https://www.youtube.com/watch?v=y4B4ihRLk18&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=3 ④Adobe Analyticsの特徴 https://www.youtube.com/watch?v=S-0eZwnla_4&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=4 「ワークスペースの基本」編 ①ワークスペースとは https://www.youtube.com/watch?v=f6XljvD1AXY&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=5 ②フリーフォームテーブルの作成 https://www.youtube.com/watch?v=nTjEBalgd4k&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=6 ③視覚化機能 https://www.youtube.com/watch?v=Hw5_ZI1i2Yg&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=7 ④計算指標機能 https://www.youtube.com/watch?v=hGGywqgaYqM&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=8 ⑤日付範囲機能 https://www.youtube.com/watch?v=DXwmuqKt0gE&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=9 ⑥プロジェクトの共有 https://www.youtube.com/watch?v=CjeBnC02Ejg&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=10 「セグメントの基本」編 ①セグメントとは https://www.youtube.com/watch?v=ZNemHgQrNeU&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=11 ②セグメントビルダーの使い方 https://www.youtube.com/watch?v=rJ9KmghgsHc&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=12 ③セグメントの条件と演算子の使い方 https://www.youtube.com/watch?v=7mtLITUYAOM&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=13 ④パネルドロップゾーンについて https://www.youtube.com/watch?v=Hh33uTexOSo&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=14 「Adobe SenseiのAI/ML機能」編 ①異常値検知/貢献度分析/インテリジェントアラート https://www.youtube.com/watch?v=_PAa5c3WDYg&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=15 ②セグメント比較 https://www.youtube.com/watch?v=2vbeQHVrrBw&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=16 ③アトリビューション分析 https://www.youtube.com/watch?v=tlWQ-ei7WkM&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=17 「便利な機能とTips」編 ①クイックインサイトパネル https://www.youtube.com/watch?v=Dtw-U5p1G1M&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=18 ②モバイルアプリダッシュボード…

ドメイン追加があったときのAdobe Analytics計測の確認ポイント

はじめに 以前はサイトごとにレポートスイート、計測ファイル(AppMesurement.jsやVisitor API.js)あるいは計測タグ(DTM/Adobe Launch)が用意され、個別に運用するパターンが見られました。 ただし、Adobe Analyitcsの機能の充実に伴い、昨今では1つのレポートスイートと1つの計測ファイルあるいは1つの計測タグで複数サイトのAdobe Analytics計測を運用とするケースも増えつつあると感じています。 この運用では、新しいドメインのサイトでのAdobe Analytics計測を始めるときに、既存レポートスイートやタグを利用するため事前作業は個別に準備するよりも少ない労力で対応できます。 反面、既存設定に新しいドメインの情報を盛り込む必要があり、これらが意外と気づきにくいポイントだとも思われました。よって、このような対応下での確認ポイントを本記事にて紹介したいと思います。 なお、本記事で取り上げる内容はお客様独自/個別計測要件は対象外となります。もし、他にもドメイン情報を用いた計測要件がある場合には、合わせてご確認されることをおすすめいたします。 Adobe Analyticsの設定確認 まず、Adobe Analyticsの管理画面での確認ポイントは以下があります。 1. 内部URLフィルター 「あえて登録せず運用する」理由がなければ計測対象ドメインを追加しておくことがほとんどです。 ただし、それに反して設定漏れがおきやすく、設定漏れがあると問題が生じ得ます。 一例として、影響が生じるレポートは以下となります。 リファラー 参照ドメイン等のリファラーを利用するレポート マーケティングチャネル(内部URLフィルターを参照するチャネル) これらの流入分析系のレポートにて 未追加のドメインやそのURLが出てしまい数字が増える 意図しないチャネル割り当てが生じる というような影響が出てきます。 よって、追加ドメインが判明次第、対象レポートスイートの本設定を確認し設定する、と早めに対応しておくとよいでしょう。 参考HELP: 内部URLフィルター https://experienceleague.adobe.com/docs/analytics/admin/admin-tools/internal-url-filter-admin.html?lang=ja 2. マーケティングチャネル 特に自社サイト群や関連企業のグループサイトからの相互流入を定義するチャネルがある場合には要確認です。 新ドメインのサイトからの流入あるいはそこからの送客が意図したチャネルに適切に割り当てられる(あるいは意図しないチャネルに割り当られないか)を確認しておくことをおすすめします。 こちらも追加ドメインが判明次第、早めに対象レポートスイートの該当設定を確認しておくとよいでしょう。 参考HELP: Marketing Channel https://experienceleague.adobe.com/docs/analytics/components/marketing-channels/c-getting-started-mchannel.html?lang=ja Adobe Analyticsの計測実装確認 この章では、実際のAdobe Analytics計測を設定しているタグやコード側での確認ポイントを取り上げています。 1. s.linkInternalFilters 離脱リンククリック時に自動的に離脱リンク計測を発生させる設定(s.trackExternalLinks=true)が有効なときに要確認で、この設定値と新しいドメインがマッチしない場合には追加が必要です。 もし追加されていないと、新しいドメインのページにて内部リンクをクリックして次ページに遷移するときに離脱リンク計測が発生してしまう問題が生じます。 参考HELP: s.linkInternalFilters https://experienceleague.adobe.com/docs/analytics/implementation/vars/config-vars/linkinternalfilters.html?lang=ja-JP Analytics の cookie https://experienceleague.adobe.com/docs/core-services/interface/administration/ec-cookies/cookies-analytics.html?lang=ja-JP…

Adobe Targetプロファイルスクリプト命令数エラーを回避する

Adobe Target プロファイルスクリプトの無効化 Adobe Targetのプロファイルスクリプトで、それまで動作していたのにいつの間にか非アクティブになってしまっていたことがありました。 調べてみると繰り返し処理のループ回数が当初より多くなっていたことにより、javascript命令数エラーになっていたので、その際に行った対策を紹介します。 プロファイルスクリプトの一覧で確認すると、ステータスにメッセージとして「属性は自動的に無効化されました : Script XXXXX executed more than 2000 instructions」と表示されています。 原因について プロファイルスクリプトにはjavascript命令が2,000という制限があり、それを超えてしまうと自動的に無効化されてしまいます。 繰り返し処理がある場合などは、当初は動作していたのに、日数が経ったり特殊な条件下で制限を超えてしまう場合があります。 対処方法 new演算子はリテラルにする 例: new Object() -> {} new Array() -> [] Array.push()は使用せず、文字列の結合を使用する arr.push(variable) -> arr += variable + ‘,’ 複雑な処理を別スクリプト化する スクリプト内で生成した変数を使用しない複雑な処理は別スクリプトとして記述し、コード内でuser.get(‘scriptName’)で参照します。 別スクリプトでは必要に応じてスクリプトの実行条件やパラメータ参照をメインのスクリプトと同様に記述します。 参考 特定の状況での Target によるプロファイルスクリプトの無効化 https://experienceleague.adobe.com/docs/target/using/audiences/visitor-profiles/profile-parameters.html?lang=ja#section_C0FCB702E60D4576AD1174D39FBBE1A7 ベストプラクティス https://experienceleague.adobe.com/docs/target/using/audiences/visitor-profiles/profile-parameters.html?lang=ja#best Implement DigitalではAdobe Targetの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analyticsのセグメント比較を使用した分析

Adobe Analyticsでセグメント間の違いを見るけるには非常に時間がかかったり、見逃したりすることがあると思います。今回は、そのセグメント間の違いを自動的に分析するセグメント比較について紹介をします。 セグメント比較とは セグメント比較は、Adobe Analyticsのワークスペースに存在する機能で、セグメント間での違いを、自身がアクセス可能なすべてのディメンション、指標、セグメントを対象に、統計的にかつ自動的に見つけ出してくれる機能です。 セグメント同士を比較してスコアリングし、特性を見つけ出すことを全自動で行いますので、非常に便利な機能です。 セグメント比較の使用方法 では、どのように使用するか説明します。 セグメント比較は、Adobe Analyticsのワークスペースからアクセスします。 プロジェクトの左パネルから「セグメント比較」から行います。 比較したいセグメントをパネルにドラッグ&ドロップします。 2の操作をすると自動的に「他の全員」というセグメントが比較側に設定されます。このセグメントを削除して別のセグメントを設定することもできます。 「作成」ボタンで開始をしますが、事前に比較対象から除外したい不要な指標、ディメンション、セグメントを、除外設定することをおすすめします。自身がアクセス可能な全ての指標、ディメンション、セグメントを対象に比較を行いますので、比較に不要なものまで含まれてきます。 除外設定は、「詳細設定を表示」から行います。除外したい指標、ディメンション、セグメントをドラッグ&ドロップすることで 設定できます。「デフォルトとして設定」をしておくと次回以降この設定がデフォルトになります。 「作成」で自動分析を開始します。実行には数分かかる場合があります。 比較できる項目 セグメント比較では、以下の分析結果を自動的に表示します。 上位指標、上位ディメンション、上位セグメントには差異スコアがあり、差異スコアは0から1の間の値で、0は差異がないことを表し、1は大きな差異があることを意味します。 サイズと重複 母集団の概要 上位指標 セグメント別の経時的な指標 上位ディメンション セグメント別のディメンション項目 上位セグメント セグメントの重複 上位指標、上位ディメンション、上位セグメントには差異スコアがあり、差異スコアは0から1の間の値で、0は差異がないことを表し、1は大きな差異があることを意味します。 以下のような分析結果が自動表示されます。 セグメント比較の使用例 使用例として、以下のようなことができます。 比較セグメント使用例(1) セグメント1:リファラータイプ=検索エンジンのヒット セグメント2:他の全員 検索エンジンからの流入と他の流入との比較によるサイト回遊の違いを分析 比較セグメント使用例(2) セグメント1:Aサイトの訪問者 セグメント2:Bサイトの訪問者 異なるサイトでの流入/回遊/離脱の違いを分析 比較セグメント使用例(3) セグメント1:PCの訪問者 セグメント2:スマホの訪問者 異なるデバイスでの行動の違いを分析 まとめ 実はかなり前にリリースされた機能ですが、使われていない方も多いと思います。一度試してみてください。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Google Tag Managerの自動イベント変数を利用して外部リンクのクリック数を計測する方法

ウェブサイトの計測においてページ内の外部リンクをクリックした数および、その属性情報を計測したいケースがあると思います。 本記事ではGoogle Tag Managerの自動イベント変数を利用してGoogle Analticsユニバーサルアナリティクス(以下、UA)及びGoogle Analytics4(以下、GA4)で計測する方法を紹介していきます。 前提となる計測仕様 計測タイミング 外部リンクをクリックしたとき UAイベントカテゴリ/GA4イベント “外部リンククリック”という文字列 UAイベントアクション/GA4イベントパラメーター(ev_action) クリックURL UAイベントラベル/GA4イベントパラメーター(ev_label) ページURL 外部リンク判定用ユーザー定義変数の作成 以下の内容でユーザー定義変数を作成します。 変数名 ExternalLink 変数のタイプ 自動イベント変数 変数タイプ 要素URL 要素タイプ アウトバウンド ※要素タイプに「アウトバウンド」を指定することでクリックした要素のURLが外部リンクかどうかを判定し、外部リンクのときはtrueをそれ以外のときはfalseを返す変数が定義可能です。 また「アフィリエイトドメイン」で自ドメイン以外のドメインを内部リンクとして定義することも可能です。(複数ドメインの場合はカンマ区切りでを指定) 外部リンククリック用トリガーの作成 以下の内容でトリガーを作成します。 トリガーのタイプ クリック・リンクのみ このトリガーの発生場所 一部のリンククリック トリガーの条件 ExternalLink:等しい:true 計測用UAタグの作成 以下の内容でタグを作成します。 タグの種類 Googleアナリティクス:ユニバーサルアナリティクス トラッキングタイプ イベント カテゴリ 外部リンククリック アクション {{Click URL}} ラベル {{Page URL}} トリガー 先に作成したExternal Link Click 計測用GA4タグの作成 以下の内容でタグを作成します。…

ウェブサイトの計測におけるGoogle Analytics(UA)とGoogle Analytics 4(GA4)のディメンション・指標の違いを紹介

ウェブサイトの計測において、Google Analyticsのユニバーサルアナリティクス(以下、UA)とGoogle Analytics4(以下、GA4)のディメンションと指標はどのような違いがあるのかが分からず戸惑ってしまったことはないでしょうか? UAで見ていたデータをGA4で見るにはどのレポートを見るべきか? UAでは存在していたがGA4にないデータはどのようなものがあるか? GA4で新たに見れるようになったデータはどのようなものがあるか? こららのような疑問をクリアにするため、UAとGAの各ディメンション、指標の対応と違いについて調査を行いまとめましたので紹介したいと思います。 はじめに 今回の内容はウェブサイトの計測において主要と思われるディメンション、指標についてまとめています。(全ての項目は記載していませんのでご了承ください。) この調査結果は2022年5月時点の内容となっています。今後GA4のバージョンアップなどで内容が変更になる可能性はあります。 ディメンション UAのディメンションはGA4ではどのディメンションに対応しているか、またGA4で新たに追加されたディメンションがあるか、という観点でまとめています。※「説明」欄はUI上のTipsの内容をそのまま引用しています。 UA GA4 UAとGA4の違い​ ディメンション名 カテゴリー​ ディメンション名​ カテゴリー​ 説明​ ページ 行動 ページ遷移 + クエリ文字列 ページ / スクリーン ユーザーが訪問したウェブページが URI 別に表示されます。URIとは、ページのURL のうち、ドメイン名の後の部分のことです。例えば、www.example.com/contact.htmlのURIは「/contact.html」 の部分です。 違いなし ページタイトル 行動 ページタイトル ページ/ スクリーン サイトで使用されているウェブページのタイトルです。 違いなし – – ページ タイトルとスクリーンクラス ページ/ スクリーン ウェブページのタイトルと、アプリのデフォルトのスクリーン クラスです。 GA4のみ(アプリの計測データも含まれます) – – ページ タイトルとスクリーン名 ページ/…

Adobe Launchでクリックした要素の属性情報をAdobe Analyticsで計測する方法

ウェブサイトの計測においてページ内の特定の要素をクリックした数、およびその属性情報を計測したいケースがあると思います。本記事ではAdobe Launchを利用してAdobe Analyticsで計測する方法を紹介していきます。 前提となる計測仕様 今回紹介する内容は以下の計測仕様を前提としています。 計測タイミング class名に「analytics」が含まれているaタグをクリックしたとき 計測データ aタグのhref属性の値 計測変数 eVar10 : href属性の値を設定 event20:クリックした数をカウント Rule名称 Click_a_Tag Ruleの作成 Ruleを作成しNameを指定します。ここでは「Click_a_Tag」を指定しています。 EVENTSの設定 EVENTS>AddをクリックしEvents Configurationを表示します。 Event Typeに「Click」を指定します。 Elements matching the CSS selectorに「a[class*=”analytics”]」を指定しています。 ※これによりclass名に「analytics」が含まれているaタグをクリックしたときにRuleが発火されます。 ACTIONSの設定 ACTIONSには以下3つのActionを追加していきます。 # Extension Action Type 説明 1 Adobe Analytics Set Variables 計測変数に値を設定します。 2 Adobe Analytics Send Beacon カスタムリンク計測を実行します。 3 Adobe Analytics​ Clear Variables 計測変数をクリアします。 ACTIONS>AddをクリックしAction…

Google Analytics(UA)をGoogle Analytics 4(GA4)に移行する際の注意点

先日Google Analyticsのユニバーサルアナリティクス(以下、UA)のサポート終了が発表されGoogle Analytics 4(以下GA4)へ移行の必要がでてきましたが適切に移行できるか不安に思われている方も多いのではないでしょうか? Implement Digitalでも事前にある程度GA4について調査を行っていましたが、実際に移行作業をすすめる中で気づいた点が多々有りました。 本記事では、実際に移行作業を行った際に感じた注意点をまとめて紹介しています。 ぜひ参考にしていただき移行作業をスムーズに実施いただければと思います。 なお今回の内容はGoogle Tag Manager(以下、GTM)でUAを設定している環境を前提としています。 カスタムディメンションのスコープ UAではカスタムディメンションのスコープがヒット、セッション、ユーザー、商品の4種類が指定可能ですが、GA4ではイベントとユーザーの2種類になっています。 ヒットはイベントで、ユーザーはそのままユーザーで定義すれば良いのですが、セッションはヒットかユーザーのどちらかに設定する必要があります。 このため要件に合わせてどちらにするか検討していくのが良いでしょう。 カスタムディメンション、カスタム指標の送信タイミング UAでカスタムディメンションやカスタム指標をページビューのトリガーで送信する場合、「Googleアナリティクス設定変数」の「カスタムディメンション」「カスタム指標」 の設定項目で「インデックス」と「値」を指定していると思います。 GA4でもタグの種類で「Googleアナリティクス:GA4設定」を利用し「設定フィールド」もしくは「ユーザープロパティー」の設定項目で 「フィールド名」「プロパティー名」と「値」を設定可能ですが一点注意が必要です。 GA4では一度に送信できるイベントパラメーターが最大で25個という制約があります。このためUAで25個以上のディメンションや指標を設定している場合は設定することができません。 ページビューのタイミングで多くのパラメーターを送信したい場合には、page_viewイベントを別途追加し、その中のイベントパラメーターで設定する必要があります。 カスタムイベントの変数設計 UAでページビュー以外のイベントトラッキングを行う場合、標準ディメンション変数として「イベントカテゴリー」「アクション」「ラベル」「値」のイベントトラッキングパラメーターが用意されていますがGA4ではこれがありません。 このためこれらの変数をカスタムディメンションで定義し移行するのが良いでしょう イベントパラメーターの制約事項 GA4ではイベントパラメーターに設定する値の最大サイズが100文字という制限があります。 UAでは特にこの制限がなかったのですが、GA4ではカスタムディメンションやイベントトラッキングパラメーターに100文字以上の値を設定することができません。 ちなみに100文字以上の設定した場合はレポーティングしたときに100文字目の箇所で切り落とされてしまいます。もし100文字以上の値を設定する必要がある場合は、パラメーターを分けるなど計測仕様の見直しが必要になるでしょう。 ビュー機能がないことによる弊害と対応 UAではビューのフィルターによってクエリーパラメーターを除外したビューを設定し、クエリーパラメーターを除外したレポートを実現しているケースがあります。 しかしGA4ではビューという概念がありませんので、クエリーパラメーターを除外したデータを計測したい場合には、別途対応が必要となります。 具体的にはページビューのイベントパラメーターでクエリーパラメーターを除外したURLの情報を追加し、これをカスタムディメンションで計測する方法が考えられます。 その他制限事項 本記事でいくつか制約事項を紹介しましたが、公式サイトにこれ以外の制約事項について記載があります。移行を行う際には事前に目を通りておくと良いでしょう。 [GA4] 収集と設定の上限 https://support.google.com/analytics/answer/9267744?hl=ja まとめ 今回はUAからGA4に移行する上での注意点をまとめて紹介しました。 カスタムイベント、カスタムディメンション、カスタム指標を利用していない場合は、それほど手間にならないと思いますが、これらを駆使した設定の場合には、それなりに注意すべき点があることをご理解いただけたのではと思います。 Implement DigitalではGA4への移行を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

ビジュアライゼーション(グラフ)の選び方

こんにちは。Adobe Analytics Workspaceの知っておくべき便利な機能、ビジュアライゼーション(グラフ)について解説します。 Workspaceには複数のグラフが準備されていて、レポートを文字通り視覚化し直感的に状況を把握することができます。しかし、種類が豊富なためどのグラフを選ぶべきか迷ってしまうと思います。 グラフの特徴と選ぶポイントを下記の分析の目的別にご紹介します。(今回は全てのビジュアライゼーションを網羅していません。) 時系列で比較したい 数量を比較したい 構成比を知りたい 分布・関係を知りたい 1.時系列で比較したい グラフ名 説明 棒グラフ 1軸の時系列比較に適しています。例:月別コンバージョン数 積み重ね棒グラフ 2軸の時系列比較に適しています。例:月別PC/スマホのコンバージョン数 折れ線グラフ 複数軸の時系列比較に適しています。例:月別カテゴリー別のコンバージョン数 面グラフ 複数軸の時系列比較に適しています。例:月別カテゴリー別のコンバージョン数折れ線グラフに似ていますが、より数量を強調できます。 2.数量を比較したい グラフ名 説明 横棒グラフ 1軸の数量比較に適しています。例:ページビューランキング 積み重ね横棒グラフ 2軸の数量比較に適しています。例:流入元別のコンバージョン数 3.構成比を知りたい グラフ名 説明 ツリーマップ 1軸の構成確認に適しています。例:サイト内検索ワードの構成 100%積み重ね横棒グラフ 複数軸の構成確認に適しています。例:流入元別新規/リピーター比率 ドーナツグラフ 全体に対する一部の構成確認に適しています。例:新規/リピーター比率 4.分布・関係を知りたい グラフ名 説明 ヒストグラム 1軸の分布確認に適しています。例:訪問回数の分布 散布図 2軸の分布・関係確認に適しています。例:訪問回数とコンバージョンの分布・関係 バブルチャート 3軸の分布・関係確認に適しています。例:コンテンツのページビュー貢献度 レポートする目的を明確にすることが、グラフを選ぶ重要なポイントになります。Adobe Analytics Workspaceにはまだまだ沢山の便利な機能が用意されています。また別のポストで解説していきますね。