最新のGoogle Analytics4アップデート情報(2023年5月17日現在)

はじめに Google Analytics ユニバーサル アナリティクスの終了まであと2ヶ月を切りました。 皆さんはもうGoogle Analytics4への切り替えも行い、Google Analytics4でのレポーティング作業も始まった人も多いかと思います。 Google Analytics4は、常にアップデートを実施しております。 先日も最新のアップデートが行われたので、その詳細について共有したいと思います。 1. アトリビューションモデルについての変更 2023年5月よりファーストクリック、線形、減衰、接点ベースのアトリビューション モデルが廃止されました。既存で使われているこれらのアトリビューションについては9月よりサポートされなくなります。 これに代わり、Google Analytics4ではより高度なアトリビューションモデルが導入されており、より効果的なマルチチャネルマーケティングが可能になりました。これにより、どのチャネルやタッチポイントが最も重要であるかを理解し、マーケティング戦略を改善し、ROIを最大化することができます。 今後はGoogle Analytics4のアトリビューションモデルを活用し、より精度の高い分析を行いましょう。 ※アトリビューションモデルとは・・・ アトリビューションモデルとは、顧客の購買行動を複数のマーケティングチャネルやタッチポイント(広告、SNS、ウェブサイトなど)によって分析し、それぞれがどの程度貢献したかを測定するための手法のことです。これは、マルチチャネルマーケティングにおいて、どのチャネルやタッチポイントが最も重要であるかを理解するために必要なものであり、マーケティング戦略の改善やROIの最大化に役立ちます。 2. 正規表現を使用してイベントを変更、作成 Google Analytics 4では、正規表現を使用してイベントを変更または作成することができるようになりました。この機能により、ユニバーサルアナリティクスからGoogle Analytics 4に移行する際に、より柔軟な設定が可能になりました。正規表現を使用してリンク先とイベントの目標を定義することで、より正確な分析が行えます。これにより、マーケティング戦略の改善につながる情報を得ることができます。 3. アカウントで使用できるプロパティ数の変更(100→2000) Google Analyticsのアカウントに設定可能なプロパティの数が増加しました。以前は100でしたが、2,000に増え、プロパティをより柔軟に整理できるようになりました。また、Google アナリティクス360で使用できるサブプロパティ数の上限が400に設定されましたが、必要に応じてサポートに依頼して増やすことができるようになりました。 まとめ 以上が最近行われたGoogle Analytics4のアップデート情報となります。 Google Analytics4は、今後も頻繁にアップデートが行われる予定です。 最新情報は、アナリティクスヘルプのページ (https://support.google.com/analytics/answer/9164320?hl=ja)より 確認ができます。Google Analytics4を最大限に活用し、より正確な分析を行い、マーケティング戦略の改善に役立てましょう。 Implement DigitalではGoogle Tag Manger/Google Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

GA4で複数選択項目をカスタムディメンションで計測する方法

はじめに GA4で複数の選択項目を計測する場合、どのように設定するのが適切でしょうか? 例えば、商品検索フォームで複数の商品カテゴリーを指定できる場合、訪問者がどの商品カテゴリーを選択して検索を行ったかを計測することができます。これにより、興味のある商品カテゴリーを把握することができます。 本記事では、このような場合にどのように計測を実現するかを紹介していきます。 計測仕様 訪問者が検索を行った際に、どの商品カテゴリーを選択したかを以下の2種類のカスタムディメンションで計測します。 カスタムディメンション1:検索カテゴリー_組み合わせ このディメンションでは、訪問者がどのような組み合わせで商品カテゴリーを指定したかを把握することができます。ただし、それぞれの商品カテゴリーがどのくらい指定されたかを集計するのは大変です。 イベント名 search_multiple イベントパラメータ名 search_category_multiple イベントパラメータ値 商品カテゴリーをコロン(:)で連結した値 イベントパラメータ値の例 (cat1、cat2、cat3を選択した場合) cat1:cat2:cat3 カスタムディメンション2:検索カテゴリー_個別 このディメンションでは、組み合わせを把握することはできませんが、各商品カテゴリーが検索された回数を把握することができます。 イベント名 seach_single イベントパラメータ名 search_category_single イベントパラメータ値 商品カテゴリーの値 イベントパラメータ値の例 (cat1、cat2、cat3を選択した場合) cat1 cat2 cat3 ※3回に分けて計測します。 この2つのディメンションを計測することで、様々な分析が可能になると考えます。 それでは、具体的な設定方法について見ていきましょう。 検索フォームのHTML構造 今回紹介する設定方法は、検索フォームが以下のようなHTML構造になっているものとします。 商品検索 カテゴリー1 カテゴリー2 カテゴリー3 カテゴリー4 カテゴリー5 GA4の設定 カスタムディメンションの設定 以下の内容で2種類のカスタムディメンションを設定します。 ディメンション名 検索カテゴリー_組み合わせ 範囲 イベント イベントパラメータ search_category_multiple ディメンション名 検索カテゴリー_個別 範囲 イベント イベントパラメータ…

GA4のユーザー属性データとレポート

GA4のユーザー属性データとは? Google Analytics 4(以下GA4)では、ユーザー属性データを収集しレポーティグすることができます。ユーザー属性データとは、Webサイトの訪問者に関する属性情報のことで、GA4では以下のようなユーザー属性データを収集することができます。 ユーザーの年齢 ユーザーの性別 ユーザーの地理的位置 ユーザーの言語 ユーザーの興味・関心 ユーザーの購入履歴 ユーザーのデバイスやブラウザ情報 これらのデータを収集・分析することで、Webサイトの設計やコンテンツの改善などの意思決定を行うことができます。また、これらの情報は広告のターゲティングやセグメンテーションにも役立ちます。 ユーザー属性データの収集を有効にする Googleシグナルを有効にする GA4ではGoogleシグナルを有効にすることで、より詳細なユーザー属性データを取得することができます。(デフォルトでは無効になっています。)Googleシグナルは、Googleアカウントに関連する情報を使用して、Webサイトの訪問者に関する属性情報を収集する機能です。 以下は、Googleシグナルを有効にすることで取得可能なユーザー属性データの例です。 ユーザーの年齢 ユーザーの性別 ユーザーの興味・関心 それでは、Googleシグナルを有効にする手順を見ていきましょう。 管理メニューから該当プロパティを選択し、「データ設定>データ収集」をクリックします。 「Google シグナルのデータ収集」をONにします。 地域とデバイスに関する詳細なデータの収集 地域とデバイスに関するユーザー属性データはデフォルトで有効になっていますので特に設定変更する必要はありませんが、この機能でどのようなデータが収集できるのかを把握しておくと良いでしょう。 都市 (都市の)緯度 (都市の)経度 ブラウザのマイナー バージョン ブラウザのユーザー エージェント文字列 デバイスのブランド デバイスのモデル デバイス名 オペレーティング システムのマイナー バージョン プラットフォームのマイナー バージョン 画面の解像度 参照:[GA4] 地域とデバイスに関する詳細なデータの収集 ユーザー属性データが表示されない理由 上記の設定を実施してもユーザー属性データが表示されない場合があり、考えられる理由としては以下のようなものがあります。 収集されたデータが不十分:ユーザー属性データが表示されるには、一定数以上のユーザーからのデータが必要です。データが不足している場合は、さらに収集を続けてください。 しきい値による除外:Google シグナルが有効かつ、指定した期間のユーザー数が少ない場合、レポートからデデータが除外されることがあります。Google シグナルが有効になっていると、ユーザー数を含むレポートには、Google シグナルを無効にした後も一定期間にわたってしきい値の適用が継続される場合があります。 データの遅延:GA4はデータをリアルタイムで表示することができますが、場合によっては遅延が発生することがあります。データが収集されていることを確認して、数時間待ってから再度確認してください。 プライバシー設定による制限:GA4は、訪問者のプライバシーを尊重するため、収集されたデータが一定の基準を満たさない場合、レポートでデータを表示しない場合があります。たとえば、特定の属性グループの人数が少ない場合、プライバシーの理由からデータが表示されないことがあります。 ユーザー属性レポートを確認する GA4のユーザー属性データを確認するレポートには「ユーザー属性サマリー」と「ユーザー属性の詳細」があります。いずれも「レポート」メニューの「ユーザー>ユーザー属性」から確認することができます。 ユーザー属性サマリー…

Google Tag Managerのルックアップテーブルで複数GA4プロパティの計測を簡易化する

はじめに Google Analytics4(以下、GA4)の計測で、下記のように複数のウェブサイトもしくは同一サイトでもディレクトリ単位でそれぞれ別々のGA4プロパティで計測したい、さらにこれらを一つのGoogle Tag Manager(以下、GTM)コンテナで管理したいときに計測用タグの設定はどのようにしていますでしょうか? <例1>複数のウェブサイトを別々のGA4プロパティで計測したい aaa.example.com bbb.example.com ccc.example.com ddd.example.com <例2>同一サイトでもディレクトリ単位で別々のGA4プロパティで計測したい www.example.com/aaa/配下 www.example.com/bbb/配下 www.example.com/ccc/配下 www.example.com/ddd/配下 普通にGTMで各サイトやディレクトリ用のGA4タグとトリガーを設定すれば良いわけですが、その数分の設定が必要となりますし、上記の例のように4個程度であればそれほど手間にはなりませんが、例えば20や30個になってくるとタグやトリガーの数が膨大になり管理が煩雑になってしまいます。 そこで本記事ではGTMのルックアップテーブルを利用して、このようなケースでも一つのタグ・トリガーのみで計測する方法を紹介したいと思います。 ルックアップテーブルとは? ルックアップテーブルは、GTMに標準で用意されている変数タイプの一つで、指定された入力値に対する出力値をテーブル形式(Key-Valueペア)で設定出来る変数です。 まずはKeyとなる入力を変数で指定します。(組み込み変数とユーザー定義変数のどちらも指定可能です。)次に実際の入力値、出力値をテーブル形式で指定していきます。 これによりテーブル内で指定された入力値から対応する出力値を返却してくれます。 上述の「複数のウェブサイトを別々のGA4プロパティで計測したい」場合の設定は以下のようになります。 入力変数 Page Hostname(組み込み変数) 入力値 ホスト名 出力値 GA4測定ID それでは具体的な設定方法についてみていきましょう。 ルックアップテーブルの作成 1.「変数>ユーザー定義変数>新規」をクリックします。 2. 変数タイプで「ルックアップテーブル」を指定します。 3. ルックアップテーブルの設定を行います。 以下の内容でルックアップテーブルを設定します。 変数名 TrackingID 変数を入力 {{Page Hostname}} 入力 aaa.example.com bbb.example.com ccc.example.com ddd.example.com 出力値 ホスト名ごとのGA4測定ID 計測用GA4タグの作成 以下の内容でタグを作成します。 タグの名称 GA4_PageView タグの種類 Googleアナリティクス:GA4設定…

Google Analyticsのサンプリングデータについて

はじめに あれ?このアナリティクスデータがおかしいような・・・?そんなことを思ったことはありませんか? 例えば、セッション数とイベント数を日別でデータを出してみたけど、「なんだか違和感があるな・・・」「設定の不具合かしら・・・?」と思ったことはありませんか? Google Analyticsは実データ!そこに落とし穴が・・・ Google Analyticsのレポートは全て実データから構成されたレポートだと思っていませんか?  デフォルトのレポートでは、サンプリングは行われませんが、ある条件になると「サンプリングデータ」となり、実データのレポートではなくなるのです。 その条件とは・・・ UA版  アナリティクス標準版: 選択した期間でプロパティ単位のセッション数が 50 万件以上  アナリティクス 360: 選択した期間でビュー単位のセッション数が 1 億件以上 GA4版 アナリティクス標準版: クエリごとに 1,000 万件のイベント  アナリティクス 360: クエリごとに 10 億件のイベント またUA版の場合、上記の条件で無い場合でも、サンプリングになる場合があります。 ・高度なセグメントの適用  ・セカンダリディメンションの追加  ・カスタムレポートの作成と使用  ・日付の比較  ・フィルタされたビュー  ・フローレポートでは100,000セッション 例えば、標準レポートにいくつものセグメントを追加して表示した場合、サンプリングされる可能性があります。 サンプリングされる理由(概念)は「レポートの表示の高速化」にあると言われています。  レポートが複雑になればなるほどサンプリングになる傾向にあります。 このレポートは、実データかサンプリングデータか では、出したレポートが実データかサンプリングか見分けるためには、以下のマークをチェックして確認して下さい。 ※緑のマークが出ていれば、実データレポート。ここのマークをチェックしましょう GA4版 UA版  最後に 今回はサンプリングデータについて説明しました。  データがおかしいかも?設定がおかしいかも?と感じたら、まずはこのレポートが実データなのかサンプリングデータなのかチェックをしてみて下さい。  サンプリングデータのレポートなのに、設定の不具合だと思って調査時間を使ってしまった・・・のようなことが防げると思いますので、サンプリングデータの存在を知っていることは今後役に立つかと思います。 Implement DigitalではGoogle Tag Manger/Google Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

ユニバーサルアナリティクスからGoogle Analytics4への移行について

はじめに Google Analyticsは、Googleが提供するWebサイトのトラフィックを追跡・レポートする解析サービスで、現在はGoogle Marketing Platformブランドの中の1プラットフォームとして提供されています。Googleは2005年にこのサービスを開始しました。現在ではマーケティング担当者やウェブサイト所有者の間で最も広く利用され、よく知られている解析サービスであり、無料で利用することもできます。ユニバーサルアナリティクスは、長年にわたり、ウェブサイトのパフォーマンスとエンゲージメントを測定するための標準となっています。そして、これは2020年10月14日以前のWebサイトのデフォルトのプロパティタイプでした。 なぜ移行する必要があるのでしょうか? ユニバーサルアナリティクス(以下、UA)の利点と効果にもかかわらず、Googleは常にいくつかの機能を追加し、データモデルと分析プラットフォームの有効性を改善しようとしています。これにより、UAは終焉を迎えることになるのです。2022年にGoogleが行った声明によると、UAは2023年7月1日に新しいデータの収集を停止し、Google Analytics 4(以下、GA4)がそれに代わるように設定されています。しかし、ユーザーは2023年7月の期限まではまだUAを使用することができます。注意点としてはサンセットされた後のUAに新しいデータが収集されることはないとのことです。 GA4への移行手順 GA4 では、Web サイトやアプリの測定値を確認できます。また、機械学習アルゴリズムから、それらのプロパティを最適化する方法についての洞察を得ることができます。GA4への導入や移行は、できるだけ早く行うことが推奨されています。 現在UAを使用している場合、既存のUAのプロパティと並行してGA4のプロパティを設定する必要があります。2022年7月1日までに行えれば理想的です。 GA4のプロパティを作成するにはGA4 設定アシスタントを使用します。 UAの管理メニュー>プロパティから「GA4 設定アシスタント」を選択し「はじめに」クリックします。 以下のダイアログが表示されますので「作成して続行」をクリックします。 Googleタグの設定で「既存のGoogleタグ使用する」「Googleタグを設定」のどちらかを選択し「次へ」をクリックします。ここでは「Googleタグを設定」を選択します。 実装手順が表示されますので「完了」をクリックします。 以下の画面が表示されたらGA4プロパティの作成は完了です。 「GA4プロパティに移動」をクリックし、GA4プロパティを開きます。 GA4の「設定アシスタント」が表示されますが、この状態ではGA4の設定が全て完了した訳ではありません。 「設定アシスタントの詳細」をクリックすると以下のヘルプページが表示されますので参考にしてGA4の設定を実施してください。 https://support.google.com/analytics/answer/10110290?hl=ja GA4プロパティの設定が完了後、Google Tag ManagerでGA4タグの設定を行うとGA4でのデータ収集が開始開始します。 まとめ GA4プロパティを設定することで、既存のUAと並行してトラッキングを行うことができるようになります。UAからGA4に変更することで、Google Analyticsのプラットフォームが提供する新しい高度な機能をすべて利用することができます。また、UAは今後サンセットされ、間もなく置き換えられるため、できるだけ早くGA4に移行することをお勧めします。 Implement DigitalではGoogle Tag Manger/Google Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

GA4におけるクロスドメイントラッキングについて

GA4におけるクロスドメイントラッキングとは? GA4のクロスドメイントラッキングとは、異なるドメインに属する複数のウェブサイトにおいてユーザーのインタラクションを追跡することを指します。デフォルトの設定では複数のドメインにまたがるユーザーの行動を追跡することはできません。 クロスドメイントラッキングは、1つのGA4プロパティで複数ドメインの分析データをリンクさせます。これはすべてのドメインで共通の測定IDを共有し、GA4の管理メニューでクロスドメイントラッキングの設定を行うことで実現されます。 例えばECサイトでショッピングカートから異なるドメインの決済ページに移動するときや、プライマリサイトと別サイトの間を移動するときなど、ユーザーが複数のサイトを移動するときに使用します。 クロスドメイントラッキングが必要な理由は、複数のドメインにまたがるユーザーの行動を1つのセッションとして追跡し、ユーザーがウェブサイトやウェブアプリケーションをどのように操作しているかの全体像を把握する必要があるためです。これはメインのウェブサイトと別の決済ページなど、異なる機能ごとに複数のドメインを持っているウェブサイトでは特に重要です。 クロスドメイントラッキングがなければ、各ドメインは別々のセッションとして扱われ、結果としてユーザージャーニーを不完全にしか見ることができません。これではユーザーがあるドメインから別のドメインに遷移していることを把握することは難しく、ユーザーのウェブサイトでのインタラクションの全体像を見ることはできません。 GA4でクロスドメイントラッキングを設定する方法 クロスドメイントラッキングを導入することで、ユーザーがどのようにウェブサイトを閲覧しているかをより正確に把握することができ、ウェブサイトのデザイン、ユーザーエクスペリエンス、マーケティング戦略についてデータに基づいた意思決定をすることができます。それでは、GA4でクロスドメイントラッキングを設定する方法を見ていきましょう。 管理メニュー(歯車アイコン)からプロパティに移動し「データストリーム」をクリックします。 「ウェブ」をクリックし該当のウェブデータストリームを選択します。 「ウェブストリームの詳細」の下部にある「タグ設定を行う」をクリックします。 設定セクションで「ドメインの設定」をクリックします。 対象のドメイン情報を設定します。 マッチのタイプを選択します。(「含む」など) 「ドメイン」に対象のドメイン名(例:example.com)を入力します。 「条件の追加」で複数のドメイン名を追加することが出来ます。※複数指定した場合はORロジックを使用して評価されます。 入力が完了したら「保存」をクリックします。 クロスドメイントラッキングが正しく動作していることを確認する あるページから別のドメインのページに移動する際にURLを確認することでクロスドメインの設定を確認することができます。クロスドメインの設定した後、別のドメインに遷移する際にリンクをクリックしてみてください。その際_glクエリパラメーターが追加されていれば、クロスドメイントラッキングが正しく機能している証拠です。 例えば以下のようになります。 https://www.example1.com/?_gl=1*abcde5* クロスドメイントラッキングとサブドメイン サブドメインはメインのウェブサイトを別のセクションに分割し、それぞれに固有の URL を設定する方法です。例えば、「example.com」というウェブサイトのサブドメインは、「shop.example.com」や「blog.example.com」のようなものが該当します。 このように複数のサブドメインを保有している場合、全てのドメインが同じ測定IDで計測されていればクロスドメイントラッキングの設定は不要となります。 GA4におけるクロスドメイントラッキングの注意点 クロスドメイントラッキングを設定した場合、複数のドメインをまたいだユーザー行動を追跡することが出来ますが、追加したドメインを参照元として計測しても良いかの検討は別途必要となります。例えば決済ページをクロスドメインとして追加したとします。ショッピングページから決済ページへの遷移でユーザーのセッションは繋がりますが、その後再度ホームページに戻った場合には決済ページからの流入として計測されてしまいます。これを流入として計測しないようにするには「除外する参照のリスト」に決済ページのドメインを追加する必要があります。 まとめ GA4のクロスドメイントラッキングは、複数のドメインにまたがるユーザーの行動を1つのセッションとして追跡できるウェブ解析の重要な側面です。これにより、ユーザーのウェブサイトとのインタラクションをより完全に把握することができ、ウェブサイトのデザイン、ユーザーエクスペリエンス、マーケティング戦略についてデータに基づいた意思決定を行うことができます。 Implement DigitalではGoogle Tag Manger/Google Analyticsの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

GA4のeコマース機能の実装方法

今回はGA4のeコーマス機能の実装方法について紹介します。 GA4のeコマース機能ではDataLayerのフォーマットがUAとは異なりますので注意が必要です。これまでUAでeコーマスを実装されているケースでGA4に移行する際の参考になればと思います。 なお今回の記事ではGTM(Google Tag Manger)を利用することを前提としています。 はじめに まずGA4のeコマース機能は、標準で下記のようなイベントが定義されています。 イベント名 用途 view_item_list カテゴリーページが表示されたとき select_item カテゴリーページで商品が選択されたとき view_item 商品ページが表示されたとき add_to_cart 商品がカートに追加されたとき remove_from_cart 商品がカートから削除されたとき begin_checkout 購入手続きを開始したとき purchase 商品を購入したとき refund 払い戻しが行われたとき view_promotion リストからプロモーションが表示されたとき select_promotion リストからプロモーションが選択されたとき 参照:Google アナリティクス 4 イベント どのイベントを実装すべきかはサイトの仕様によって異なってくるかと思いますが、基本的な実装方法としては変わりません。 今回はこれらのうちview_item、add_to_cart、purchaseについて紹介していきます。 1. DataLayerの実装 計測対象のページにeコマース用のDataLayerを実装します。 DataLayerはGTMタグより上部に実装する必要がありますので注意してください。 view_itemイベント 実装するページ:商品ページ パラメーターの例: パラメーター名 必須 説明 ecommerce.item.item_name ○ 商品名 ecommerce.item.item_id ○ 商品コード ecommerce.item.item_item_brand ☓ ブランド ecommerce.item.item_item_category…

Google Analytics 4でYouTube計測をする方法

GA4ではデフォルトでYouTube計測が可能 今までのGoogle Analytics(UA版)では、GTMを使用して設定をする必要があったYouTubeの動画の計測ですが、Google Analytics 4(GA4)にはデフォルトでこの機能が備わっています。 この機能を使用するには、管理画面で「動画エンゲージメント」を有効にする必要があります。 JavaScript API サポートが有効になっている埋め込み動画では、次のイベントが記録されます。 イベント video_start 動画の再生が開始されたとき video_progress 動画が再生時間の 10%、25%、50%、75% 以降まで進んだとき video_complete 動画の再生が終了したとき 付与されるパラメータは以下の通りです。 video_title 動画タイトル video_url 動画の設置先URL video_percent 再生時間の割合 マイルストーン方式の0%, 10%, 25%, 50%, 75%, 100% 固定になります。 video_current_time 動画再生時間(秒) video_percent の割合に基づいた秒数になります。 video_duration 動画全体の時間(秒) video_provider 動画のソース(「youtube」など) visible 埋め込み動画がユーザーに表示される場合は「true」というテキストが表示されます。 Google Analytics 公式ヘルプ: https://support.google.com/analytics/answer/9216061?hl=ja https://support.google.com/analytics/answer/9143382#video&zippy=%2C動画 拡張計測機能にある「動画エンゲージメント」を有効にする方法 プロパティ > データストリームをクリック 対象のウェブストリームを選択 拡張計測機能の歯車アイコンをクリック 動画エンゲージメントを有効化 YouTubeでのJavaScript…

GA4のデフォルトチャネルグループについて

GA4のデフォルトチャネルグループ チャネルグループは、訪問者のトラフィックソースをルールに基づいてグループ化したものです。デフォルトチャネルグループには、ダイレクト、有料検索、オーガニック検索、リファラル、メール、ディスプレイ、ソーシャル、アフィリエイト、などが含まれます。 GA4のレポートでは、Paid SearchやDirectなど、最も一般的なトラフィックソースをグループ化したデフォルトチャネルグループに従って、データを整理して確認することができます。これにより、各トラフィックチャネルのパフォーマンスを素早く確認することができます。 チャネルグループの定義 次の表は、デフォルトチャネルグループに含まれる各チャネルのGoogleによる定義を示したものです。これらのチャンネル定義は大文字と小文字を区別するため、UTMパラメータを使用して手動でURLにタグ付けする場合は、小文字を使用するとセッションが正しく分類され、競合が少なくなる可能性が高くなります。またこれまでのユニバーサルアナリティクスにはなくGA4で追加されたチャネルグループは「GA4で追加」列に○をつけました。 ※2022年11月時点での内容となっています。 チャンネル 定義 GA4で追加 Direct Sourceがdirect かつ Mediumが(not set)または(none) Cross-network Campaignに「cross-network」が含まれる Cross-network includes Performance Max and Smart Shopping. ○ Paid Shopping Sourceがショッピング サイトのリストに一致 または Campaignが以下の正規表現に一致 ^(.(([^a-df-z]|^)shop|shopping).)$) かつ Mediumが以下の正規表現に一致 ^(.cp.|ppc|paid.*)$ ○ Paid Search Sourceが検索サイトのリストに一致 かつ Mediumが以下の正規表現に一致 ^(.cp.|ppc|paid.*)$ Paid Social Sourceがソーシャル サイトのリストに一致 かつ Mediumが以下の正規表現に一致 ^(.cp.|ppc|paid.*)$ ○ Paid Video Sourceが動画サイトのリストに一致 かつ Mediumが以下の正規表現に一致…