動画で学ぶAdobe Analytics入門 – YouTubeチャンネルの紹介

はじめに 今回はAdobe AnalyticsのYouTubeチャンネルをご紹介します。 Adobe Analyticsやデジタルマーケティングをこれから始める方向けの解説動画です。 Adobe Analyticsの基本から応用までを知るにはちょうどよい内容となっていますので、ぜひご活用ください。 Adobe Analytics入門 ▼プレイリスト https://youtube.com/playlist?list=PLP… 「Web解析概要」編 ①Web解析とは https://www.youtube.com/watch?v=HXIE15qdCGI&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=1 ②ビジネスゴールとKBO https://www.youtube.com/watch?v=_enNpRhLuBI&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=2 ③俯瞰分析 https://www.youtube.com/watch?v=y4B4ihRLk18&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=3 ④Adobe Analyticsの特徴 https://www.youtube.com/watch?v=S-0eZwnla_4&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=4 「ワークスペースの基本」編 ①ワークスペースとは https://www.youtube.com/watch?v=f6XljvD1AXY&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=5 ②フリーフォームテーブルの作成 https://www.youtube.com/watch?v=nTjEBalgd4k&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=6 ③視覚化機能 https://www.youtube.com/watch?v=Hw5_ZI1i2Yg&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=7 ④計算指標機能 https://www.youtube.com/watch?v=hGGywqgaYqM&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=8 ⑤日付範囲機能 https://www.youtube.com/watch?v=DXwmuqKt0gE&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=9 ⑥プロジェクトの共有 https://www.youtube.com/watch?v=CjeBnC02Ejg&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=10 「セグメントの基本」編 ①セグメントとは https://www.youtube.com/watch?v=ZNemHgQrNeU&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=11 ②セグメントビルダーの使い方 https://www.youtube.com/watch?v=rJ9KmghgsHc&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=12 ③セグメントの条件と演算子の使い方 https://www.youtube.com/watch?v=7mtLITUYAOM&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=13 ④パネルドロップゾーンについて https://www.youtube.com/watch?v=Hh33uTexOSo&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=14 「Adobe SenseiのAI/ML機能」編 ①異常値検知/貢献度分析/インテリジェントアラート https://www.youtube.com/watch?v=_PAa5c3WDYg&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=15 ②セグメント比較 https://www.youtube.com/watch?v=2vbeQHVrrBw&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=16 ③アトリビューション分析 https://www.youtube.com/watch?v=tlWQ-ei7WkM&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=17 「便利な機能とTips」編 ①クイックインサイトパネル https://www.youtube.com/watch?v=Dtw-U5p1G1M&list=PLPb9pw8z80aG6Nq73HS5KVYPuTI95O24T&index=18 ②モバイルアプリダッシュボード…

ドメイン追加があったときのAdobe Analytics計測の確認ポイント

はじめに 以前はサイトごとにレポートスイート、計測ファイル(AppMesurement.jsやVisitor API.js)あるいは計測タグ(DTM/Adobe Launch)が用意され、個別に運用するパターンが見られました。 ただし、Adobe Analyitcsの機能の充実に伴い、昨今では1つのレポートスイートと1つの計測ファイルあるいは1つの計測タグで複数サイトのAdobe Analytics計測を運用とするケースも増えつつあると感じています。 この運用では、新しいドメインのサイトでのAdobe Analytics計測を始めるときに、既存レポートスイートやタグを利用するため事前作業は個別に準備するよりも少ない労力で対応できます。 反面、既存設定に新しいドメインの情報を盛り込む必要があり、これらが意外と気づきにくいポイントだとも思われました。よって、このような対応下での確認ポイントを本記事にて紹介したいと思います。 なお、本記事で取り上げる内容はお客様独自/個別計測要件は対象外となります。もし、他にもドメイン情報を用いた計測要件がある場合には、合わせてご確認されることをおすすめいたします。 Adobe Analyticsの設定確認 まず、Adobe Analyticsの管理画面での確認ポイントは以下があります。 1. 内部URLフィルター 「あえて登録せず運用する」理由がなければ計測対象ドメインを追加しておくことがほとんどです。 ただし、それに反して設定漏れがおきやすく、設定漏れがあると問題が生じ得ます。 一例として、影響が生じるレポートは以下となります。 リファラー 参照ドメイン等のリファラーを利用するレポート マーケティングチャネル(内部URLフィルターを参照するチャネル) これらの流入分析系のレポートにて 未追加のドメインやそのURLが出てしまい数字が増える 意図しないチャネル割り当てが生じる というような影響が出てきます。 よって、追加ドメインが判明次第、対象レポートスイートの本設定を確認し設定する、と早めに対応しておくとよいでしょう。 参考HELP: 内部URLフィルター https://experienceleague.adobe.com/docs/analytics/admin/admin-tools/internal-url-filter-admin.html?lang=ja 2. マーケティングチャネル 特に自社サイト群や関連企業のグループサイトからの相互流入を定義するチャネルがある場合には要確認です。 新ドメインのサイトからの流入あるいはそこからの送客が意図したチャネルに適切に割り当てられる(あるいは意図しないチャネルに割り当られないか)を確認しておくことをおすすめします。 こちらも追加ドメインが判明次第、早めに対象レポートスイートの該当設定を確認しておくとよいでしょう。 参考HELP: Marketing Channel https://experienceleague.adobe.com/docs/analytics/components/marketing-channels/c-getting-started-mchannel.html?lang=ja Adobe Analyticsの計測実装確認 この章では、実際のAdobe Analytics計測を設定しているタグやコード側での確認ポイントを取り上げています。 1. s.linkInternalFilters 離脱リンククリック時に自動的に離脱リンク計測を発生させる設定(s.trackExternalLinks=true)が有効なときに要確認で、この設定値と新しいドメインがマッチしない場合には追加が必要です。 もし追加されていないと、新しいドメインのページにて内部リンクをクリックして次ページに遷移するときに離脱リンク計測が発生してしまう問題が生じます。 参考HELP: s.linkInternalFilters https://experienceleague.adobe.com/docs/analytics/implementation/vars/config-vars/linkinternalfilters.html?lang=ja-JP Analytics の cookie https://experienceleague.adobe.com/docs/core-services/interface/administration/ec-cookies/cookies-analytics.html?lang=ja-JP…

Adobe Targetプロファイルスクリプト命令数エラーを回避する

Adobe Target プロファイルスクリプトの無効化 Adobe Targetのプロファイルスクリプトで、それまで動作していたのにいつの間にか非アクティブになってしまっていたことがありました。 調べてみると繰り返し処理のループ回数が当初より多くなっていたことにより、javascript命令数エラーになっていたので、その際に行った対策を紹介します。 プロファイルスクリプトの一覧で確認すると、ステータスにメッセージとして「属性は自動的に無効化されました : Script XXXXX executed more than 2000 instructions」と表示されています。 原因について プロファイルスクリプトにはjavascript命令が2,000という制限があり、それを超えてしまうと自動的に無効化されてしまいます。 繰り返し処理がある場合などは、当初は動作していたのに、日数が経ったり特殊な条件下で制限を超えてしまう場合があります。 対処方法 new演算子はリテラルにする 例: new Object() -> {} new Array() -> [] Array.push()は使用せず、文字列の結合を使用する arr.push(variable) -> arr += variable + ‘,’ 複雑な処理を別スクリプト化する スクリプト内で生成した変数を使用しない複雑な処理は別スクリプトとして記述し、コード内でuser.get(‘scriptName’)で参照します。 別スクリプトでは必要に応じてスクリプトの実行条件やパラメータ参照をメインのスクリプトと同様に記述します。 参考 特定の状況での Target によるプロファイルスクリプトの無効化 https://experienceleague.adobe.com/docs/target/using/audiences/visitor-profiles/profile-parameters.html?lang=ja#section_C0FCB702E60D4576AD1174D39FBBE1A7 ベストプラクティス https://experienceleague.adobe.com/docs/target/using/audiences/visitor-profiles/profile-parameters.html?lang=ja#best Implement DigitalではAdobe Targetの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Analyticsのセグメント比較を使用した分析

Adobe Analyticsでセグメント間の違いを見るけるには非常に時間がかかったり、見逃したりすることがあると思います。今回は、そのセグメント間の違いを自動的に分析するセグメント比較について紹介をします。 セグメント比較とは セグメント比較は、Adobe Analyticsのワークスペースに存在する機能で、セグメント間での違いを、自身がアクセス可能なすべてのディメンション、指標、セグメントを対象に、統計的にかつ自動的に見つけ出してくれる機能です。 セグメント同士を比較してスコアリングし、特性を見つけ出すことを全自動で行いますので、非常に便利な機能です。 セグメント比較の使用方法 では、どのように使用するか説明します。 セグメント比較は、Adobe Analyticsのワークスペースからアクセスします。 プロジェクトの左パネルから「セグメント比較」から行います。 比較したいセグメントをパネルにドラッグ&ドロップします。 2の操作をすると自動的に「他の全員」というセグメントが比較側に設定されます。このセグメントを削除して別のセグメントを設定することもできます。 「作成」ボタンで開始をしますが、事前に比較対象から除外したい不要な指標、ディメンション、セグメントを、除外設定することをおすすめします。自身がアクセス可能な全ての指標、ディメンション、セグメントを対象に比較を行いますので、比較に不要なものまで含まれてきます。 除外設定は、「詳細設定を表示」から行います。除外したい指標、ディメンション、セグメントをドラッグ&ドロップすることで 設定できます。「デフォルトとして設定」をしておくと次回以降この設定がデフォルトになります。 「作成」で自動分析を開始します。実行には数分かかる場合があります。 比較できる項目 セグメント比較では、以下の分析結果を自動的に表示します。 上位指標、上位ディメンション、上位セグメントには差異スコアがあり、差異スコアは0から1の間の値で、0は差異がないことを表し、1は大きな差異があることを意味します。 サイズと重複 母集団の概要 上位指標 セグメント別の経時的な指標 上位ディメンション セグメント別のディメンション項目 上位セグメント セグメントの重複 上位指標、上位ディメンション、上位セグメントには差異スコアがあり、差異スコアは0から1の間の値で、0は差異がないことを表し、1は大きな差異があることを意味します。 以下のような分析結果が自動表示されます。 セグメント比較の使用例 使用例として、以下のようなことができます。 比較セグメント使用例(1) セグメント1:リファラータイプ=検索エンジンのヒット セグメント2:他の全員 検索エンジンからの流入と他の流入との比較によるサイト回遊の違いを分析 比較セグメント使用例(2) セグメント1:Aサイトの訪問者 セグメント2:Bサイトの訪問者 異なるサイトでの流入/回遊/離脱の違いを分析 比較セグメント使用例(3) セグメント1:PCの訪問者 セグメント2:スマホの訪問者 異なるデバイスでの行動の違いを分析 まとめ 実はかなり前にリリースされた機能ですが、使われていない方も多いと思います。一度試してみてください。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。 ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Launchでクリックした要素の属性情報をAdobe Analyticsで計測する方法

ウェブサイトの計測においてページ内の特定の要素をクリックした数、およびその属性情報を計測したいケースがあると思います。本記事ではAdobe Launchを利用してAdobe Analyticsで計測する方法を紹介していきます。 前提となる計測仕様 今回紹介する内容は以下の計測仕様を前提としています。 計測タイミング class名に「analytics」が含まれているaタグをクリックしたとき 計測データ aタグのhref属性の値 計測変数 eVar10 : href属性の値を設定 event20:クリックした数をカウント Rule名称 Click_a_Tag Ruleの作成 Ruleを作成しNameを指定します。ここでは「Click_a_Tag」を指定しています。 EVENTSの設定 EVENTS>AddをクリックしEvents Configurationを表示します。 Event Typeに「Click」を指定します。 Elements matching the CSS selectorに「a[class*=”analytics”]」を指定しています。 ※これによりclass名に「analytics」が含まれているaタグをクリックしたときにRuleが発火されます。 ACTIONSの設定 ACTIONSには以下3つのActionを追加していきます。 # Extension Action Type 説明 1 Adobe Analytics Set Variables 計測変数に値を設定します。 2 Adobe Analytics Send Beacon カスタムリンク計測を実行します。 3 Adobe Analytics​ Clear Variables 計測変数をクリアします。 ACTIONS>AddをクリックしAction…

ビジュアライゼーション(グラフ)の選び方

こんにちは。Adobe Analytics Workspaceの知っておくべき便利な機能、ビジュアライゼーション(グラフ)について解説します。 Workspaceには複数のグラフが準備されていて、レポートを文字通り視覚化し直感的に状況を把握することができます。しかし、種類が豊富なためどのグラフを選ぶべきか迷ってしまうと思います。 グラフの特徴と選ぶポイントを下記の分析の目的別にご紹介します。(今回は全てのビジュアライゼーションを網羅していません。) 時系列で比較したい 数量を比較したい 構成比を知りたい 分布・関係を知りたい 1.時系列で比較したい グラフ名 説明 棒グラフ 1軸の時系列比較に適しています。例:月別コンバージョン数 積み重ね棒グラフ 2軸の時系列比較に適しています。例:月別PC/スマホのコンバージョン数 折れ線グラフ 複数軸の時系列比較に適しています。例:月別カテゴリー別のコンバージョン数 面グラフ 複数軸の時系列比較に適しています。例:月別カテゴリー別のコンバージョン数折れ線グラフに似ていますが、より数量を強調できます。 2.数量を比較したい グラフ名 説明 横棒グラフ 1軸の数量比較に適しています。例:ページビューランキング 積み重ね横棒グラフ 2軸の数量比較に適しています。例:流入元別のコンバージョン数 3.構成比を知りたい グラフ名 説明 ツリーマップ 1軸の構成確認に適しています。例:サイト内検索ワードの構成 100%積み重ね横棒グラフ 複数軸の構成確認に適しています。例:流入元別新規/リピーター比率 ドーナツグラフ 全体に対する一部の構成確認に適しています。例:新規/リピーター比率 4.分布・関係を知りたい グラフ名 説明 ヒストグラム 1軸の分布確認に適しています。例:訪問回数の分布 散布図 2軸の分布・関係確認に適しています。例:訪問回数とコンバージョンの分布・関係 バブルチャート 3軸の分布・関係確認に適しています。例:コンテンツのページビュー貢献度 レポートする目的を明確にすることが、グラフを選ぶ重要なポイントになります。Adobe Analytics Workspaceにはまだまだ沢山の便利な機能が用意されています。また別のポストで解説していきますね。

Data Warehouse利用時に注意すべきこと

こんにちは。Adobe Analytics Data Warehouse(以下DWH)は、400行を超える大量のデータをエクスポートする際にとても便利な機能ですが、いくつか注意が必要なポイントがありますのでご紹介します。 一度作成したリクエストは、停止することはできますが、削除することはできません。 設定した対象日付が完了するまでデータは配信されません。(例えば、「今月」を選んだ場合、翌月まで配信されません) メールでの配信は最大10MBです。それ以上の場合はFTP配信を利用しましょう。 月初や月末など配信が集中するタイミングでは、スケジュール設定した配信時刻がずれる可能性があります。(最大で 72 時間かかります。クエリーの複雑さとリクエストされたデータの量に応じて異なります。) データ量が膨大なリクエストを作成すると他のリクエストにも影響があります。 セグメントビルダーで作成した全セグメントがDWHで利用できるわけではありません。 ※セグメントの互換性はセグメントビルダーのサンプルデータの下の「製品の互換性」で確認できます。下記の図のようにData Warehouseが表示されないセグメントは互換性がありません。 セグメントビルダーで作成したセグメントでも、DWHではサポートされないものがあるとご存知でしたか? 筆者はとても驚いたので、備忘録としてセグメントの互換性の詳細についてこちらに書いておきます。基本的には、Analysis Workspace、Reports & Analytics、Ad Hoc Analysisは同じ、Data Warehouseは異なるようです。 Analysis Workspace Reports & Analytics Ad Hoc Analysis Data Warehouse 除外 あらゆるレベルでサポート トップレベルの特殊なケースでのみサポート 順次セグメント サポート サポートなし AND と OR の無制限の結合 サポート 一部制限あり(A AND NOT B ,として書き直すことのできる​またはこの特性を含みこの特性を除外するセグメントのみがサポートされます) 「コンテナ」のネスト サポート 一部制限あり(スコープを狭くする必要があります。例えば、訪問者はヒットを含めることができますが、その逆はできません) セグメントの積み重ね サポート サポートなし ディメンションは少し複雑です。…

Adobe Analyticsの訪問(Visit)と訪問者(Visitor)とは

Adobe Analyticsの訪問(Visit) 閲覧者がサイトにアクセスすることを訪問(Visit)といいます。セッションとも呼ばれ、一連のアクセスを1回の訪問とします。カウントされる訪問には期間が設定されており、30分間以上サイトへの再アクセスがないと訪問が終了したことになります。つまり、ユーザーが最初のアクセスから31分後にリンクをクリックすると、2回の訪問にカウントされます。反対に、30分未満の間に何度アクセスが繰り返されても、1回の訪問になります。また、30分未満でのアクセスが継続していても、12時間を過ぎると1回の訪問は終了とされ、次のアクセスは2回目の訪問とされます。 同一ブラウザの別のタブでアクセスしても、訪問は1回とされますが、別のブラウザを開いてアクセスすると、それは別の訪問としてカウントされます。また、サイト外から戻ってきたときも、それが30分未満に行われれば1回の訪問となります。 Adobe Analyticsの訪問者(Visitor) Adobe Analyticsは訪問回数やユニークユーザー数、滞在時間などをCookieを使って判断します。もし閲覧者が最初はChrome、次はFirefoxでアクセスした場合は、それぞれ別のCookieが記録されるため、同一人物のアクセスとは見なされません。Adobe AnalyticsはCookieだけでなくIPアドレスとブラウザーのユーザーエージェントを使ってユーザーを判別することもできますが、ファイアウォール越しのアクセスの場合、1回の訪問で複数のIPアドレスが使われることもあるので、ユニークユーザー数はあまり正確ではない可能性があります。訪問者がCookieを削除すると、次回のアクセスでは訪問者は新たなユニークユーザーと見なされます。 ユニークユーザーの数が訪問数より多くなることがあります。これは、Cookieを無効にしているユーザーからのアクセスがあった場合、訪問数にはカウントされませんが、1回1回のアクセスがユニークユーザーとしてカウントされるためです。

「セグメント」って何?

Adobe Analyticsのセグメント(Segment)を使うと、特定のディメンションやイベントに条件を適用し全データの中から条件に合うデータを抽出でき、実際の活動に役立つウェブ分析ができます。つまりセグメントを使うと、特定の行動をした訪問や訪問者のデータのみを取り出して、流入経路やサイト内行動を知ることができます。いくつか例題をあげて、それにどうセグメントを使ったらよいかを説明しましょう。 Adobe Analyticsのセグメントを使って分析したい行動の例 サイトに特定の(リアルな)場所からアクセスしている人を分析したい(小売りをしている店舗がその場所にあって、オフラインにその店舗がオンラインでの顧客の行動にどう影響するかを知りたいため) サイトで1ページ以上のページを見ている人の行動を分析したい(複数のページを訪問する理由を絞り込み、その知見を使って、サイトのトラフィックをもっと増やしたいため) ホームページに掲載されているメール登録リンクをクリックした訪問者が、そもそもどんなソースから来たかを分析したい(その行動につながったトラフィックのソースを特定できれば、そのトラフィックのソースにもっと投資して、さらに多くの訪問者にサインアップボタンをクリックしてもらえるはず) モバイルからの訪問を分析したい(モバイルサイトの設計を決める必要があって、さらにモバイルの訪問者が訪問した目的を効率的に済ませられるよう設計したいため) セグメントの設定方法 Adobe Analyticsのワークスペースメニューの左の方にセグメントボタンがあります。クリックすると、既に作成したものや、アクセス可能なセグメントのリストが左に表示されます。Componentの下のSegmentsを選ぶと、Segment Builderの画面(下図)になるはずです。 セグメントを作るにはここで、ディメンションと、セグメントまたはメトリクスを選びます。eVarやpropでも選択できます。使いたいメトリクスやセグメントがあればそれを定義フィールドにドラッグしてください。 次に「オペレーター」を選び、さらに「コンテナ」を設定します。 この設定をするには、Segment Builderの中で、左の列からディメンションなどを選び、それをDimensionフィールドにドラッグ&ドロップします。 「オペレーター」を理解する 次に、選択したディメンションなどからドロップダウンで「オペレーター」を選びます。名前のほか、例えば「contains」を選ぶと、その値を含むページだけを選べます。 全訪問者を含めるディメンションからセグメントを作成する場合は、「exists」オペレーターを使用します。例えばeコマースサイトでは、サイト内検索条件にディメンションを設定して、レポートに検索ボックスに入力した検索条件を取り込むことができます。レポートは検索に使った言葉を取得しますが、検索を実行したサイトの全ての訪問セグメントを作成するには、オペレータを「exists」に設定します。つまり、訪問セッションで少なくとも1回はその値が設定された全ての訪問がカウントされます。このセグメントを訪問数のメトリクスのレポートで使用すると、サイト内検索が「exists」訪問のみが表示されます。 メトリクスを「カートに追加」などの定義フィールドにドラッグした場合は、フィールドに1を、「greater than」オペレーターを入力すると、ユーザーが複数のアイテムを追加した訪問だけをセグメントに含められます。 「コンテナ」を理解する ではコンテナを選んでみましょう。 「Show」というドロップダウンメニューを選ぶと、「Hit」「Visit」「Visitor」などのコンテナを選べます。 目的にあわせてコンテナを選ぶわけですが、「Hit」コンテナ(PageViewコンテナとも呼ばれます)は、利用可能なコンテナの中で最も限定的なもので、使われることも少ないものです。Hitコンテナ内のルールがヒットと一致すると、その個々のヒットのみがセグメントに含まれます。個人の訪問内の他のヒットもルールに一致しない限り、他のヒットは全て除外されます。 「Visit」コンテナは、使用可能な3つのバケットの中で最大のものです。設定したルールに合ったヒットが見つかると、その同じ訪問内の全てのヒットを取り出します。また、個人が生成した全ての訪問に全てのヒットが表示されます。 最も幅広いセグメントが優れているとは限りません。例えば、ディスプレイ広告のようなマーケティングチャネルのセグメントを作成する場合、Visitorコンテナを使うと問題があります。1人の訪問者はサイトに何度も訪れることができますが、1つのソースからだったとしても、その他の訪問は、有料検索やソーシャルメディアなどの他のマーケティング情報源を介して行われている可能性があります。したがって、Visitorコンテナを使った場合は、ディスプレイ広告から来なかった他の多くの訪問も含まれます。いま例として設定しているシナリオでは、Visitorコンテナが最適です。 Segment Builderでは、分析対象の複数のディメンションからセグメントを作成することもできます。例えば、「exists」オペレーターを使ってメトリクス「Cart Additions」をドロップします。それから「Add Container」をクリックします。次に、「Orders」メトリクスに「equals 0」をドラッグ&ドロップします。これで、自分のカートに何かを追加したけれども購入に至らなかった訪問のセグメントが作れました。 「Options」という歯車アイコンでは、セグメントを「Exclude」する設定ができます。「does not equal」オペレータを使うのと、Excludeすることには少し違いがあります。 ホームページ以外の全てのページへの訪問を見るためのセグメントを作成しようとすると、ディメンションとして「Pages」を使えて、「page does not equal」 – 「home page」というオペレーターを使用できます。こうすると、ページがhomepageに等しくないページを少なくとも1つは見た訪問を確認できます。しかし、これはhomepageに触れたページなど、他のページに触れた訪問を含むことになります。ページが「homepage」に等しい訪問を厳密に切り捨てるためには、「Exclude」キャンバスが必要です。このオペレーターを使うと、homepageを少なくとも1回タッチした訪問は、全部削除されます。 セグメントを共有するには いったん定義したセグメントは他のユーザーと共有できます。それには Components > Segmentsと選択します。するとあなたがアクセス権をもつ全セグメントのリストが表示されます。 どれか1つを共有するには、セグメント名の横にあるチェックボックスをクリックします。オプションのリボンがページ上部に表示されるので、shareボタンをクリックして、共有するユーザーを選択します。

Adobe Analyticsのレポートの基本を押さえる

Adobe Analyticsではさまざまな情報を取り出せます。Adobe Analyticsのインタフェース画面左上にある「View All Reports」を選択すれば、全レポートがテーマごとにフォルダーに分類された形で見られる画面に変わります。 メトリクスベースとディメンションベースのレポートの違いを押さえておくと便利 各レポートでは分析しやすくするためにいろいろな操作ができます。どう使うか迷うくらいですが、どんなレポートでも表の形で表示されます。そして基本は、メトリクスベースとディメンションベースの2種類に分けられます。この2つの違いと、それぞれがどのフォルダーにあるかを知っておくことが大事です。 A.メトリクスベースのレポートのありか メトリクスベースのレポートはたいてい「Site Metrics」フォルダーにあります。そして、1つの列には日付が入っていて、日ごとの訪問数などがその隣の列に表示されています。 Page Views Visits Visitors などのほかに、ユーザーの製品購入などを示す Orders Revenues Units そしてShopping Cartという指標として Checkouts Cart Additions Cart Views などのレポートが用意されています。 B.ディメンションベースのレポートのありか さて、ではディメンションベースのレポートはどこにあるんでしょう? SiteMetricsフォルダー以外にあるレポートは、ほとんどがディメンションベースです。 例えばView All Reports > Site Content > Pages reportと移動して「PageViews」を選ぶと、各ページごとのページビューが表示されます。行、列ともに、好きな指標を選んで追加することもできます。 こうしたレポートのほかに、ディメンションとメトリクスとセグメントを組み合わせることで、ほぼ無限に近い種類のレポートを作れるようになっています。 レポートの各セクションで設定変更できること レポートを見る時には、設定を確認すべき点がいくつかあります(fig.1)。 まず「Report Suite Selector and Chage Report Date」(①)。 自分がどのウェブサイトのレポートのどの期間の情報を見ているかに注意する必要があります。 たいていの場合は、あるウェブサイトについてのレポートを見ているはずですが、企業によっては複数のサイトのレポートを設定していることもあります。間違ったレポートを見ていないかどうか確認してください。 日付については、年をクリックすると年全体が選択され、月をクリックすると月全体が選択されます。左上隅のリンクをクリックして日付範囲を指定して比較することもできますが、Adobe Analyticsでは、特定のレポートだけ日付範囲の比較が可能です。 特に、メトリクスベースのレポートでは日付範囲での比較はできません。Custom Eventsでも同様です。 一方、ディメンションベースでは、ほとんど全てのレポートで、日付範囲で指定して期間の数字を比較できます。…