Customer Journey Analytics移行準備に役立つAnalytics Inventoryの概要

はじめに データドリブンな意思決定が重要視される現代において、データ分析はビジネスの成功に欠かせない要素です。しかし、組織内に散在するデータを有効活用するためには、データの所在や内容を把握し、管理する必要があります。そこで注目されているのがAnalytics Inventoryです。 Analytics Inventoryの概要 Analytics Inventoryは、プロジェクト数、コンポーネント、レポートスイート、ユーザー数など、Adobe Analytics環境の全体像を把握するためのツールです。特に、Customer Journey Analyticsへのアップグレードを準備する際に役立ちます。   主な機能 組織内のアセットの把握: レポートスイート、セグメント、ユーザー、ワークスペースプロジェクトなど、移行が必要なアセットと不要なアセットを特定できます。     移行計画の策定: 移行前にアセットの整理や統合を行うべきか、また、どのレポートスイートを最初にアップグレードするかなどの計画を立てるのに役立ちます。 レポートスイートの詳細分析 組織内のアセットの把握: レポートスイート、セグメント、ユーザー、ワークスペースプロジェクトなど、移行が必要なアセットと不要なアセットを特定できます。 移行計画の策定: 移行前にアセットの整理や統合を行うべきか、また、どのレポートスイートを最初にアップグレードするかなどの計画を立てるのに役立ちます。 レポートスイートの詳細分析: 過去90日間のヒット数 ディメンションと指標の数 Analytics for Targetやマーケティングチャネルが有効になっているか Source Connectorが有効になっているか (つまり、Customer Journey Analyticsに移行可能か) ディメンションと指標の分析: 各レポートスイートで定義されているディメンションと指標の詳細を確認し、移行に適しているかを判断できます。 データのエクスポート: レポートスイート、ディメンション、指標のリストをCSVファイルにエクスポートできます。 フィルタリング、検索、並べ替え: テーブル内のデータをフィルタリング、検索、並べ替えすることができます。 利用方法 Analytics Inventoryには、Admin ConsoleのAnalyticsの管理メニューからアクセスできます。   今後の機能 ユーザー管理機能は、今後のリリースで利用可能になる予定です。   まとめ Analytics Inventoryは、データ分析を効率化し、データドリブンな意思決定を支援する強力なツールです。また、このツールを活用することで、Adobe Analytics環境の全体像を把握し、効率的なアセットの移行計画を立てることができます。 Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Smartsheetのダッシュボードで動的なグラフを作成する

はじめに Smartsheet ダッシュボード内に動的なグラフを作成すると、データの傾向や指標をリアルタイムで視覚化できるため、より情報に基づいた意思決定が可能になります。グラフをダッシュ​​ボードに効果的に統合するためのステップバイステップ ガイドをご紹介します。 1. レポートウィジェットを追加する まず、ダッシュボードにチャート ウィジェットを追加します。 ダッシュボードの右上にある「鉛筆アイコン」(ダッシュボードの編集)をクリックします。 右側のツールバーで、「+」アイコンをクリックして「グラフ」を選択します。 注意: ダッシュボードを編集するために必要な権限があることを確認してください。 2. データソースを選択する グラフを設定する前に、グラフが表すデータを選択する必要があります。 「データとグラフタイプ」セクションで「データの追加」をクリックします。 表示されるダイアログの左側で目的のデータを含むシートまたはレポートを選択します。 同じダイアログの右側でデータ範囲を選択したら、「OK」をクリックします。  ヒント: 後でデータ範囲を変更する必要がある場合は、ウィジェットを編集し、「データの編集」をクリックして調整します。 3. 適切なグラフタイプを選択する データを選択したら、それを表す最適なグラフの種類を決定します。Smartsheet は、データの構造に基づいてグラフの種類を提案する場合があります。ただし、「グラフ ウィジェットの編集」フォームの右側にあるオプションから別の種類を選択することもできます。 グラフタイプ 説明 折れ線グラフ 平滑線グラフ ステップライングラフ 時間の経過に伴う数値の変化を示すのに最適です。 縦棒グラフ 横棒グラフ 積み上げ縦棒グラフ 積み上げ横棒グラフ 数値を直接比較するのに適しています。 円グラフ ドーナツグラフ 個々の数値がデータセット全体とどのように関連しているかを示すのに最適です。 注意:グラフが期待どおりに表示されない場合は、「行/列の切り替え」を選択してみてください。また、円グラフとドーナツグラフではゼロ値が表示されないことに注意してください。 4. サポートされているグラフタイプを理解する Smartsheet ではさまざまな種類のグラフが提供されています。 折れ線グラフ 平滑線グラフ ステップライングラフ 横棒グラフ 積み上げ横棒グラフ 列 積み上げ縦棒グラフ 円グラフ ドーナツグラフ 散布図  グラフウィジェットは以下の列タイプのみをサポートします。…

Adobe Analyticsにおける「バウンス」と「直帰」の違いとは?

はじめに Webサイトの分析を行う際、「バウンス」と「直帰」という言葉を耳にすることが多いでしょう。一般的には同じような意味で使われがちですが、Adobe Analyticsではそれぞれ異なる概念として定義されています。今回は、この2つの指標の違いについて説明します。 バウンスとは? 「バウンス(Bounce)」は、訪問者がサイトにアクセスした後、1回のヒット(1つのサーバーコール)のみで離脱した場合を指します。Adobe Analyticsでは「バウンス回数」としてカウントされ、1ページのみを閲覧して離脱したセッションを意味します。(例) ユーザーが検索結果からWebサイトにアクセスし、ページを閲覧せずにすぐに閉じた。 ユーザーが広告をクリックしてWebサイトにアクセスしたが、数秒で別のサイトに移動した。 このようなケースは「バウンス」に該当します。 直帰とは? 「直帰(Single Page Visit)」は、1ページしか閲覧されなかった訪問を指しますが、Adobe Analyticsにおける定義はヒット数に関係なく、1ページのみで完了した訪問となります。つまり、1ページの中で複数のイベント(例えば、動画再生やボタンのクリック)が発生した場合でも、他のページへ移動しなければ「直帰」としてカウントされます。(例) ユーザーがブログ記事を読んでからサイトを離脱した。(スクロールでイベントが発生) ページ内で動画を視聴し離脱した(動画視聴でイベントが発生) この場合、イベントが発生しているため「バウンス」にはカウントされませんが、「直帰」としてカウントされます。 バウンス率と直帰率の違い Adobe Analyticsでは、次のように定義されます。 バウンス率(Bounce Rate) = バウンス数 ÷ 訪問数(Entries) 直帰率(Single Page Visit Rate) = 直帰数 ÷ 訪問数(Entries) バウンス率は「1ヒットのみで離脱した割合」、直帰率は「1ページのみで完了した訪問の割合」となるため、バウンス率の方が一般的に低くなる傾向があります。 どの指標を重視すべきか? バウンス率と直帰率のどちらを重視すべきかは、サイトの目的によります。  バウンス率を重視するケース サイト訪問後にすぐ離脱しているユーザーを減らしたい。 最初のページでのエンゲージメント(クリック、スクロール、動画再生など)を増やしたい。 直帰率を重視するケース サイト内での回遊率を高め、複数のページを閲覧してもらいたい コンテンツの質を評価し、次のアクション(ページ遷移やコンバージョン)につなげたい。 まとめ Adobe Analyticsにおいて、「バウンス」は1ヒットのみで離脱した場合、「直帰」は1ページのみ閲覧された訪問を指します。特にイベントトラッキングを活用しているサイトでは、バウンス率が低くても直帰率が高い可能性があるため、それぞれの違いを理解しながら分析を行うことが重要です。 サイトの目的に応じて、適切な指標を活用し、ユーザーの行動をより深く理解しましょう!Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Smartsheetのオプション機能紹介 – Resource Management編

はじめに Smartsheetでは、使用方法の効率化と柔軟性をさらに高めるために、いくつものオプション機能を用意しています。今回は「Resource Management」についてご紹介します。 Resource Managementの特徴 Resource Managementは、プロジェクトのリソース管理を効率化するためのツールで、特にチームメンバーやリソースの可視化、計画、調整に役立ちます。主な特徴は以下の通りです。 1. リソースの可視化 リソースの稼働状況をリアルタイムで把握できます。チームメンバーの作業負荷、進行中のプロジェクト、タスクの割り当てなどを一目で確認できます。 ガントチャートやカレンダーでリソースの利用状況を視覚的に表示でき、リソースの重複や不足を早期に発見できます。 2. リソース計画と予測 プロジェクトに必要なリソースを計画し、最適な配分を行えます。リソースの過剰割り当てや不足を避けるための予測機能が充実しており、リソースの最適化が可能です。 3. リアルタイムの更新とコラボレーション プロジェクトメンバーや管理者は、リアルタイムでリソースの状況を更新・共有できます。これにより、チーム全体の協力体制が強化されます。 コメントやアクション項目をタスクに直接追加でき、チーム内でのコミュニケーションが円滑になります。 4. リソースの追跡とレポート作成 リソースの進捗を追跡し、効果的なレポートを生成できます。タスクの進行状況やリソースの利用状況を分析することで、プロジェクトの効率性を向上させることができます。 5. リソースのスキルマッチング チームメンバーのスキルを管理し、プロジェクトに最適なリソースを割り当てることができます。これにより、スキルに合ったタスクを割り当てることができ、パフォーマンスの向上が期待できます。 6. 統合とAPI連携 Smartsheetは他のツールやアプリケーションと連携が可能で、既存のワークフローに組み込みやすくなっています。例えば、Google WorkspaceやMicrosoft Officeとの統合、Zapierなどの自動化ツールを使って他のシステムとデータを連携できます。 7. リソースのパフォーマンス分析 リソースの稼働状況やパフォーマンスをデータとして蓄積し、分析することで、今後のプロジェクトに活かせるインサイトを得ることができます。 8. リソースプールの管理 複数のプロジェクトや部門を跨いでリソースを管理することができ、リソースプールの最適化が行えます。これにより、リソースの過剰割り当てや不足を防ぎ、全体的なリソース利用の効率を向上させます。  これらの機能を通じて、SmartsheetのResource Managementはリソースの管理や最適化を効果的に支援し、プロジェクトの成功に貢献できます。 詳しくは下記をご欄ください。https://jp.smartsheet.com/platform/resource-management?utm_source=chatgpt.com Resource Managementの新機能 2024年12月にSmartsheet と Resource Management の間のプロジェクト フェーズを統合する新機能を導入し、2 つの製品間でより統一されたシームレスなエクスペリエンスを実現できるようになりました。ユーザーは、Smartsheet でフェーズ列を設定し、開始、計画、実行などのフェーズをResource Managementに直接同期できるようになりました。この統合により、フェーズレベルでの時間、予算、リソース使用率の詳細な分析が可能になり、効率が向上し、意思決定が向上します。 フェーズ列を設定するには、シートの右側のナビゲーションにある [Resource Management] アイコンをクリックします。新しいシートの場合は、オプションの列まで下にスクロールし、[フェーズ] で [新しい列を追加] をクリックします。すでにResource Managementに接続されている既存のシートの場合は、メニュー…

Adobe TargetのEnvironmentsの紹介

はじめに Adobe TargetのAdministrationメニューにはEnvironmentsという項目があります。あまり見慣れないものですので紹介したいと思います。 Environmentsとは 平たく言うとAdobe Targetを利用している(mboxコールを投げている)環境の定義・設定となります。 ウェブだとホスト毎に割り当てます。アプリだとホストはないため、Adobe Experience Platform Data Collectionのモバイルプロパティ設定やアプリの実装でEnvironment IDを指定します。 デフォルトのEnvironments デフォルトではDevelopment、Staging、Productionの3種類があります。 Production:編集不可 StagingまたはDevelopment:名称やアクティビティモードを編集することができます。  アクティビティモードは以下の2種類が選択可能です。 Active Activities:アクティブなアクティビティ設定のみを配信する Active and Inactive Activities:アクティブおよび非アクティブなアクティビティ設定を配信する  なお、上の3つ以外にもEnvironmentsを追加すること自体は可能です。 Environmentsの主な使い分け 主な使い分けとして以下の2点があります。  ① Adobe Target Recommendationsの環境  Adobe Target RecommendationsではDevelopment、Staging 、Productionでカタログを使い分けることができます。これにより、例えば本番環境用レコメンデーションデータに検証用環境のそれが混ざらないようにする、といった使い分けが可能となります。  ② アクティビティモードの使い分け  前出のアクティビティモードを「Active and Inactive Activities」とする検証環境を運用する、といった場合に用いられます。もっとも、その場合は意図しない非アクティブ状態のアクティビティも動作するため紛らわしいとみなされることが多く、最近はあまり利用されません。※例えば、意図しない非アクティブ状態のアクティビティが検証環境で動作し画面崩れが生じた、といった問題や事例があります。 各HostsのEnvironmentsを確認する こちらはAdministrationメニューのHostsを利用します。WebページにてAdobe Targetのmboxコールが送信された際に、未登録だと自動的にリストに登録されます。その際に割り振られるEnvironmentはEnvironments画面で「★ Defaunt」マークがあるものとなります。(通常はProduction) Hosts画面に登録された後は編集アイコンクリックで別Environmentに切り替えることができます。  参考HELP https://experienceleague.adobe.com/ja/docs/target/using/administer/environments https://experienceleague.adobe.com/ja/docs/target/using/administer/hosts Implement DigitalではAdobe Launchの導入、運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe Targetで他のページに移動できなくなったページからブックマークで移動できるようにする

はじめに Adobe Targetのページにアクセスする際に、Chromeのアドレスバーで「target」と入力すると以前表示していたアクティビティのURLに移動するのですが、どういうわけか「このアクティビティの詳細を表示できません」となってしまいます。さらにページのメニューの箇所もグレーアウトしてアクティビティ一覧などに移動できません。そこで、ブックマークにjavascriptを登録してアクティビティ一覧へ移動する手順を紹介します。 現象について アドレスバーに「target」と入力すると以前表示していたアクティビティのURLに移動した際にこのような表示になります。 スクリプトについて Targetの各ページはURLのhashで管理されているので、location.hashの値を書き換えます。一応、location.hashに「/target/」が含まれているか確認しています。javasciptコンソールでは、location.hashに値を代入するだけで大丈夫なのですが、ブックマーク上ではページのリロードが必要になります。 if (location.hash.includes(‘/target/’)) { location.hash = location.hash.replace(/target(.*)$/, ‘target/activities/activityLibrary’); location.reload() } ブックマークへ登録 ブックマークへは改行・スペースを削除して以下を登録します。 javascript:if(location.hash.includes(‘/target/’)){location.hash=location.hash.replace(/target(.*)$/, ‘target/activities/activityLibrary’);location.reload()} 「ブックマーク」>「ブックマーク マネージャー」>(3点リーダー)「新しいブックマークを追加」 ブックマークの呼び出し 「このアクティビティの詳細を表示できません」ページから、登録したブックマークを呼び出します。アクティビティ一覧のページへ移動します。 おまけ 上記のブックマークは、「このアクティビティの詳細を表示できません」ページ以外からも利用できます。おまけとして、オーディエンスライブラリとプロファイルスクリプトへ移動できるブックマーク用スクリプトを紹介しておきます。・オーディエンスライブラリ javascript:if(location.hash.includes(‘/target/’)){location.hash=location.hash.replace(/target(.*)$/, ‘target/audiences/audienceLibrary’);location.reload()} ・プロファイルスクリプト javascript:if(location.hash.includes(‘/target/’)){location.hash=location.hash.replace(/target(.*)$/, ‘target/audiences/profilescripts’);location.reload()} Implement DigitalではAdobe Targetの導入、運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Adobe AnalyticsのReport BuilderがMac環境で利用できるようになりました

はじめに 新しいReport Builderがリリースされました。新しいReport Builderでは、API 2.0のサポート、UIの改良、のほかWindows、Mac、Webブラウザの Microsoft Excelでも利用できるよになりました。 新しいReport Builderの利点 データブロックの柔軟性の向上など、データブロックの作成と管理のワークフローが改善され、Excel でのインサイトをより迅速かつ簡単に見つけることができるようになりました。 これまでWindows環境のみで利用できましたが、Excel Onlineがサポートされるようになりました。 API 2.0のアップグレードにより、データブロックが返される待ち時間が短縮されました。 速度の向上 従来のReport Builderと併用 相互に排他的ですので、同じファイルで新旧両方のReport Builderを同時に使用しないでください。 従来のワークブックでは従来のReport Builderを、新しいワークブックでは新しいReport Builderを引き続き使用できます。 従来のReport Builderの変換ができますが、その前にファイルを複製してください。 従来のReport Builderの変換 従来のReport Builderツールを使用すると、 Report Builderを新しいバージョンに変換できます。詳細は、以下を参照してください。https://experienceleague.adobe.com/ja/docs/analytics/analyze/report-builder/convert-workbooks サポートされていないReport Builderの機能 以下の一部機能が使用できません。 リアルタイムリクエスト パス/フォールアウトレポート 予定レポートの FTP オプション まとめ これまでMac環境で利用ができず、仮想環境をこのために準備されていた方などには朗報ですね。Implement DigitalではAdobe Analyticsの分析を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Smartsheet ダッシュボードで利用可能なウィジェット

はじめに Smartsheetは、プロジェクト管理、タスク管理、ワークフローの自動化など、様々な業務に活用できる強力なワークマネジメントツールです。その中でもダッシュボード機能は、プロジェクトの進捗状況や重要な指標を一目で把握できる視覚的なインターフェースを提供し、データに基づいた意思決定を支援します。Smartsheetのダッシュボードは、様々な種類のウィジェットを組み合わせて自由にカスタマイズすることができます。この記事では、ダッシュボードで利用可能な8種類のウィジェットの設定例と設定内容を具体的に解説し、それぞれのウィジェットの特徴を活かした効果的な活用方法をご紹介します。 1. メトリック シートの1 つ以上のセルのデータを表示できます。 設定例 設定項目 データとレイアウト アイテム 説明 データソース 元になるシートを指定します。 レイアウト URL がインデックスに登録されているかどうかレイアウトを以下から選択します。 ・上下に並べて表示 ・左右に並べて表示 タイトル アイテム 説明 タイトルを表示 タイトルの表示・非表示を指定します。 タイトル タイトルを入力します。 タイトルのスタイル設定 タイトルのスタイル(フォントサイズ、カラー)などを指定します。 ウィジェットの動作 アイテム 説明 ウィジェットの動作 クリックしたときの動作を以下から選択します。 ・何もしない ・データソースを開く ・別のサイトを開く ・Smartsheetアイテムを開く 2. グラフ シートやレポートのデータのをグラフで表示できます。 設定例 設定項目 データとグラフタイプ アイテム 説明 データソース 元になるシートを指定します。 含める列 含める列を指定します。 列名をカテゴリラベルとして使用 列名をカテゴリラベルとして使用するかを指定します。 最初の列を系列ラベルとして使用 最初の列を系列ラベルとして使用するかを指定します。 行/列の切り替え 行と列の切り替えを行います。 グラフタイプ…

GA4のサンプリングの影響と対策について

はじめに 皆さんは、GAでデータ分析を行う際に、「サンプリング」という言葉を耳にしたことはありますか?GAにおけるサンプリングとは、膨大なデータを効率的に処理するために、データの一部を抽出して分析する手法のことです。しかしサンプリングされたデータはあくまで全体の一部であるため、分析結果の精度に影響を与える可能性があり、より正確なデータ分析を行うためには、サンプリングについて正しく理解し、適切な対策を講じる必要があります。そこで今回は、GA4でサンプリングが行われるレポートの種類と、その回避方法について詳しく解説していきます。 1. GA4のサンプリングとは? Webサイトやアプリの利用状況を分析する際、膨大なデータが集まることがあります。その際に、処理速度を上げるために、「サンプリング」という手法が使われることがあります。これは、データ全体の中から一部を抜き出して分析を行い、その結果から全体の傾向を推測するようなものです。例えば、学校の生徒全員にアンケートを実施する代わりに、一部の生徒だけにアンケートを行い、その結果から全体の意見を推測するようなイメージです。サンプリングが行われた場合、レポートの右上に赤い三角のマークが表示されます。マークの下に表示されるパーセンテージは「サンプリングレート」と呼ばれ、分析に使用されたデータの割合を示しています。例えば30%と表示されている場合は、全体のデータの30%を使って分析が行われたことを意味します。サンプリングレートが高いほど、分析に用いられるデータ量が多くなるため、結果の精度も高くなります。このように、サンプリングは大量のデータを効率的に分析するための手法ですが、結果の精度に影響を与える可能性があることを理解しておく必要があります。より正確なデータ分析を行い、効果的にデータ活用するためには、サンプリングレートをできるだけ高くするか、サンプリング自体を回避することが重要です。 2. サンプリングが発生するケースと影響 サンプリングは、レポート対象のデータ量が「しきい値を超えた場合」にかかります。無料版GA4ではクエリごとに1,000万件が上限、有料版のGoogle Analytics 360では10億件が上限となり、有料版ではより大規模なデータ分析に対応できます。 サンプリングが発生する具体例として、以下の点が挙げられます。 大量のデータを使用する場合サイトへのアクセス数が非常に多い場合など、データ量が多いほどサンプリングが発生しやすくなります。 複雑なセグメントやフィルタを使用する場合特定の条件に合致するユーザーだけを抽出するなど、複雑な分析を行う場合、処理負荷が高まりサンプリングが発生しやすくなります。 日付範囲が広い場合分析対象の期間が長期に渡る場合、データ量が増加しサンプリングが発生しやすくなります。  サンプリングによって、分析結果に以下の影響が出ることが考えられます。 データの精度が低下するサンプリングされたデータはあくまで全体の一部であるため、分析結果が実際の状況と異なる可能性があります。 傾向を正確に把握できないサンプリングによって、全体の傾向を正確に把握することが難しくなる可能性があります。 誤った解釈をしてしまうサンプリングによる誤差が、サイトの改善策・ターゲットの選定などのマーケティング戦略などの重要な側面に影響を与えてしまう可能性があります。 3. GA4でサンプリングを回避する方法 GA4でサンプリングを回避するには、以下の方法があります。 レポートの日付範囲を狭める1年分のデータを数ヶ月毎に区切るなど分析対象の期間を短くすることで、対象となるイベント数が少なくなります。データ量が減るため、サンプリングを回避できます。 セグメントやフィルタを簡素化する複雑な条件での絞り込みを避け、シンプルな分析を行うことで回避できる場合があります。 Google Analytics 360を使用する2章で触れた通り、GA4の有料版であるGoogle Analytics 360ではサンプリングの発生基準が大幅に緩和されます。そのため無料版よりもサンプリングが発生しにくく、より正確なデータ分析が可能です。 BigQueryと連携するBigQueryは、大量のデータを高速に処理できるデータウェアハウスです。GA4のデータをBigQueryにエクスポートすることで、すべてのデータがBigQueryに格納されますので、サンプリングなしで全データを分析することができます。SQLなどの専門知識が必要になりますが、集計時のデータmの上限が適用されることなく、より高度な分析が可能となります。 まとめ 今回は、GA4のサンプリングについてお伝えしました。GA4のサンプリングは、大量のデータを効率的に処理するための手法ですが、分析結果の精度に影響を与える可能性があります。サンプリングが発生するケースや影響を理解し、適切な回避方法を検討することで、より正確なデータ分析を行い、効果的なWebサイト改善に繋げることが重要です。Implement DigitalではGoogle Analytics / Google Tag Manager の導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。

Smartsheet ダッシュボードの作成・編集方法

はじめに Smartsheetのダッシュボードは、チームが必要とするすべての情報を一箇所に統合​​し、重要なデータをリアルタイムで表示できるコミュニケーションツールです。ダッシュボードの構成要素である簡単に構成できるウィジェットには、シートやレポートからのリアルタイム データが表示されます。今回はダッシュボードの作成方法と編集方法について紹介します。 新しいダッシュボードの作成方法 (1) 作成する場所(シートまたはワークスペース)に移動し「作成」をクリックします。 (2) メニューから「ダッシュボード/ポータル」を選択します。 (3)「名前を入力し「OK」をクリックします。 (4)ダッシュボードが作成されます。 ダッシュボードの編集方法 作成されたダッシュボードの所有者または管理者であれば、ウィジェットを追加したり、ダッシュボードの背景色を変更したりできます。追加の編集ツールには、ショートカットメニューからもアクセスできます。 (1) ダッシュボードを編集するには画面の右上隅にある編集アイコンをクリックします。 (2)右側のナビゲーション バーで、次のいずれかのアイコンをクリックします。 ダッシュボードのテーマ:ダッシュボード全体の色テーマやキャンバスの色を指定します。 ウィジェットの追加:ダッシュボードにウィジェットを追加します。 ウィジェットの設定:ダッシュボードでウィジェットを編集します。 (3)「ダッシュボードのテーマ」を選択した場合、以下のようにテーマと背景色を指定することができます。   (4)「ウィジェットの追加」を選択した場合、以下のように様々なウィジェットを選択することができます。   (5)「ウィジェットの設定」は既にダッシュボードに配置したウィジェットの編集を行う場合に利用します。以下は画像ウィジェットの編集画面となります。   (6) ダッシュボードの編集が完了したら「保存」をクリックします。 (7) 保存されたらダッシュボードが表示されます。   以下は画像ウィジェットを1個配置したシンプルなダッシュボードです。 まとめ Smartsheet のダッシュボードには、データを統合し、洞察を視覚化し、効果的に共同作業を行うための強力なツールが用意されています。高度なカスタマイズ オプションを活用して、チームのニーズに合わせた動的でインタラクティブなダッシュボードを作成できます。これらの機能を活用してワークフローを変革し、より適切な意思決定を促進しましょう。 Implement DigitalではSmartsheetの導入・実装・運用を支援するサービスを提供しています。ご興味がありましたらお問い合わせください。 また、製品を無料で試してみたい方、ご購入のご相談などについては下記サイトをご覧ください。▶︎ ︎Smartsheetの無料トライアル